2020年03月20日

2020年1月23日「富士フイルム フォトイメージングフェア(旧、大商談会)」展示会&セミナー 東京会場〔その1〕 / 富士フイルムさんの新しい写真クラウドストレージサービス「FUJIFILM PhotoBank(フォトバンク)」で活用できる古いお写真の「無料デジタル化キャンペーン」実施中! 2020年3月31日まで(先着2万名様限定)!

*この記事は、当ブログ2020年1月23日付記事の続きです。

注)今回の一連の記事は会場で感じた印象をまとめたものです。
  展示内容やセミナーの講義内容などを詳しくお伝えするものではありません。

  2020年1月23日
  「富士フイルム フォトイメージングフェア(旧、大商談会)」
  展示会&セミナー 東京会場
  〔その1〕

先々月のことになりますが、2020年1月23日(木)に
当店「安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店」は臨時休業とさせていただき
お客さまにはたいへんご迷惑をおかけしました。当日は都内で開催された
「富士フイルム フォトイメージングフェア(旧、大商談会)」の展示会&セミナーに
参加して参りました(今回も寂しく、私一人での出張になりました)。

NEXT STAGE
  ビジネスチャンスをつかみとる!
  撮影からプリントまでビジネスチャンスは無限大

  専門性を高めることで可能性が拡がる写真ビジネス。
  多様化したこの時代だからこそ新たに取り組める写真ビジネス。
  そして、撮影ビジネスの活性化。
  富士フイルムイメージングシステムズがご提案するこれからの
  写真ビジネスのノウハウが詰まったフォトイメージングフェアです。

出典)「富士フイルム フォトイメージングフェア」案内チラシより抜粋。

というのが今回、2020年の「富士フイルム フォトイメージングフェア」のテーマです。

▽(左)「青山テピア」(東京都港区北青山)の
   「富士フイルム フォトイメージングフェア」特設会場入口。
▽(右)本フェア特設会場に掲示されていた
   『フォトビジネス市場の進化』(富士フイルムさん調べ)。今までのおさらいを!
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 (c)富士フイルム / 安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店

▽「富士フイルム フォトイメージングフェア」セミナーの様子。
 「できる できない じゃない、やるか やらない かだ。」(写真はイメージです。)
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 (c)富士フイルム / カメラのOGATA / 安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店

NEXT STAGE ビジネスチャンスをつかみとる!」が、
今年2020年の「フォトイメージングフェア」のテーマです。

当店のお客さまにもぜひ、一度ご覧いただきたい展示内容ではあるのですが、
今回も例年同様、「フジカラーのお店」関係者が対象の商談の催しになります。
当ブログでは一部しかご紹介できないことを、何とぞご理解ください<(_ _)>

 関連ニュース)
  『PHILE WEB|AV/オーディオ/ガジェット』 2020年1月27日付記事
  富士フイルムフォトイメージングフェア開催、
  拡がる写真ビジネスのチャンスを多彩な展示とセミナーで提案
  https://www.phileweb.com/news/d-camera/202001/27/787.html

上記掲載の、本フェア特設会場に掲示されていた
『フォトビジネス市場の進化』(富士フイルムさん調べ)のパネル左上にスマホの画面
が4点も載っていますね。まさに現在はスマホこそがフォト(プリント)ビジネス市場の
担い手だと、当店にご来店くださるお客さまの変化からも常々実感しているところです。

例えば、
「LINE」等のSNSからお手元のスマホにダウンロードしたお写真、中でもお孫さんの
お気に入りのお写真を当店「安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店」でプリント注文してくださる
お客さまが年々増えています。本当にありがとうございます。とても喜ばしく思います。
(お客さまのプライバシーには、日頃から十分に配慮させていただいております。)

▽(写真はイメージです) のつもり。
170328yoshikawa2018_p.JPG
 (c)安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店

先だってお見えのお客さまも、4歳くらいのお孫さんの写真プリントをスマホから注文
してくださったのですが、「LINE」からダウンロードしたお写真が何と5000コマ以上!
そのほとんどがお孫さんの日常のスナップでした。もちろん一度にご注文いただくの
は無理なので、最近ひと月分の300コマをまず店頭プリント注文受付機へ転送して
いただき、その中から100コマを選んでご注文くださいました。

