※2016年2月22日、追記しました(下欄参照)。
☆ところが、リコーイメージングはデジカメの新時代をも開拓するのです!
じゃん!!
▽なんでしょう? 昔のフィルムカメラ!? (c)リコーイメージング
△交換レンズを取り外したところ (c)リコーイメージング
一眼レフカメラなので、投影する撮影像を光学ファインダーのスクリーンへ導く
跳ね上げ式のレフレックスミラーがあります。
その名も、「PENTAX K-1」。
「K」はKingのK。一眼レフの王様。一つ目の巨人。生まれついての目玉商品。
35ミリフルサイズ(35.9mm×24.0mm)の大型撮像素子(イメージセンサー)、
約3640万画素の高画質を誇る、本格的レンズ交換式デジタル一眼レフです。
35ミリフルサイズ(35.9mm×24.0mm)の大型撮像素子(イメージセンサー)、
約3640万画素の高画質を誇る、本格的レンズ交換式デジタル一眼レフです。
パッと見、重厚そうなイメージですが、
交換レンズ別の本体のみの質量が約1,010g(付属バッテリー、メモリーカード含む)、
外形寸法 (幅)136.5mm×(高さ)110mm×(奥行き)85.5mm(突起部を除く)と、
思いのほかコンパクトで取り扱いしやすいのです。
交換レンズ別の本体のみの質量が約1,010g(付属バッテリー、メモリーカード含む)、
外形寸法 (幅)136.5mm×(高さ)110mm×(奥行き)85.5mm(突起部を除く)と、
思いのほかコンパクトで取り扱いしやすいのです。
カメラ本体は、2016年4月下旬発売予定。
オープン価格(店頭予想価格は税込27万円台後半の見込み)。
実は、当店「しゃしんのポップ」の証明写真用のデジタル一眼レフが「PENTAX K-5」
です。2010年10月発売で、以来、出張撮影やプライベートの撮影にも使っています。
「PENTAX」は、一眼レフカメラの老舗ブランドとして知られています。
初代「ASAHI PENTAX AP」は59年ほど前の1957年5月に発売されました。
私が38年前に初めて買った一眼レフも「ASAHI PENTAX KM」という機種で、当時
初代「ASAHI PENTAX AP」は59年ほど前の1957年5月に発売されました。
私が38年前に初めて買った一眼レフも「ASAHI PENTAX KM」という機種で、当時
はもちろん、まだフィルムカメラの時代でした。デジタル一眼レフカメラとしての初代は、
2003年9月発売の「*istD」です。これも私は愛用しました。
歴史と伝統を誇る「PENTAX」。そんなイメージがよく似合うブランドだと思っています。
歴史と伝統を誇る「PENTAX」。そんなイメージがよく似合うブランドだと思っています。
ですが、「PENTAX K-1」は新しいのです。
「K-1」とその交換レンズ群は、富士フイルムの「Xシリーズ」(詳細記事はこちら)同様、
2010年頃のデジカメダウントレンド以降にスタートした、事実上の新規事業です。
いえ、実際は、交換レンズについてはこれまで発売された多くの製品を直接「K-1」に
装着して撮影することはできます。ただ現行製品が乏しいのです。
記事タイトルの通り「K-1」は「PENTAX」では初の35ミリフルサイズデジタル一眼レフ
です。35ミリフルサイズ(35.9mm×24.0mm)とは35ミリフィルムカメラ時代の画面
サイズ相当で、当時の交換レンズもその画面サイズ用に設計されています。それらが
今でも発売中ならよいのですが、一部残っている製品を除けば、あとは生産完了して
久しいのです。
現行の「Kシリーズ」交換レンズの多くは、富士フイルム「Xシリーズ」の交換レンズ同様、
APS-Cサイズ(23.6mm×15.6mm)の画面サイズ用に設計されています。そのため
「K-1」に装着した場合原則としてAPS-Cサイズでの撮影モードに切り替えて使用する
ことになります(任意で解除は可能)。
△現行の「Kシリーズ」交換レンズ群(色違いモデルも含む) (c)リコーイメージング
商品構成は控えめですが、どれも一度は使ってみたくなるようなレンズばかりです。
往年のペンタックスユーザーや中古カメラ店にとって「K-1」の発売は朗報になりますが、
メーカーのリコーイメージングはこれから新しく交換レンズを増やし、カメラ本体共ども
メーカーのリコーイメージングはこれから新しく交換レンズを増やし、カメラ本体共ども
売っていかないといけないのでリスキーです。ゆえに事実上の新規事業と言えるのです。
ニコンやキヤノンにも同様の製品はありますが、両社とも35ミリフィルム一眼レフカメラ
の販売を僅かながら継続していて、デジタル一眼レフと兼用の交換レンズ群も豊富です。
強大過ぎて、リコーイメージングとはまるで比べものになりません。
☆それでも、リコーイメージングはデジカメの新時代をも開拓するのです!
