富士フイルムさんが写真用黒白フィルム「アクロスII」の開発に成功!
2019年秋発売予定
2019年秋発売予定
本日、2019年6月10日、
富士フイルムさんは新たに「開発に成功」した製品を発表しました。
写真用黒白フィルムの“再発明”です \(@▽@;)/!
「世界最高水準の粒状性と立体的な階調再現で超高画質を実現」しており、
製品名は「ネオパン100 ACROS(アクロス)II」。2019年秋発売予定とのことです。
▽富士フイルムさんが新たに開発した写真用黒白フィルム
「ネオパン100 ACROS(アクロス)II」 (35mmサイズ、36枚撮り)

(c)富士フイルム
関連リンク)
富士フイルム | 2019年6月10日付ニュースリリース
世界最高水準の粒状性と立体的な階調再現で超高画質を実現
黒白フィルム「ネオパン100 ACROS(アクロス)II」 新開発
https://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1430.html
富士フイルム | 2019年6月10日付ニュースリリース
世界最高水準の粒状性と立体的な階調再現で超高画質を実現
黒白フィルム「ネオパン100 ACROS(アクロス)II」 新開発
https://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1430.html
〔前略〕
富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、世界最高水準の粒状性と立体的な階調再現で超高画質を実現し、幅広い分野の撮影に適した、黒白フィルム「ネオパン100 ACROSII(以下、「アクロスII」)」を新たに開発しました。2019年秋に、35mmサイズ、ブローニーサイズの2種類を発売する予定です。
当社は、黒白フィルムの需要の減少と、生産に欠かせない原材料が入手困難になったため、黒白フィルムの販売を昨秋に終了いたしました。しかし、フィルム愛好家をはじめフィルム独特の風合いによる写真を好むSNS世代の若年層の方を中心に、当社の黒白フィルムの販売継続を望む声が多く寄せられたことを受け、あらゆる角度から販売再開に向けた検討を進めてきました。入手困難になった原材料の代替品の研究や新たな原材料に合わせた製造プロセスの抜本的な見直しにより、このたび、黒白フィルム「アクロスII」の開発に成功しました。 今回開発した「ネオパン100 ACROSII」は、感度ISO100の超高画質な黒白フィルムとして、世界最高水準の粒状性と立体的な階調再現、優れたシャープネスを備えており、風景・山岳写真、ポートレート、製品写真、建築写真から、長露光撮影の天体・夜景写真など幅広い分野の撮影に適しています。
〔中略〕富士フイルムは、イメージング分野におけるリーディングカンパニーとして今後も“アナログからデジタルまで”幅広い分野において多様化するお客さまのニーズにお応えし、より良い製品・サービスを提供し続けることで、「一枚の写真の持つ力、素晴らしさ」を伝えつづけます。
〔中略〕記1.製品名
ネオパン100 ACROSII(35mmサイズ・ブローニーサイズ)
2.発売時期
2019年秋(予定)
〔後略〕出典)上記、富士フイルムさんの2019年6月10日付ニュースリリースより抜粋。
「このたび、黒白フィルム「アクロスII」の開発に成功しました。 」
↑ まさに、そのための富士フイルムさんです!
富士フイルムさんは去年の2018年4月6日、写真用黒白フィルムおよび黒白印画紙
について、需要の減少を理由に全種類の販売終了を予告しました。
について、需要の減少を理由に全種類の販売終了を予告しました。
関連記事)
黒白フィルムおよび黒白印画紙販売終了のご案内が
富士フイルムさんからありました
http://poppop.sblo.jp/article/183052513.html
当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛』
2018年4月25日付記事
「光画部」の思い出 〜暗室よ永遠に〜黒白フィルムおよび黒白印画紙販売終了のご案内が
富士フイルムさんからありました
http://poppop.sblo.jp/article/183052513.html
関連リンク)
富士フイルムイメージングシステムズ | 2018年4月6日付ニュースリリース
黒白フィルムおよび黒白印画紙 販売終了のご案内
http://ffis.fujifilm.co.jp/information/articlein_0081.html
〔前略〕
日ごろより富士フイルム製品をご愛用賜り、誠にありがとうございます。
富士フイルムイメージングシステムズ株式会社(社長:西村 亨)は、長年ご愛用いただきました黒白フィルムおよび黒白印画紙につきまして、生産効率の向上や経費節減など懸命なコスト吸収につとめてきましたが、需要の継続的な減少により安定的な供給が困難となりましたので、販売を終了させていただきます。
誠に勝手ではございますが、事情をご賢察の上、ご容赦賜りますようお願い申し上げます。今後とも、富士フイルム製品に変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。記
1.対象製品および出荷終了時期の見込み〔中略〕
2.今後の推奨品
黒白フィルムおよび黒白印画紙ともに、全種類販売終了となりますので、ご使用推奨品はございません。
〔後略〕出典)
上記、富士フイルムイメージングシステムズさん(富士フイルムさんの関連会社)
の2018年4月6日付ニュースリリースより抜粋。
黒白フィルム、黒白印画紙販売終了の反響は想像以上に大きく富士フイルムさんは
その後、可能な製品については現在まで販売を継続してきました。
関連リンク)
黒白フィルム・関連製品 | 富士フイルム
非公式にですが、富士フイルムさんは販売店へ、写真用黒白フィルムの再生産に
向けた検討開始も告知していました。
そしてこのたびついに、上記の通り正式発表に至ったのです。
2018.07.20
黒白フィルム再生産に向けた検討開始について
2018年4月6日に販売終了を発表した黒白フィルム「ネオパン100 ACROS」について、販売終了の発表後、フィルム撮影愛好家の皆様やSNS世代のアナログ的な写真表現を好む多くの皆様から、生産再開を望む声が寄せられました。
このたび、富士フイルム株式会社はこれらの声にお応えするため「黒白フィルム再生産」に向けた検討を開始いたしました。
「ネオパン100 ACROS」は、一定の品質を維持できないレベルまで需要が減少し、弊社特有の専用原材料の調達が困難になってきた為、やむなく生産・販売を終了することを決断致しましたが、ゼロベースで再生産の可能性を探り、実現に向けた検討を進めてまいります。
本件に関する新たな情報がありましたら、改めてご案内申し上げます。出典)富士フイルムさんの販売店向け「新着情報」より。
そしてこのたびついに、上記の通り正式発表に至ったのです。
1世紀もの時を経て誕生した
「ネオパン100 ACROS(アクロス)II」
このたびの写真用黒白フィルム「ネオパン100 ACROS(アクロス)II」の新開発で、
富士フイルムさんは創業当時の初心に立ち返ったとも言えるでしょう。その歴史は
今からちょうど100年前、1919年までさかのぼります。
関連リンク)
富士フイルムのあゆみ 写真フィルム国産化へのチャレンジ
https://www.fujifilm.co.jp/corporate/aboutus/history/ayumi/dai1-01.html
「富士写真フイルム株式会社」は現在の富士フイルムさんの前身となった会社です。
「アクロスII」は、実に1世紀もの時を経て誕生したのです。
▽【再掲載】
富士フイルムさんが新たに開発した写真用黒白フィルム
「ネオパン100 ACROS(アクロス)II」 (35mmサイズ、36枚撮り)