「毎日のように10枚くらい送ってくるんだよ」

と嬉しそうに、お客さまはお話しされていました。
きっと、そのお孫さんのご両親のスマホでは、その枚数をはるかに超えるたくさんの
お写真が日々、撮影されていることでしょう。

また、ご夫婦でご来店された別のお客さまも、やはりお手元のスマホに「LINE」から
ダウンロードした小さなお孫さんのお写真を、約2か月分の中から100コマ以上選ん
でプリント注文してくださいました。

選びながらそのご夫婦のお客さまは、

「むこうの家でも、ちゃんとこうしてプリントできているのかな?」

と、少し心配そうに話していらっしゃいました。
(確かに、生活圏や通勤圏のお近くに写真店さんが全く無い地域もありますので、
お写真プリントの注文に通う時間がなかなか取れないご家庭もあることでしょう。)

中にはもちろん、ご自身とお孫さんと、両方の分をまとめてプリント注文してくださる
おじいちゃま、おばあちゃまもいらっしゃいます。毎月のように当店へ通ってくださる
お父さま、お母さまも(^_^)

富士フイルムさんの
2018年の調べ(実査委託先:旧 楽天リサーチ、現 楽天インサイト)によると、
子どもが1歳になるまでに撮った写真 平均2,162枚」(次の画像をご参照ください)
なのだそうです(1日平均、約6枚)。

 とても合ってます!
 まさに合ってますよ!
 スゴイです、富士フイルムさん!

そして、そのペースで3〜4年撮り続けてもなお、お写真も動画も
まだまだいっぱい撮れてしまう今のスマホのメモリー容量の大きさもスゴイです(-_-;

そんなスマホが、いつもお手元にあるという充実感!

▽「子どもが1歳になるまでに撮った写真 平均2,162枚」
 (当ブログ2018年8月29日付記事より)。
 富士フイルムさんのWEBCM、
 Year Album(イヤーアルバム)Webムービー 「体験!イヤーアルバム」篇より。
 (スクリーンショット・動画は公開終了しました)。
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 (c)富士フイルム

今から20年以上前、写真撮影はまだフィルムカメラが全盛の頃で何か特別な行事か
記念日でもなければ、ご家庭でカラーフィルムを買ってきてお写真を撮ることはあまり
なかったと思います。私の幼少の頃もそうでした(うそです。ゴメンナサイ。本当は黒白
フィルムで撮ることがほとんどでした。カラーフィルムはまだまだ高価な贅沢品でした。
今では黒白フィルムも高価な贅沢品です。こちらの公式通販サイトをご参照ください)。

  ご参考記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2019年6月10日付記事
  【新開発】富士フイルムさんが写真用黒白フィルム「アクロスII」の開発に成功!
  2019年秋発売予定【速報】
  http://poppop.sblo.jp/article/186120772.html

特売ワゴンセールでの
山積みの“お徳用カラーフィルムパック”が懐かしいですね(  ̄- ̄)

それから
お出かけ先でいつも待っていてくれた
“フジカラーのベンチ(正式名称不明)”。修学旅行で、新婚旅行で、多くの人々が憩い
を求め、夢や愛を語り合った伝説のベンチが何と、東京・原宿の富士フイルム直営店、
「WONDER PHOTO SHOP(ワンダーフォトショップ)」の入口に陳列されています!

▽東京・原宿の富士フイルム直営店入口に復元された、幻の“フジカラーのベンチ”。
 どこへ置いても周囲の環境によく馴染み、それでいてさり気なく目を引く、機能美が
 滲み出る優れたデザインです(写真は公式サイトより)。
181115_pic_16.jpg
  (c)富士フイルム、こばやしかをる(写真家/クリエイター)

「すみません、これください」
とお願いしても、分けてはもらえないのでしょうね。
かつて売る程あった“フジカラーのベンチ”も、今や富士フイルムさんの社内在庫は0。
(備品は1?)
「何とか鑑定団」や「ヤ○オク」にさえ滅多に出品されることのない貴重な“お宝”です。

なお、この“フジカラーのベンチ”の画像は、富士フイルムさんの公式サイト内にある
次のコンテンツから拝借させていただきました。

 関連リンク)
  FUJIFILM スマホ写真センスアップ術 | 富士フイルム(公式)
  意外とカンタン、すぐ出来た! はじめてのスマホから写真プリントレポート
  http://fujifilmmall.jp/smartphone-sense-up/print/

