2023年09月09日

【民事再生法の適用を申請】「らくらくスマホ」開発元のFCNTさんが2023年9月22日付でLenovoさんへプロダクト&サービス事業を譲渡予定【新会社は「FCNT合同会社」】

*この記事は、2023年9月9日から11日にかけて編集されたものです。

  【民事再生法の適用を申請】
  「らくらくスマホ」開発元のFCNTさんが
  2023年9月22日付でLenovoさんへ
  プロダクト&サービス事業を譲渡予定
  【新会社は「FCNT合同会社」】

2012年8月1日にNTTドコモさんから発売され大成功した富士通さん開発、製造の
「docomo らくらくホン シリーズ らくらくスマートフォン F-12D」はモデルチェンジを
重ねその開発、製造は富士通さんから独立されたFCNTさんへ引継がれたのですが、
非常に残念なことに同社は2023年5月30日に民事再生法の適用を申請されました。
同社の支援の意向を表明された中国のパソコンメーカー、Lenovo(レノボ)さん出資
の新会社「FCNT合同会社」へ2023年9月22日付で主要事業が譲渡されるそうです。

▽『Yahoo!ニュース』 2023年9月1日 14:34 付配信
 スクリーンショットは2023年9月1日 16:33 現在のものです。
 【特報】「らくらくスマホ」のFCNT、プロダクト&サービス事業を
 Lenovoへ「譲渡予定」(東京商工リサーチ)
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 (c)Yahoo!ニュース / 朝日新聞

 関連ニュース)
  『Yahoo!ニュース』 2023年9月1日 14:34 付配信
  【特報】「らくらくスマホ」のFCNT、プロダクト&サービス事業を
  Lenovoへ「譲渡予定」(東京商工リサーチ)
  (こちらをクリック)
 5月30日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請したFCNT(株)(TSR企業コード:027062554)は、プロダクト&サービス事業をLenovo Group Limited(DUNS:662424795、以下Lenovo)に譲渡する予定であることが、FCNTが8月29日付で東京地裁に提出した資料により判明した。
 資料によると、FCNTは民事再生開始決定後の6月16日付でLenovoよりスポンサー支援の意向表明を受け、8月22日付で携帯端末の開発・販売・修理など主要事業について、事業譲渡契約を締結した。今回の事業譲渡にソリューション事業は含まれない。
 今後は、Lenovoが設立する新会社を通じて、9月22日付で事業譲渡を実行する予定。また、この事業譲渡による事業譲渡代金を主な弁済原資として弁済を行う内容の再生計画案を作成することを予定している。ただ、関係筋によると当局の審査の兼ね合いで事業譲渡日は流動的な面もある。
 民事再生を申請した段階では、プロダクト事業のうちの製造・販売事業および、携帯電話の修理・アフターサービス事業については「継続が困難な状況」としていた。
 東京商工リサーチはFCNT側に事業譲渡に関して取材を申し込んでいるが、9月1日正午までに回答はない。

(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2023年9月4日号掲載予定「SPOT情報」を再編集)

出典)上記、『Yahoo!ニュース』 2023年9月1日 14:34 付配信より

▽『Yahoo!ニュース』 2023年9月1日 21:00 付配信
 スクリーンショットは2023年9月4日 21:28 現在のものです。
 FCNTの携帯事業、レノボへ 月内にも譲渡完了(共同通信)
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 (c)Yahoo!ニュース / 共同通信

 関連ニュース)
  『Yahoo!ニュース』 2023年9月1日 21:00 付配信
  FCNTの携帯事業、レノボへ 月内にも譲渡完了(共同通信)
  (こちらをクリック)
 民事再生手続きを申請したFCNT(神奈川県大和市)が、スマートフォンを含む携帯電話事業を中国のパソコン大手聯想(レノボ)グループに譲渡する契約を結んだことが1日、分かった。FCNTは高齢者向け携帯電話「らくらくホン」で知られ、今月中にも譲渡を完了する予定。
 譲渡するのはスマホを含む携帯端末の販売や修理、関連サービスなどで、レノボが出資する「FCNT合同会社」が引き継ぐ。
 FCNTは、富士通の携帯電話事業が前身。高齢者向けの「らくらく」シリーズは文字の表示が大きく、簡単な操作で人気を集めた。ただ、外国為替市場の円安進行や半導体不足による製造コスト高騰で業績が悪化した。

出典)上記、『Yahoo!ニュース』 2023年9月1日 21:00 付配信より

「らくらくスマートフォン(スマホ)」はNTTドコモさんおよびFCNTさんの“看板商品”と
呼べる製品でしたがLenovoさん出資の新会社「FCNT合同会社」でも開発が継続
されるかは2023年9月11日現在も関係各社さんから公式発表はされていません。

22023年6月1日付記事より再掲載
 『FCNT株式会社』 (公式) のホームページ(上段)と
 2023年5月30日付公開「プレスリリース」(下段)のスクリーンショット。
 民事再生手続開始の申立て及び
 スポンサー支援に係る意向表明受領のお知らせ
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△NTTドコモさんを通じ販売され大成功したFCNTさん開発の「らくらくスマートフォン(
 スマホ)」
シリーズ現行モデル。特にシニア層のお客さまへのスマホの普及に貢献。
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 (c)FCNT

