2019年04月01日

新元号「令和」の典拠は日本最古の歌集『万葉集』で国書由来は初*越生梅林ともゆかりある「梅花(うめのはな)の歌三十二首」の序文から

  新元号「令和」の典拠は日本最古の歌集『万葉集』で国書由来は初*
  越生梅林ともゆかりある「梅花(うめのはな)の歌三十二首」の序文から

新元号「令和」が本日、平成31(2019)年4月1日(月)午前11時41分に発表され、
ネットのニュースで知った私は、これまでとはどことなく趣が違った印象の元号だなと
感じ、そこに日本の原点を見る思いがしました。全国各地で起きた多くの自然災害を
乗り越え、テロ行為や武力による威嚇等は断じて許さず歩んで来られた平成の30年
だったと思います。この度の改元はそうした歴史の節目に相応しい改元になりました。

「令和」の典拠は日本最古の歌集『万葉集』で、国書由来の元号は初めてだそうです。
趣が違ったように感じられたのはそのためだったのですね。これまでは中国の古典が
典拠とされてきたことから「令和」は中国メディアの間でも関心を集めているようです。

「梅花(うめのはな)の歌三十二首」の序文について学の無い私は早速ネットでにわか
勉強しました。「和醸良酒」という、日本酒の酒造業界で昔から大事にされてきた言葉
が私は好きなのですが、この序文の文中に「ここに〜觴(かづき)を飛ばす」と書かれ
ています。「ここ」とは「大伴旅人の邸宅」で「觴(かづき)」とは「さかずき」の意味です。
つまり「ここにお互い大いにお酒を酌み交わし梅の花を歌に詠もうではないか」と宣言
しているのです。時に天平2年正月13日大宰府でのこと。「良酒は和を醸す」ですね。

「梅」は当店「あるばむハウス しゃしんのポップ」の地元、越生の特産品でもあります
が飛鳥時代から奈良時代にかけての公卿・歌人、大伴旅人(おおともの たびと)さん
が生きた西暦700年前後はまだ、中国大陸から渡来して間もなく、珍しいものでした。
外国から学んだことを上手に工夫し取り入れつつ育まれてきたのが日本の文化です。
日の丸弁当だって、ご飯と梅干しなくしては成り立ちません。

▽「美味しい梅干しを作ること」は、
 越生町のマスコット「うめりん」ちゃんの特技です(公式サイトへ)。
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 (c)越生スタンプ会

 関連記事)
  当ブログ『思い出の始発駅 安瑠芭夢ハウス しゃしんのポップ』
  2019年3月31日付記事
  越生スタンプ会「加盟店マップ」を店頭にて配布中です!

「梅花(うめのはな)の歌三十二首」の序文について『万葉集』より原文を引用します。
梅花(うめのはな)の歌三十二首并せて序(原文)

天平二年の正月の十三日に、師老の宅に萃まりて、宴会を申ぶ。
時に、初春の令月にして、気淑く風和ぐ。梅は鏡前の粉を披く、蘭は珮後の香を薫す。しかのみにあらず、曙の嶺に雲移り、松は羅を掛けて蓋を傾く、夕の岫に霧結び、鳥はうすものに封ぢらえて林に迷ふ。庭には舞ふ新蝶あり、空には帰る故雁あり。
ここに、天を蓋にし地を坐にし、膝を促け觴を飛ばす。言を一室の裏に忘れ、衿を煙霞の外に開く。淡然自ら放し、快然自ら足る。もし翰苑にあらずは、何をもちてか情を述べむ。詩に落梅の篇を紀す、古今それ何ぞ異ならむ。よろしく園梅を賦して、いささかに短詠を成すべし。

出典) 『新版 万葉集(現代語訳付き)』 伊藤 博 翻訳 角川ソフィア文庫
序文初めの「時に、初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やはら)ぎ」から
「令月」の「令」と「風和」の「和」とを選び合わせ新しい元号「令和」は生まれたのです。


2019年4月5日補足)

上記の「梅花(うめのはな)の歌三十二首」の序文(原文)に「詩に落梅の篇を紀す、
古今それ何ぞ異ならむ」とあるように、「梅花(うめのはな)の歌」はさらに古い時代
の漢詩(中国の詩)の影響を受けていることが読み取れます。

新元号「令和」の発表直後から、「時に、初春の令月にして、気淑く風和ぎ」の参考
にされたのではないかとみられる文が、これより古い時代の中国古典にあることも
指摘されているようですね。古典を嗜む方々にとってそれは常識で、知らない人は
初心者扱い(もぐり扱い?)なのかもしれませんね。正確には国書にも由来の元号。

「令和」にこれまでの元号とは違う趣を私が感じたのは、初の国書にも由来の元号
だからという訳ではなさそうです。この機会により多くの人に古典を嗜んでいただけ
たらという、有識者の方々の想いが私には感じられたのでした。もっと勉強します。
(「古今それ何ぞ異ならむ」のあたりが多分大事なところのような気がしています。)