 参考記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2019年11月20日付記事
  当店の店名の由来のおはなし「吉川写真店」と「しゃしんのポップ」〔その3〕
  ☆☆懐かしいフジフイルムさんの
  “「フジカラー」の袖看板(突出し看板)”発見!☆☆

実はこの“フジカラーのベンチ(正式名称不明)”には宿命のライバルがいました。
そうです。“サクラカラーのベンチ(正式名称不明)”です。
その前哨戦を伝える貴重な写真をご紹介します。撮影されたのは1965年の夏。

▽(写真はイメージです) のつもり。
 “富士フイルム”vs.“さくらフイルム(コニカミノルタ商標の前身の1つ)”(@△@;)!
 “フジカラーのベンチ(正式名称不明)”登場前夜の頃(黒白フィルムが普通の頃)。
 “富士フイルム”のロゴの色は“フジカラー”と同じ赤系統で周囲まで赤一色でした。
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 (c)安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店

特売ワゴンセールも、
お出かけ先でいつも待っていてくれたベンチも今は、
スマホに撮り貯めたご家族皆さまの、
お写真からあふれるいっぱいの想い出がこぼれないよう運んで行ける
未来の在り処(ありか)を、教えてくれることはありません。

 でも、ご心配は要りません
 富士フイルムさんはちゃんと
 考えていてくれるずです!

そのことを確かめるため今回、2020年1月23日に
「富士フイルム フォトイメージングフェア(旧、大商談会)」展示会&セミナーの
東京会場まで行って参りました。

NEXT STAGE
  ビジネスチャンスをつかみとる!
  撮影からプリントまでビジネスチャンスは無限大

その印象についてお話しする前に、ここで
上記掲載の“イメージ写真”の説明をさせてください。
このような古いお写真でも富士フイルムさんの新しいスキャンサービスでデジタル化!
お手元のスマホでもご覧いただけるようになります!

  富士フイルムさんの新しい写真クラウドストレージサービス
  「FUJIFILM PhotoBank(フォトバンク)」で活用できる
  古いお写真の「無料デジタル化キャンペーン」実施中!
  2020年3月31日まで(先着2万名様限定)!

富士フイルムさんでは新しく、
昨年2019年5月からスタートした写真クラウドストレージサービス、
「FUJIFILM PhotoBank(フォトバンク)」の大きな特長の一つとして、
「ご自宅にあるフィルム、プリント、アルバムを富士フイルムの工場に送るだけで専門
のスタッフがデジタル化。すぐにスマホで」ご覧いただけるスキャンサービスも同時に
スタートしました。本スキャンサービスは有償ですが、2020年3月31日まで下記の
要領で「今なら無料! 写真のデジタル化キャンペーン(先着2万名様)」実施中です。

 関連リンク)
  PhotoBank|FUJIFILM (公式)
  https://photobank-ja.fujifilm.com/web/
今なら無料! 写真のデジタル化キャンペーン (3/31まで)

ご好評いただいているフィルム写真のデジタルデータ化が、
今なら先着2万名様に限り無料!!

ご自宅で眠っているネガやプリントをデジタルデータにしてPhotoBankに取り込めば、パソコンやスマホで、いつでも気軽に懐かしい思い出を振り返ることができます。
キャンペーンは2020年3月31日までですので、この機会をお見逃しなく!

[キャンペーン対象]
ネガ2本もしくはプリント50枚(2,090円相当)が無料

[お申し込みはとっても簡単]
1.フォトバンクのホームページ(https://photobank-ja.fujifilm.com/web/)にある無料キャンペーンバナーを押す

〔後略〕

出典)上記、「PhotoBank」 (富士フイルム公式)より抜粋。

▽本フェア特設会場に掲示されていた
 『フォトビジネス市場の進化』(富士フイルムさん調べ)。
 「FUJIFILM PhotoBank(フォトバンク)」も載っています(写真はイメージです)。
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 (c)富士フイルム / 安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店

この機会にぜひ、富士フイルムさんの新しい
「FUJIFILM PhotoBank」のスキャンサービスをお試しください(^^)!
デジタル化後のお写真データは、当店「安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店」でも
お手元のスマホを介して各種プリントサービスにご活用いただけますハート
(「FUJIFILM PhotoBank」の写真スキャンサービスは、お客さまが直接ネットから
富士フイルムさんへお申し込みいただくサービスです。写真店店頭での受付の予定
はございませんので、ご理解のうえご利用くださいますよう、お願い申し上げます。)