次の両機種の光学ファインダーの構造を、説明付き写真でご覧ください。
△世界唯一「アドバンストハイブリッドマルチビューファインダー」 (c)富士フイルム
液晶モニターを用いた電子ビューファインダー(EVF)と見やすい光学ファインダー
(OVF)とを切り替えできる、「アドバンストハイブリッドマルチビューファインダー」が
「FUJIFILM X-Pro2」には採用されています。
もちろん、背面モニターでライブビュー撮影もできます。
△「K-1」のフォーカシングスクリーン(@の部分) (c)リコーイメージング
新採用の透過型液晶と組み合わせ、見やすいファインダーを実現したスクリーン。
「ナチュラルブライトマットV」というこのフォーカシングスクリーンは、ピント確認が
しやすい独自のものです。手動でも安心してピント合わせができます。接眼レンズ
の光学系も「Kシリーズ」は一貫して高級品が採用され見やすさに定評があります。
APS-Cサイズでも高評価ですから、35ミリフルサイズならなお期待が高まります。
▽世界唯一「フレキシブルチルト式液晶モニター」を新採用 (c)リコーイメージング
もちろん、「K-1」にもライブビュー撮影が可能な背面モニターがあります。それも、
「光軸から離れない」かつ「上下左右、どの方向にも向けられる」画期的なモニター
いかがでしょうか?
優れた光学ファインダーをカメラへコンパクトに搭載することは、専門メーカーなら当然、
どこでも備えている技術です。しかし実際は生産性や納期が優先され、商品化に際して
そのような構造が敬遠される場合も少なくありません。特に家電系メーカーはその傾向
そのような構造が敬遠される場合も少なくありません。特に家電系メーカーはその傾向
が顕著です。交換レンズを取り外してしまえば、もはや光学機器、精密機器と言い難い
デジタルカメラも増えています(辛うじて精密部品と呼べるシャッターユニットを除いて)。
報道カメラマンやスタジオカメラマンなどヘビーユーザーを想定したデジタル一眼レフ
カメラは、必需品ですから大手カメラメーカーが造り続けるでしょう。その他のカメラは
遠からずみな、デジタル家電と化していきそうな気配です。実用上それで十分ですが。
それでも、もっと身近に、旅行にも気軽に持って行けるような光学ファインダーを備えた
レンズ交換式デジタルカメラが欲しいものです。そう、必要なのではなく、欲しいのです。
レンズ交換式デジタルカメラが欲しいものです。そう、必要なのではなく、欲しいのです。
被写体と対峙するための大切な部分だからこそ、光学ファインダーにこだわりたい。
そうした欲求に「FUJIFILM X-Pro2」や「PENTAX K-1」がどう応え、デジタルカメラの
新時代をも開拓していくのか、大いに注目したいところです。
カメラを覗くと、旅になる。
そんな魔法、あってもいいかな・・・。
△「リコーイメージング」の公式サイト(こちら)より (c)リコーイメージング
初代「ASAHI PENTAX AP」から半世紀以上にわたり受け継がれたペンタ部@
の普遍的なデザインに、確かな存在感があります。「ASAHI PENTAX AP」は、
一眼レフファインダーの象徴、ペンタダハプリズムの世界に先駆けた量産成功
から誕生しました。
外観は普遍性を保ちつつ、「K-1」もまたスマホやタブレットとの連携機能も強化した
最先端を行くデジタル一眼レフに仕上がっています。フルHD動画撮影も可能です。
△スマホやタブレットが「K-1」のリモコンに(写真は他機種) (c)リコーイメージング
無料のアプリケーション「Image Sync」により、
スマホやタブレットで構図を見ながらのリモート撮影や、撮影後の再生が可能です。
さらにスマホから写真を送信すれば、メールやSNSで共有することもできます。
リコーイメージングの公式サイトはこちらをクリック。
2016年2月22日追記
※構図を確認するための大切な部分です
↓
逆に、構図を確認しない「ノーファインダー」(和製英語)という撮影テクニックもあります。
撮影者がカメラを構えることでその場の雰囲気が損なわれることを避けたい場合などに、
しばしば用いられます。また、撮影者自身が偶然の発見を期待し用いる場合もあります。
しかしながら、盗み撮りとの区別が難しいこともあり、誰でも気軽に楽しめるテクニックと
は言えないでしょう。
腕を伸ばしカメラを高く、あるいは屈んで低く構える場合も、ファインダーが覗けないとき
は「ノーファインダー」で撮らざるをえないこともありました。
「PENTAX K-1」は、世界唯一の「フレキシブルチルト式液晶モニター」で、そのような
制約から撮影者を解放しました。