 関連リンク)
  『FCNT株式会社』 (公式)
  2023年5月30日付公開「プレスリリース」
  民事再生手続開始の申立て及び
  スポンサー支援に係る意向表明受領のお知らせ
  https://www.fcnt.com/news/detail/20230530.html
民事再生手続開始の申立て及び
スポンサー支援に係る意向表明受領のお知らせ

2023年5月30日
FCNT株式会社
代表取締役 田中 典尚

 弊社は、本日、民事再生手続開始の申立てを行うことを決定し、東京地方裁判所に民事再生手続開始の申立てを行いました。同申立ては、本日付で受理され、これに伴い、同裁判所より、本日付で監督命令及び弁済禁止の保全処分の発令を受けましたのでお知らせいたします。なお、監督命令により、伊藤尚弁護士(阿部・井窪・片山法律事務所)が、弊社の監督委員に選任されております。
 また、弊社は、今般、弊社が民事再生手続をとることを前提として、複数の事業会社より、シニア向けSNSサービス等のスマートフォン等の携帯端末の利用に関連した各種サービスの提供(以下「サービス事業」といいます。)等を承継・支援する旨のスポンサー支援の意向表明を受けましたので、併せてご報告申し上げます。
 弊社の民事再生手続開始の申立てにより、取引先その他の関係者の皆様に対しまして、多大なるご迷惑とご心配をお掛けすることになりましたことを、心よりお詫び申し上げます。
 今後は、東京地方裁判所及び監督委員の監督の下、弊社事業の再生に全力を尽くす所存でございますので、何卒ご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 弊社は、前身である、富士通株式会社のモバイルフォン事業本部が、平成12年(2000年)に操業を開始して以来、携帯端末の企画・開発・販売・修理及びシニア向けSNSサービスなど提供して参りました。弊社の100%親会社・持株会社であるREINOWAホールディングス株式会社(以下「REINOWA」といいます。)、REINOWAの100%子会社であるジャパン・イーエム・ソリューションズ(以下「JEMS」といいます。)及び弊社によって構成されるREINOWAグループの一員となって以降も、スマートフォン等の携帯端末の企画・開発・販売・修理(以下「プロダクト事業」といいます。)及びスマートフォン等の携帯端末の利用に関連したSNS等の各種サービスの提供並びにエッジソリューションの提供とオープンイノベーションの提供(以下「ソリューション事業」といいます。)等の事業を運営して参りました。
 しかしながら、携帯端末市場の成熟化等によって売上が伸び悩む中、昨今の円安の進行、世界的な半導体不足等の影響によって原価・費用が急激に高騰し、REINOWAグループの収益・資金繰りは、急速に悪化する事態となりました。

 そのような状況の下、弊社を含むREINOWAグループは、関係者の皆様のご理解・ご協力も賜りつつ、収益改善・資金繰り維持のための各種の取組みを進めるとともに、並行して、スポンサー支援による再建可能性も模索して参りました。
 もっとも、REINOWAグループとして今夏の資金繰りの維持が必ずしも容易でない見込みとなる一方、法的整理によることなくスポンサー支援を受けることも困難と言わざるを得ない状況の中、上記の通り、今般、複数の事業会社より、サービス事業等を承継・支援する旨のスポンサー支援の意向表明を受けました。そこで、弊社は、スポンサーへの承継によるサービス事業等の再生を目指すこととし、民事再生手続開始の申立てに至った次第です。なお、REINOWA及びJEMSも、本日、東京地方裁判所に民事再生手続開始の申立てを行っております。

 今後、弊社は、東京地方裁判所及び監督委員による監督を受けながら、サービス事業等のスポンサーへの承継のため、可及的速やかに事業譲渡契約の締結を目指す予定です。

 他方、プロダクト事業のうち、携帯端末の製造・販売事業については、現時点において具体的なスポンサー支援の意向が表明されていない中で事業を継続することは極めて困難な状況にあるため、誠に申し訳ございませんが、本日以降速やかに事業を停止させていただくことを予定しております。弊社製品のご購入を予定されていたお客様には、多大なご迷惑とご心配をおかけすることとなりますことをお詫び申し上げます。
 同様に、プロダクト事業のうち、携帯端末の修理・アフターサービス事業についても、スポンサー支援がない状況においては継続が困難な状況にあり、事業を一旦停止させていく予定です。これらの事業の再開・支援につきましては、今後、携帯キャリア様を含む関係各位とも協議させて頂く予定ですが、当面上記のような対応となりますこと、伏してお詫び申し上げます
 なお、ソリューション事業についても、スポンサー支援がない状況において継続が困難なため、誠に申し訳ございませんが、本日以降速やかに事業の停止を予定しております。