 関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2020年2月13日付記事
  【速報】富士フイルムさんの最新写真整理アプリ
  「FUJIFILM PhotoBank(フォトバンク) -写真クラウドサービス」から
  プリントできるようになりました!
  http://poppop.sblo.jp/article/187156371.html

ここで、あらためてご紹介させてください。
以降の当店所蔵の写真は、1965年の夏に
1本のフジカラーネガフィルムで撮影された中から、12コマを選んだものです。
フィルムは1965年8月に発売されたばかりの「フジカラーN100(20枚撮り)」で、
カメラはキヤノンさんの「キヤノネット(1961年1月発売開始の初代)」と思われます。

▽当店所蔵写真No.1
 ASA(アーサー)感度100(現在のISO100)の「フジカラーN100」のお正月向け
 CMソングは現在まで続く恒例のCMソング「お正月を写そう♪」と同じメロディです。
 当時のカラーフィルムとしては画期的な高感度で、母が撮影した生後4か月の私を
 抱いた父の後ろのプールで泳ぐ人たちも、高速シャッターでブレずに写っています。
 「フジカラーN100」は家庭用としてはまだ贅沢品でしたが、高感度化で被写体ブレ
 や手ブレの心配がぐんと少なくなり、カラー写真をより身近なものにしてくれました。
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 (c)安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店

▽「フジカラーで写そう♪」が始まった頃。
 富士フイルムさんの「フジカラーN100」1970年正月TVCM(スクリーンショット)。
 「お正月を写そう♪ 綺麗な晴れ着を写そう♪ フジカラーN100♪」懐かし過ぎ(ToT)
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 (c)富士フイルム

▽↑50年前の↓50年後(当ブログ2020年1月4日付記事より)。
 2019年12月25日に「YouTube」で公開された動画(スクリーンショット)。
 富士フイルムのTVCM「お正月を写そう♪2020 ラグビー七福神・音チェキ」篇です。
 詳しくはこちら→https://instax.jp/otocheki/
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 (c)富士フイルム

▽富士フイルムさん公式サイト内「富士フイルムのあゆみ アマチュア用カラーネガ
 フィルムの進展」より(スクリーンショット)。(左)オレンジ色がカラーを変えた。(中)
 “フジカラーN100”の誕生。(右)オイルプロテクト型カプラーの採用。
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 (c)富士フイルム

 関連リンク)
  富士フイルムのあゆみ アマチュア用カラーネガフィルムの進展 (公式)
  https://www.fujifilm.co.jp/corporate/aboutus/history/ayumi/dai3-02.html

▽当店所蔵写真No.2〜3
 母に抱かれた生後4か月の私。何となくつまらなそうな顔をしているのはせっかく
 大きなプールに来たのに遊ばせてもらえなかったから。わずか生後4か月なのに
 そういうことはしっかり覚えている私(本当ですよ!)。3才前の記憶は成長するに
 つれて失われると言われますが、私が覚えていられるのは、幼い頃から生い立ち
 のアルバムを良く見ていたからではないかと、今になってあらためて思うのです。
 父や母の幼児期は写真自体が貴重品で子どもの手が届かない所に仕舞われて
 いたせいか母は3才前の記憶(例えば空襲等)はほとんど覚えていないそうです。 
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 (c)安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店

▽当店所蔵写真No.4〜5
 母方の祖母と母と私。祖母にとって私は確か、5番目の孫だったと思います。昔の
 人でしたから母は5人兄妹で、おかげでお正月は祖母の家にいとこが大勢集まり、
 楽しく賑やかに過ごせました。お年玉もいっぱいもらえました。ちゃんと貯金をして、
 もっと早くから自分用の本格的なカメラを買って、写真の勉強を始めるべきでした。
 とは言うものの、子どもがカメラを欲しがるなんて贅沢、失敗するとフィルムが勿体
 ないからとシャッターも押させてもらえない、躾としてそれが当然の時代。小学生の
 頃から父親の一眼レフや交換レンズを譲ってもらえた同級生が羨ましかったです。
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 (c)安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店

 参考記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2019年9月30日付記事
  【2019年9月20日 開発発表】写真機。それは、
  枕元に置いて夢見るカメラ。【PENTAX / RICOH 一眼レフ】

