2020年01月21日

最終電車を最後に見送って1週間が経つ越生駅西口旧駅舎の解体工事進捗状況と新たな「観光案内と待合い機能を併せ持つおもてなし施設」の設計会社「家住設計室」さんについて

*この記事は2020年1月14日付記事の続きです。
*この記事の掲載写真はすべて当店「安瑠芭夢驛 吉川写真店」が撮影したものです。

  最終電車を最後に見送って1週間が経つ
  越生駅西口旧駅舎の解体工事進捗状況と
  新たな「観光案内と待合い機能を併せ持つおもてなし施設」の設計会社
  「家住設計室」さんについて

令和2年(2020年)1月15日の着工以来、
約1週間ぶりに越生駅西口旧駅舎の解体工事現場を訪れました。
作業のお邪魔にならないよう、遠慮しつつ写真を撮らせていただきました。

▽令和2年(2020年)1月21日撮影。「越生駅」の看板はすでに撤去済みでした。
 周囲も含めて立入禁止なので自由通路へは右端の仮設の「駅入口」から入ります。
200121_IMG_7701-edit.JPG

▽屋根瓦が下ろされて寂しくなりました。
200121_IMG_7706-edit.JPG 200121_IMG_7703-edit.JPG

▽昼時なので待合室ではトラックも休んでいます。
200121_IMG_7707-edit.JPG

仮設の「駅入口」を通る方々。
200121_IMG_7708-edit.JPG 200121_IMG_7712-edit.JPG

▽事情をご存知でない方は、きっと戸惑われることでしょうね。
200121_IMG_7724-edit.JPG

▽自由通路下の掲示板へ、待合室にあった掲示物の一部が移されていました。
 『埼玉新聞』2019年(令和元年)12月27日付「来月取壊し、旧 越生駅舎で式典」
 (左)、「時刻表」、「越生駅すてきな交流拠点計画案」の図面など(右)。
200121_IMG_7738-edit.JPG 200121_IMG_7714-edit.JPG 
 (c)埼玉新聞社 / 安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店

 関連ニュース)
  『埼玉新聞』 2019年12月27日付記事
  86年間ありがとう…旧越生駅、取り壊しへ 感謝の式典に人々
  20年度、町の交流拠点に生まれ変わる計画
  https://www.saitama-np.co.jp/news/2019/12/27/06_.html
〔前略〕

 (2019年)3月16日の駅東口開設に併せ、八高線越生駅が無人化。駅舎を所有していたJR東日本から町に無償譲渡され、土地は約2600万円で町が購入した。

 町民らでつくる検討委員会は昨年度末、駅舎は老朽化が進み、現状のまま利用することは困難と判断、「観光案内と待ち合い機能を併せ持つおもてなし施設」に整備する方針を決めた。一方で「文化財的な価値がある」と駅舎の保存活用を求める町民の署名運動も見られた。

 旧駅舎は来月から解体工事が行われ、来年4月から建設工事が始まる。完成は10月の予定。新施設は木造平屋約165平方メートルで県産材の西川材や越生の建具を用いる。事業費約5千万円で、このうち半分は補助金で賄う。

 観光・ハイキング客らが気軽に立ち寄れる交流待合室、移住相談・乗り換え案内スペース、ギャラリー兼会議室で構成する。事務室には町観光協会事務局が移転する。

 式典で新井雄啓町長は「保存を求める声もあったが、東口とのバランスもあり、町の新たな中心施設として建て替えることに決まった。駅を降りた瞬間、越生は素晴らしいと感じてもらえると思う」とあいさつ。

〔後略〕

出典)上記『埼玉新聞』 2019年12月27日付記事より抜粋。

 関連リンク) ↓「旧越生駅舎ありがとう式典」当日の様子が追加・更新されています。
  令和2年度 越生駅西口が新しくなります! | 越生町公式サイト
『令和2年度 越生駅西口が新しくなります!』

  越生駅すてきな交流拠点整備事業

 町の玄関となる越生駅の西口に「観光案内と待合い機能を併せ持つおもてなし施設」を整備いたします。このほど、令和2年度に建設する新たな施設の計画がまとまりましたのでお知らせいたします。

◇ 旧越生駅舎の取り壊し

 昭和8年の八高線開通から、平成31年3月の越生駅東口開設まで86年間にわたり増改築を重ねながら利用されてきた旧越生駅舎は、JR職員の無人化により町に譲渡されました。この度、建物の老朽化や間取りの関係から取り壊し、外観は旧駅舎のイメージを参考にしながら新たな施設を建設することとなりました。

*取り壊し時期
 令和2年1月〜3月

〔中略〕

◇ 新たな施設の建設

*建物の概要
 木造 平屋建 167平方メートル(50.7坪)

*建設の時期
 令和2年4月〜10月頃

◇ 基本コンセプト

 埼玉県産材の西川材や越生の建具を使い、伝統と現代建築の技法を取り入れランドマークとして訪れた方々の記憶に残る建物とします。

◇ 施設の構成

(1) 交流待合室
    観光・ハイキング、通勤通学などの駅利用者と町民の方々が気軽に立ち寄れる交流待合いスペースです。
(2) 案内相談コーナー・事務室
    観光客やハイカーなど町を訪れる方々への観光案内、簡単な移住相談や電車の乗換案内などもできる相談スペースで、事務室には越生町観光協会が入る予定です。
(3) 会議室兼ギャラリー
  写真展や陶芸展など小さなギャラリーとして利用できるスペースで、間仕切りの変更だけで打合せ場所にもなる多目的スペースです。

出典)上記、越生町公式サイト「令和2年度 越生駅西口が新しくなります!」
   より抜粋。
 【お問い合わせ】
  越生町役場企画財政課 049-292-3121(内線222)

写真展や陶芸展など」 ← ひと言「焼きもの展」でOK?

