2017年07月20日

おかげさまで7周年! これまでと、これから。補足記事

2017年7月18日付記事の補足記事です。また、
2017年6月23日付記事の関連記事にもなります。
まとまりのない文章ですが、どうぞ店主の「備忘録」とお考えください<(_ _)>


6月20〜21日に開催された「PHOTONEXT2017」の会場、パシフィコ横浜まで
私と仲田は東急東横線を利用したので、この機会に同沿線にどのくらい写真屋さ
んがあるか、WEB検索してみました。地図で分布を見て、沿線人口に対して多い
と思いました。さらに「Googleストリートビュー」で、各お店さんの立地も確かめて
みました。大手写真店チェーンさんの店舗も多いのですが、老舗の地元店さんの
店舗も、支店も含めて多いように感じられました。華やかな商店街が多いですね。

当店「アルバムの森 しゃしんのポップ」最寄駅の越生(おごせ)駅はJR八高線の駅
で、東武東上線の支線、越生線の終着駅でもあります。2013年3月、東武東上線
は東京メトロ副都心線を介し東急東横線と相互直通運転を開始しました。両線とも
似たような通勤・通学路線ですが、その成り立ちは歴史的に大きな違いがあります。

東上線の名は、当初の計画が東京と上毛/上野(こうずけ=群馬県の旧国名)とを
結ぶ幹線だったことに由来し、川越街道の馬車輸送や新河岸川の舟運を鉄道輸送
に切り換える目的で100年ほど前に敷設されました。沿線の宅地化は後の事です。
線路は主に旧街道の宿場町の外れを経由し、周辺は田園風景が広がっていたので、
近年は沿線に広い駐車場を備えたショッピングモールが進出し、再開発もあります。

一方、東横線の名は東京と横浜とを結ぶ新線を意味しますが、東急電鉄の各線は
もともと宅地開発事業とあわせて敷設され、沿線には駅前から通りが放射状に広が
る計画的な分譲地が見られます(田園調布など)。駅の間隔も短く駅前の商業地も
発達しています。鉄道の歴史は東上線よりやや新しいですが、駅前開発事業では
むしろお手本です。

東上線の駅前商店街が、昔からあった街道沿いの旧市街地と駅前とを結ぶ道筋で
自然発生したのに対し、東急各線の駅前商店街は駅の開業とあわせ計画的に分譲
され、今も好立地の良い物件に恵まれています。写真屋さんが多いのも、そのため
だと見て良いでしょう。沿線の人口規模だけで単純に比べられない、大事なことです。

東横線は、東京方面、横浜方面とも沿線から両方向に通勤・通学の需要があります。
定期券の範囲なら、休日のお出かけも新たな交通費が要らないので、駅前商店街は
そのようなお客さまの集客に有利です。事実、さまざまなお店さんが集まっています。
通勤・通学先も比較的近いので、帰りに下車駅周辺でウィンドウショッピングを楽しむ
時間的余裕もありそうです。なお、東横線横浜〜渋谷間(24.2km)の切符代は片道
わずか270円です。越生〜川越間(坂戸で乗り換えて21.0km)は360円ですよ〜。

東上線はどうでしょう? 郊外へ行くほど都心へ通勤・通学する人は少なくなります。
無理をして長距離通勤・通学する場合、帰りが遅くなるので、下車駅周辺でのお買い
物は用事を手早く済ませて帰宅するようなスタイルになりがちです。フィルムで写真
を撮るのが当たり前だった頃は、行きに駅前の写真屋さんへ現像を頼んで、帰りに
受け取るスタイルが成り立っていました。ですが、今は店頭受付機でバラエティ豊か
なプリントサービスをお楽しみいただく機会を創出しないとお客さまの様々なご期待
にお応えすることはできないのです。これからのこの沿線の写真屋さんの条件は?

東上線沿線の郊外や越生線沿線にお住まいのお客さまは、マイカーやミニバイクで
通勤・通学される方が多くいらっしゃいます。実際、工業団地や大学などは、駅から
離れているところも少なからずあります。ベッドタウンもです。そのような沿線の性格
に合わせ近年発展した商業地はどこも駐車場が必須で、同時にお客さまはお車の
都合をつけるのにどうしてもご家族の協力を必要とします。そして、ガソリン代を少し
でも倹約するよう、お買い物も段取りを考えお出かけになります。当店に限らずどの
お店さんもそうしたお客さまの事情に配慮し商品やサービスを整えないといけません。
そうすることで、お客さまの段取りに各お店さんを加えていただけるようになるのです。

当店へは、8割以上のお客さまがマイカーやミニバイクでお越しくださいます。そして、
初めから利用目的が明確なお客さまがほとんどです。どのお客さまも時間に追われ
ているか、もしくは当店をご利用になるためにお時間を作ってご来店くださるのです。
お客さまは、誰もがご家族やお身内、職場や学校を代表し来てくださいます。なので、
ご希望のサービスやお品物をご提供できなかったときは、本当に申し訳なく思います。

当店の地元、越生町は、国道や関越道など主要幹線から少し離れ、通っている鉄道
もJR、私鉄とも都心への直通運転がない、単線のいわゆるローカル線です。地元の
お客さまのご利用が9割以上で、遠方からのお客さまもご実家へ帰省されたお客さま
がほとんどです。とはいえ、ご家族のお写真を撮られる方の主役が、カメラをお持ち
のお父さま、おじいちゃまから、スマホをお使いのお母さま、おばあちゃまへ代わって
きていますので、まさにご新規のお客さまを開拓する心構えが必要だと感じています。
ご結婚を機に町外から来られたお嫁さん、お婿さんだって、少なくはないのですから。

当店のお客さまのご来店頻度は、毎月のように通ってくださるお客さまはそう多くなく、
季節ごとに来てくださるお客さまなら頻度は多い方に入ると思います。たとえ年1回の
ご来店でも、ありがたいお話です。一期一会といいますか、すべてご縁だと思います。

東横線沿線の写真屋さんで、毎週通勤・通学帰りに写真用品や中古カメラの限定品、
掘出し物を探しに立ち寄ってくださるような(決して冷やかしのお客さまという意味では
なく、熱心なファンの)お客さまに恵まれているお店さんは、少なくないと思われます。
(「見つけたら即買い」的な商品を当店も置いてみたいとは思うのですが、あまり得意
ではないのです。買いそびれるお客さまもおられることを思うと心苦しくなるのです。)

当店はどうでしょう。長く愛される商品やサービスを、地元のお客さまのために時間を
かけて浸透させていくのが務めだと考えています。変化の激しいこの時代に、それは
さまざまな矛盾をかかえたビジネスではありますが。当店も今や半分、IT業界の末端
に位置づけられようとしています。写真や動画のデジタルデータは、その多くがスマホ
やタブレット端末を介し、SNSやクラウドサービスなどインターネット上に存在するので
すから。それらを店頭受付機からのプリントサービスにつなげる手段が、本当は必要
です。年に2〜3回はお車でご来店くださるに違いない地元のお客さま、特にこれまで
写真屋さんには馴染みが薄かったスマホユーザーのお客さまへ、当店の新しい商品
やサービスの価値をどうお知らせしていくかが、これからの課題だと思います(^^;ゞ
posted by 安瑠芭夢驛(アルバムステーション) 吉 川 写 真 店 at 00:32| お知らせ