▽当店所蔵写真No.6〜7
 母方の祖母と私と向日葵。私の父方の祖父母は他界して久しく、母方の祖父も私
 が生まれる少し前に他界したため、両親の親の代で唯一健在でした。有楽町から
 銀座、築地、勝鬨橋を経て、清澄通りとの交差点を左折。その先の新佃島が母の
 生家で祖母の待つ長屋がある下町でした。今は『3月のライオン』(羽海野チカさん
 原作)の漫画・アニメの聖地の側と言った方が分かりやすいでしょう。佃や隣接の
 月島界隈は、第二次世界大戦中の1945年3月10日未明の米軍の東京大空襲
 による火災から奇跡的に免れ、往時の町並みを長く残してきました。私もすでに、
 写真の祖母と同じくらいの年齢ですが、祖母はこの後も、私が30半ばになるまで
 健康で長生きしてくれました。母方の祖父母は福島県の庭坂の出身で父方の祖父
 は長野県の飯田、同じく祖母は埼玉県の志木付近の育ち(出生地は不詳)なので、
 私は山々に囲まれた城下町や宿場町に恋焦がれ海辺の港町に憧れてしまいます。
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 (c)安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店

ここまでの写真は家族旅行のスナップで、
場所は熱海温泉の某観光旅館ということです。
父の愛用のカメラには、20枚撮りのフジカラーフィルムが詰められていたのですが、
旅行中撮った写真はその旅館のプール脇とロビーとで、半分以下の9コマだけです。
うち2コマは他と似たような写真でしたので割愛し残りの7コマをすべて掲載しました。
当時は高価なカラーフィルムでしたので、写すのに慎重になり過ぎていたのでしょう。

旅行後、早く残りのフィルムを撮りきって写真店さんへ現像に出したかったのでしょう
か、平穏な日常のスナップ写真が両親の手で撮影されました。もしかすると、旅行で
フィルムを撮りきっていたら、これらの貴重な想い出は残らなかったかもしれません。

カラー写真が伝える東京近郊(郊外?)の日常ですよ。
半世紀以上昔の(@▽@;)ゞ

▽当店所蔵写真No.8
 1965年夏の東京都板橋区下赤塚で生後4か月の私を抱く知的でワイルドな父。
 両親は生まれも育ちも東京の街なかで、私の妹たちは路地が舗装され近所の畑
 もほぼ宅地化されてから生まれました。つまり私だけが農村生まれの農村育ち?
 写真の畑の持主さんはよく、わが家に肥料の材料をもらいに来て、お礼に採れた
 作物を置いていってくれたそうです(それが普通)。写真右奥は私の幼馴染の兄弟
 の家で、私が小学5年生のとき上野駅へ特急電車の写真撮影に誘ってくれました。
 父から初めて借りたカメラ「ヤシカエレクトロ35MC」で撮った写真は全部手ブレ?
 構図のセンスも0。現像の仕上がりを写真店さんで見たときのショックが私の転機。
 当店の小学生のお客さまの方がずっと上手。題材にも恵まれているためでしょう。
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 (c)安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店

▽当店所蔵写真No.9
 ガレージの自動車がどうして日産の初代セドリック(前期型、1960年発売開始)に
 見えてしまうのか不思議です(多分身内のお下がり)。私は自動車に乗るとすぐに
 スヤスヤと寝てしまったので、あまり道中を覚えていません。なので幼心にも家の
 すぐ脇を走る東武東上線の方に惹かれて行くのは時間の問題でした。2歳になると
 地下鉄も見ようとシャベルで庭中穴だらけにするのですが、誰も止めない不思議?
 背後の煉瓦の池は父とその甥(私の従兄)が築いた初代で、後に改造され砂場に。
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 (c)安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店

▽上の写真2コマを撮影した場所の現在。区画以外往時の面影は残っていません。
 今見ると、こんなに狭い路地だったかな? と思います。近所の道筋も見てみると
 ずいぶんマンションが増えていますが、逆にお店(個人商店)は激減しています。
 子どもたちが集い遊ぶ原っぱや車が少ない安全な路地も。ここが50年前の未来
 ですか? 「Google street view」より、スクリーンショット(2019年8月撮影)。
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 (c)Google street view