▽上記、越生町公式サイトの一部のスクリーンショットです。
200114_ogose-chousei-machi-1575506517461_sinekisya_02.JPG
 (c)越生町

191218_sinekisya_ritsumenzu.jpg
 (c)越生町

▽平面図 新施設イメージ図(PDF:167.2KB)
191218_sinekisya_heimenzu.jpg
 (c)越生町

 関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2019年12月24日付記事
  「令和2年度(2020年度) 越生駅西口が新しくなります!」、
  「旧越生駅舎ありがとう式典 令和元年12月26日(木) 午前10時から」、
  「旧越生駅舎の取壊し時期 令和2年1〜3月」
  from 越生町役場

実は1月11日の夜にも私は、土曜日でしたので夜7時半過ぎの閉店後、越生駅西口
の旧駅舎を訪れました。待合室にしばらく佇んだ後、お店へもどろうと改札跡を抜けて
自由通路へ向かおうとしたら見覚えある男性の方が自由通路の階段を降りてこちらへ
歩いて来られるではないですか。その方も私に気付かれて、お互いに新年の挨拶を
交わしました。当店の常連のお客さまのK先生で、川越へのお出かけのお帰りでした。
K先生はもちろん越生ご出身の方で、最近まで日本大学文理学部で教鞭をとられて
いました。学部は違っても母校が同じ日大同士(私は芸術学部写真学科)だと自然に
打ち解けたお話ができるので嬉しいもの。K先生も無論、カメラや写真は大好きです。
なお、文理学部が現存している大学は日本で唯一、日本大学だけです。
文理学部 - Wikipedia

「この待合室に人がいるところを写真に撮りたいけど、プライバシーの問題もあるし」
と、K先生。無人になってからも皆さまの憩いの場であり続けたので、解体されるのは
どなたも名残り惜しいとお感じのようでした。

K先生も私も、視線は改札窓口跡に貼られた「越生駅すてきな交流拠点整備事業」の
図面を見つめていました。今年度中、西口の旧駅舎跡地に「新たな施設」が建ちます。

「事務室には何時まで職員がいてくれるのか。無人だと待合室が防犯上心配だし」
とK先生。
「見た目が駅舎で屋根には越生駅の看板も掲げている以上、利用される方々は当然、
駅の施設としての役割を期待されますからね。観光協会の都合は通らないでしょう」
と私(それとも、営業時間外は施設全体が施錠されてしまうのでしょうか?)。

ところで、
「越生駅すてきな交流拠点整備事業」の図面についてですが、K先生と私はこのとき、
新たな「観光案内と待合い機能を併せ持つおもてなし施設」を設計している会社さん
の所在地が、群馬県みどり市と左下の方に明記されていることに気付きました。
どのような設計会社さんなのか関心を持たれているお客さまもいらっしゃることと思い
ますので、ネットで検索し調べてみました。

▽「越生駅すてきな交流拠点計画案」の図面のアップ。
 図面制作は(株)家住設計室さん。
200121_IMG_7718-edit.JPG 200121_IMG_7722-edit.JPG

ご紹介します。

 関連リンク)
  ABOUT US | (株)家住設計室公式サイト
  http://www.arch-iezumi.com/sta21625/index.html
 建て主へのメッセージ

自然との共生をテーマに家づくりをやっています。人間は季節を感じ自然と共に生きる心豊かな動物です。ストレスが溜まる現代社会において、家は安全で安心できるオアシスでなくてはなりません。私達の家づくりは、内部はちょっぴり緊張感があるけれど、圧迫感のない、リラックスできる空間を実現しています。天井材、壁材、床材に木の無垢材や塗り壁を多く選びます。自然材は時代と共にその時々の表情をみせてくれます。

家作りは建てて終わりではありません。始まりです。新築時が最高ではなく、創意、工夫し住まっていくことで、長い間良きパートナーになるものだと思います。“自分の住みかを想像しましょう”予算は考えずに、まず住みたい住宅をイメージします。夢と希望でいっぱいにする。夢と希望をこぼさないようにして、私たちに語りかけてください。理想の住みかが手に入るかもしれません。