 今後、スポンサーの意向次第では、これらの事業を再開する可能性もございますが、当面上記のような対応となりますこと、改めまして伏してお詫び申し上げます

 弊社といたしましては、裁判所及び監督委員の関与の下、全役職員一丸となって弊社事業の再生に全力を尽くす所存でございますので、何卒ご理解とご支援を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。

お問い合わせ先
 本件に関するお問い合わせは、以下の再生対策室にお願いいたします。

FCNT再生対策室 050-3358-3553
開設時間:平日 10時00分〜17時00分

出典)上記、『FCNT株式会社』 (公式)
    2023年5月30日付公開「プレスリリース」より

▽『ドコモオンラインショップ | NTTドコモ』 (公式) より。
 「らくらくスマートフォン F-52B」(2022年2月24日発売)はシリーズ最新機種で、
 NTTドコモさんが今実施中の「5G WELCOME割」対象商品にも含まれています。
 そのメインビジュアルに、「あんしんの日本製」のロゴマークが表示されています。
 紹介ページのスクリーンショット(下)とも、2023年9月11日 18:30 現在のもの。
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 (c)NTTドコモ

 関連リンク)
  『ドコモオンラインショップ | NTTドコモ』 (公式)
  「らくらくスマートフォン F-52B」 (2022年2月24日発売)
  (こちらをクリック)

22023年6月1日付記事より再掲載
 NTTドコモさん(左)、auさん(中)、ソフトバンクさん(右)からの
 FCNT社製品の販売・サポートについての
 2023年5月30日付公開「お知らせ」 (公式) のスクリーンショット。
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 (c)NTTドコモ / au / ソフトバンク

 関連リンク)
  『NTTドコモ』 (公式)
  2023年5月30日付公開「ドコモからのお知らせ」
  「らくらくホン/らくらくスマートフォン」および「arrowsシリーズ」などの
  FCNT社製品の販売・サポートについて
  https://www.docomo.ne.jp/info/notice/page/230530_00_m.html
 平素はNTTドコモのサービス・商品をご利用いただき、誠にありがとうございます。
 本日(5/30)、弊社の取扱商品の製造メーカであるFCNT株式会社(以下、FCNT社)より、民事再生手続開始の申立てについての発表がございました。
 弊社では、「らくらくホン/らくらくスマートフォン」および「arrowsシリーズ」などのFCNT社製品を販売しておりますが、当該端末をご利用されているお客さまへご心配をおかけすることがないよう、アフターサポート体制を整え、販売を継続してまいります。
 ドコモは今後もお客さまへの一層のサービス向上に取り組んでまいりますので、何卒ご理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

出典)上記、『NTTドコモ』 (公式)
    2023年5月30日付公開「ドコモからのお知らせ」より

 関連リンク)
  『au』 (公式)
  2023年5月30日付公開「サービス・お手続きなどに関するお知らせ」
  FCNT社製品の販売・サポートについて
  https://www.au.com/information/notice_mobile/service/2023-003/
 日頃より、KDDI、沖縄セルラーのサービス・製品をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。
 本日2023年5月30日、FCNT株式会社による民事再生法の申立てについての発表がありました。
 KDDI、沖縄セルラーでは、当該端末をご利用されているお客さまへご心配をおかけすることがないよう、アフターサポート体制を整え、販売を継続してまいります。
 引き続き、KDDI、沖縄セルラーの各種サービスをご愛顧いただきますよう、よろしくお願いいたします。

出典)上記、『au』 (公式) 2023年5月30日付公開
    「サービス・お手続きなどに関するお知らせ」より

 関連リンク)
  『ソフトバンク』 (公式)
  2023年5月30日付公開「お知らせ」
  FCNT社製品の「arrowsシリーズ」の販売・サポートについて
  (こちらをクリック)
 ソフトバンク株式会社の取扱商品の製造メーカーの一社であるFCNT株式会社(以下、FCNT社)より、本日(5月30日)、民事再生手続開始の申立てについての発表がありました。
 ソフトバンク株式会社では、「arrows We」などのFCNT社製品を販売していますが、今後も、アフターサポート体制を整え、販売を継続していきます。

出典)上記、『ソフトバンク』 (公式) 2023年5月30日付公開「お知らせ」より

 関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  22023年6月1日付記事
  【民事再生手続開始】
  「らくらくスマホ」開発元のFCNTさんが
  複数のスポンサー企業さん(富士フイルムさんは?)
  から支援の意向表明を受領されました
  【事業再開の可能性】

 関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2023年6月19日付記事
  「ゆりかごから墓場まで」ということばがありますが、
  「iPhone」のPro仕様トリプルカメラはAppleさんが
  私たちに授けてくださった「お守り」かもしれないです

「らくらくスマートフォン(スマホ)」は当店「安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店」でもシニア層
のお客さまの間でご愛用されている方が多いのでLenovoさんによる開発の再開を
期待したいと思います。誰もが突然何らかの事情で介護が必要になる可能性があり、
そのような場合でも安心して利用し続けられるスマホやサポート体制が望まれます。
posted by 安瑠芭夢驛(アルバムステーション) 吉 川 写 真 店 at 00:08| 業界の話題