(c)富士フイルム
当店では黒白フィルムやその関連製品のお取扱い予定はないのですが、私にとって
https://www.fujifilm.co.jp/corporate/aboutus/history/ayumi/dai1-01.html
はじめに
富士写真フイルム株式会社は、1934年(昭和9年)1月20日創立したが、当社創立に至るまでの歴史、すなわちその前史を概観し、源流をたどっていくと、さらに15年をさかのぼることになる。
1919年(大正8年)2月、わが国における写真用乾板の工業化に先べんをつけた東洋乾板株式会社が創立され、さらに、同年9月には、大日本セルロイド株式会社(現ダイセル化学工業株式会社)が創立された。大日本セルロイドは、当時わが国において全くの未開発分野であった、写真フィルムのフィルムベースからの一貫生産を企図し、困難な研究にチャレンジした。そして、長期間にわたって苦しい研究を重ねた結果、その開発に成功し、当社設立の直接の母体となった。
当社の歴史は、事実上、この年、この両社から始まった。〔後略〕出典)
上記、「富士フイルムのあゆみ 写真フィルム国産化へのチャレンジ」より抜粋。
「富士写真フイルム株式会社」は現在の富士フイルムさんの前身となった会社です。
「アクロスII」は、実に1世紀もの時を経て誕生したのです。
▽【再掲載】
富士フイルムさんが新たに開発した写真用黒白フィルム
「ネオパン100 ACROS(アクロス)II」 (35mmサイズ、36枚撮り)

(c)富士フイルム
当店では黒白フィルムやその関連製品のお取扱い予定はないのですが、私にとって
は思い出深い分野ですので「アクロスII」の開発成功をご紹介させていただきました。