▽▽当店所蔵写真No.10
 父とその甥(私の従兄)が築いた2作目の池。工務店さんが作ってくれた小さな池
 を強引に拡張したせいかどうしても周囲の泥が雨ですぐ流れ込んでしまい、28年
 前に小川町の今の住まいに転居する頃には何も棲まなくなっていました。何かで
 見た海の魚がこの池で泳ぎ回る様を、幼少期の夢で何度か見ました。八百屋さん
 の野菜は自宅の隣りの畑や家庭菜園でも見れるのに、魚屋さんの海産物が海辺
 に出かけないと見れないことを、幼心にも物足りなく感じていたからでしょう(お米
 がどのように実るのかも謎でした)。2歳の夏、台風が来て中止になりそうな千葉
 の金谷への旅行を「連れてって」と泣いてせがんで、母を困らせました。泳ぐ魚を
 見るのは無理でも、せめて砂浜で貝殻くらいは拾えると思ったのです。幸い、旅行
 へは行けて砂浜も散策できましたが、父が見つけてくれたのは小さな桜色の貝殻
 1つだけでした。ただ漁港の雰囲気と朝日に輝く海の美しさ、初めて乗った木造の
 現役SL列車の車窓と煙り、それと、宿の夕食のチキンライスが酸っぱ過ぎて口に
 合わなかったことなどは、はっきりと覚えています。なおこの写真の右奥に見える
 のは父の手作りの鶏小屋です。卵は私の離乳食の材料になっていたと思います。
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 (c)安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店

▽当店所蔵写真No.11
 わが家の愛犬。何が気に入らなかったのか後日逃亡してしまい、それっきり帰って
 来てくれませんでした。一緒に遊んだ想い出はほとんどないのですが、私を犬好き
 にしてくれたのは間違いなくこの子でした。ところで、母のファッションがアッパッパ。
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 (c)安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店

▽当店所蔵写真No.12
 “ベッドメリー”と呼ぶのでしょうか。ベビーベッドの上空で、モビール飾りを回転させ
 ながらメロディーを奏でる吊り下げ式のオルゴール。今その名を知りました(^^ゞ
 0歳児の私を寝かしつけてくれたのはカナリヤさん。曲目は『ゆりかごの唄』でした。
 今はハイテクのおかげで何曲でも選べるそうですが、ローテク世代の私は1曲だけ
 でしたから1歳未満でもちゃんとメロディーを覚えられました。写真に音声は写らな
 くても、この写真を見るたびにゼンマイ仕掛けのオルゴールの音色を想い出します。
 だんだんテンポがゆっくりになるので、良い具合に眠くなっちゃうんですよね(^^)
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 (c)安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店

生まれて間もない私のために両親が用意してくれた“ベッドメリー”の、ゼンマイ仕掛け
のオルゴールの曲名は、北原白秋作詞、草川信作曲『揺籃のうた(ゆりかごのうた)』。
定番の名曲です。それをなぜか私の父は「チンチロリンのカックンコ♪」としか歌わない
ので、母も正しく歌うのを諦めてしまいました。「ゆりかご」から喜劇俳優の由利徹さん
が歌う『カックン・ルンバ』(『ひげ剃りとカット25セント』のメロディがモチーフ)を連想
したのでしょうか? 「チンチロリンのカックンコ♪」を最初に覚えて育った私です(^^;

今の“ベッドメリー”は多機能で、複数の再生モードを選べるほか、映像の投影機能が
付いていたり各パーツが着脱式で単体でも遊べたり、私の両親だったらまずハイテク
過ぎて使いこなせなかっただろうと思います(-_-)

 だれっ!?
 うちの子の“ベッドメリー”に
 目覚ましタイマー仕込んだのヽ(♯≧Д≦)ノ!!

多機能、ハイテク、おそるべし(-_-;

皆さまも“ベッドメリー”を再発明して、
ぜひ特許出願してみてくださいねハート

なお私の想い出にある“ベッドメリー”のモビール飾りは、今のオリジナリティあふれる
ようなオリジナルマスコットなどではなく、1960年代の高度成長期に、商店街などで
普通に見かけた軒先の花飾り(今でもありますよね)とほぼ共通のパーツでした(^^;

 ご参考リンク)
  日本装飾造花(株) (公式サイト)
  春の装飾・3本しだれ販売・NEW製品(お店の飾り・街の飾り)
  http://www.joaf.co.jp/spring/sidare/sidare-3bon-HP.htm

それらが頭上をくるくる回っていたことで、今がある私。
posted by 安瑠芭夢驛(アルバムステーション) 吉 川 写 真 店 at 17:37| 季節商品・キャンペーン商品・今話題の商品