このくらいにしておきましょうか。

「梅花(うめのはな)の歌三十二首」から薬師張氏福子(くすりしちょうしのふくし)さん
が詠んだ歌をご紹介します。
梅の花咲きて散りなば桜花継て咲くべくなりにてあらず(原文)
「梅の花が散ったら桜の花が続いて咲こうとしている」
桜の花も詠まれています(ここではヤマザクラ?)。日本の春ですね(^^)


さて、当店の地元、越生ではその名も「越生梅林」という美味しい日本酒が醸されて
います。越生梅林の入口に近い弘化元(1844)年創業の佐藤酒造店さんで醸され
る最高級酒が大吟醸原酒「越生梅林 香梅」です。初春の佳き月にして、やわらいだ
風に運ばれてくる梅の花の香りを想わせる、そんなお酒が高くていまだ飲めない私。

ご心配は要りません。お求めやすい良酒をお好みに合わせてお選びいただけます。

 関連リンク)
  通常商品一覧 || 有限会社佐藤酒造店

大吟醸原酒「越生梅林 香梅」は、酒どころを謳う全国銘醸地の酒造メーカーさんが
最高級酒に競い合って用いる酒造好適米の最高峰、兵庫県産山田錦を贅沢に使用
しています。「米どころは酒どころ」の宣伝文句に惑わされないでください。江戸時代
の昔から酒どころの条件はまず、お客さまとの良い関係に恵まれること、その一言に
尽きます。埼玉県に「米どころ=酒どころ」のイメージは浮かばないかもしれませんが、
質・量共に酒造業界の間では屈指の銘醸地に数えられています。「和醸良酒」です。

この春、3月16日から東武東上線で特急料金不要の観光列車「川越特急」の運転が
始まり、おかげで池袋と越生とは日中60分で結ばれるようになりました。革命的です。

「令月」の「令」と「風和」の「和」とを選び合わせた新元号「令和」、そして「越生梅林」、
「特産梅干し」、さらに佐藤酒造店さんの大吟醸原酒「越生梅林 香梅」、加えて観光
列車「川越特急」をも追い風にして、越生への移住定住がますます促進されることを
当店「あるばむハウス しゃしんのポップ」も願ってやみません。

 関連リンク)
  越生町の定住促進サイト「越生活」 | 越生町公式サイト
  190216_common_side_bnr02.png

 関連リンク) (2019年6月29日追記)
  「令和」とともに活性化を目指す梅の里おごせ/越生町ホームページ
  総務課 自治振興担当 業務案内 2019年4月3日付町長室記事
  (こちらをクリック。)

▽越生駅に到着する東武越生線の電車。向かって右側はJR八高線の線路です。
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 (c)あるばむハウス しゃしんのポップ

最後に、このブログ記事のカテゴリについてですが、
新元号「令和」の由来になった「梅花(うめのはな)の歌三十二首」が詠まれた舞台が
飛鳥時代から奈良時代にかけての公卿・歌人、大伴旅人(おおともの たびと)さんの
邸宅であることから、「旅のヒント」とさせていただきました。

合ってる(@_@ゞ???

 ご参考)
  池袋から越生へのお勧めのきっぷと電車時刻
   (「川越特急」はいずれも特急料金不要で、池袋発の小川町行きになります。)

  【平日ダイヤ】(2019年3月16日改正)
  池袋10:00発→「川越特急」→坂戸10:37着10:40発→越生線→越生11:00着
  池袋11:00発→「川越特急」→坂戸11:37着11:41発→越生線→越生12:00着

  【土休日ダイヤ】(2019年3月16日改正)
  池袋10:00発→「川越特急」→坂戸10:37着10:42発→越生線→越生11:00着
  池袋11:00発→「川越特急」→坂戸11:37着11:42発→越生線→越生12:00着

  おごせ散策きっぷ(価格) | お得なきっぷ | 電車の旅-東武沿線おでかけ情報
  http://tabi.tobu.co.jp/ticket/tojo/t02_k.html
  ・池袋、北池袋からの往復の場合→大人: 1,710円・小児: 860円

▽東武東上線の「川越特急」などで活躍する東武50090型電車。
 川越特急」は今年3月16日ダイヤ改正で登場した特急料金不要の観光列車です。
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 (c)東武鉄道

▽「川越特急」の車内。回転クロスシート仕様で、座席の向きは好みで変えられます。
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 (c)東武鉄道

 関連リンク)
  『TOBU are GO!GO! アーカイブ』2019年3月キャンペーン記事(公式)
  東上線に新種別「川越特急」が登場。2019年3月16日ダイヤ改正を実施!
  http://tabi.tobu.co.jp/campaign/gogo-archive/campaign/201903-01.html
posted by 安瑠芭夢驛(アルバムステーション) しゃしんのポップ at 20:06| 旅のヒント