 ABOUT US

事務所名 株式会社 家住設計室
設立 1976年
2009年 株式会社に組織変更しました
所在地 群馬県みどり市笠懸町久宮491-3

 Profile

□ 所長 家住美路
1948年 群馬県に生まれる
1972年 日本大学工学部建築学科卒業
1975年 家住設計室を設立、現在に至る
所属 日本建築家協会会員
資格 1級建築士・建築積算資格者・宅地建物取引主任
経歴 住宅雑誌ニューハウスに長年にわたり作品を発表、執筆、
   読者の設計回答者として活躍
趣味 スキー・陶芸鑑賞

□ 主任 家住達史
1976年 群馬県に生まれる
1999年 日本大学工学部建築学科卒業
1999年 日本大学工学部建築学科 研究生
2000年 家住設計室入社、現在に至る
趣味 スキー・音楽鑑賞

出典)上記、「ABOUT US」(株)家住設計室公式サイトより抜粋。

日本大学出身者の魂が
(学部、学科を越えて)
越生駅に集結?

注:校名は「日本大学」ですが、国公立大学ではありません。
(日大に入れる人がより真剣に受験勉強するともっと難しい上の大学へ行ける場合が
よくあります。そんな日大生および日大OBの方々が大勢いらっしゃるマンモス大学。)

本題にもどります。

「家住(いえずみ)」さんは業種由来の名ではなく、経営者さんの名字だったのですね。
無垢の木材など自然材を用いた注文住宅や教育・福祉施設などがご専門だそうです。
西口旧駅舎跡地に建設される「越生駅すてきな交流拠点整備事業」の「新たな施設」
は「埼玉県産材の西川材や越生の建具」が使われるとのことで、出来栄えは期待でき
そうです。公共交通だけでなく、ハイキングの拠点にもなる施設なので、設計会社さん
にとっても手応えの大きなお仕事になることと思います。次の100年の歩みに向けて。

▽想い出を未来へ運ぶ始発駅である当店「安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店」が入居する
 物件は、元もとは大家さんが経営されていた、地元の和菓子屋さんの店舗でした。
 こちらも内装や商品棚など随所に無垢の木材が多く使われご来店くださるお客さま
 の気持ちを和ませてくれます。良い物件を紹介していただいたと感謝しております。
191222_IMG_6945.jpg

200122_IMG_6999.jpg 200122_IMG_7243.jpg

200122_IMG_7784.jpg 191223_IMG_7055.jpg

上の写真にある「夢カード」については、次の当ブログ記事をご覧ください。

 関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2019年3月31日付記事
  越生スタンプ会の「夢カード」や「商品券」がご利用になれる
  「加盟店マップ」を店頭にて配布中です!
  http://poppop.sblo.jp/article/185793164.html

▽越生駅西口旧駅舎の、解体中の屋根。
 昭和8年(1933年)4月から86年以上にわたる歴史が今、発掘されていきます。
200121_IMG_7730-edit.JPG

▽屋根の板が捲れ上がっているのは解体作業によるものではなく、強い風が吹いて
 煽られているためです(動画でお見せできず、申し訳ありません)。
200121_IMG_7733-edit.JPG 200121_IMG_7735-edit.JPG

▽定点観測。ちょうど1週間前の令和2年(2020年)1月14日撮影。
 その夜遅く日付が変わる少し前、越生駅西口旧駅舎は最終電車が到着すると、
 降りてきたお客さまに最後の「おかえりなさい」を告げて、永い眠りに就きました。
200114_IMG_7543.JPG

上の写真中、背景の大観山(中央奥)の山頂近くに立つ白亜の霊廟(れいびょう)は、
「世界無名戦士の墓」という、先の大戦で犠牲になられた県内や世界各国の戦没者の
方々の慰霊と世界平和祈願のための施設です。越生駅にも近いビュースポットです。

 ご参考リンク集)
  大観山パノラマビュースポット | 越生町公式サイト
  (こちらをクリック)
  世界無名戦士之墓(せかいむめいせんしのはか) | 越生町公式サイト
  (こちらをクリック)

*今回の記事は2020年1月31日付記事へ続きます。
*今回の記事はぜひ、次の各関連記事とも併せてご覧ください。

 関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2020年1月14日付記事
  【最終回】『越生駅西口旧駅舎の日常』
  令和2年(2020年)1月14日撮影 「男子高校生と解体工事開始前日」の巻

 関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2019年12月24日付記事
  「令和2年度(2020年度) 越生駅西口が新しくなります!」、
  「旧越生駅舎ありがとう式典 令和元年12月26日(木) 午前10時から」、
  「旧越生駅舎の取壊し時期 令和2年1〜3月」
  from 越生町役場

 関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2019年3月28日付記事
  越生駅西口旧駅舎を東口開設後の2019年3月27日にもう一度見に行きました

 関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2019年3月16日付記事
  【寸景】 東口開設当日の越生駅の夜 【2019年3月16日】

 関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2019年3月16日付記事
  【速報】 祝・越生駅東口開設!【2019年3月16日】

 関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2019年3月15日付記事
  2019年3月16日(土)に越生駅東口が開設します
  西口窓口でのきっぷの販売は今日3月15日(金)限りになります
posted by 安瑠芭夢驛(アルバムステーション) 吉 川 写 真 店 at 19:07| 旅のヒント