2021年03月14日

富士フイルムさんのレンズ付きフィルム「フジカラー写ルンです」で写された想い出の想い出

*この記事は、ただ今編集中です。
*この記事は、次の
 2020年9月18日2020年11月1日2020年12月31日
 2021年2月27日付記事の続きかもしれないです。

 ご参考記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2020年9月18日付記事
  2020年9月19日(土)〜22日(火)までの“秋の4連休”は、
  どうぞ「新しい旅のエチケット」を守り、
  感染防止に留意してご旅行をお楽しみください。
  & そろそろ「Go To フジカラープリント」の予感!?
  http://poppop.sblo.jp/article/187929408.html

 ご参考記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2020年11月1日付記事
  「安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店」への
  店名変更から満1周年を迎えて

 ご参考記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2020年12月31日付記事
  【再掲載】
  写真プリントサービスの誤算と課題
  〜21世紀の激動の20年間をふり返って〜

 ご参考記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2021年2月27日付記事
  『だから写真店は嫌われる』という本が読みたい私

  は じ め に

つい先日の夕方遅く、当店「安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店」に
学生さんでしょうか、1人の若い男性のお客さまがお見えになりました。
「現像をお願いしたいのですが、こちらでできますか?」
そうおっしゃられてお客さまがバッグから取り出されたのが、そうです。
富士フイルムさんのレンズ付きフィルム「フジカラー写ルンです」です。

▽富士フイルムさんのレンズ付きフィルム、
 「フジカラー写ルンです シンプルエース」。
 1986年7月1日発売以来35年のロングセラーを誇るシリーズです。
 2018年春にはデザインをリニューアル! お出かけ先で購入すると
 もっとウキウキワクワクしてくるような、そんな気がしてきませんか?
 かつては自販機もあり、フジカラーのベンチ、幟とで3点セットでした。
 本当に残念なことなのですが、当店では入荷予定はございません。
 現像も不可です。誠に申し訳ないのですが、どうかご了承ください。

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 (c)富士フイルム

 関連リンク)
  写ルンです シンプルエース 27枚撮り | フジフイルムモール(公式)
  http://fujifilmmall.jp/shop/g/g16575980/

誠に申し訳ないのですが、当店「安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店」では、
もうだいぶ前にレンズ付きフィルムを含む各種写真フィルムのお取り扱いは、
販売、現像とも終了しております(後述)。
せっかくご来店くださったのに、そのお客さまには丁重にお断りするほかなく、
心苦しい思いが残りました。いつも「フジカラー写ルンです」をご愛用くださり、
本当にどうもありがとうございます<(_ _)>

富士フイルムさんのレンズ付きフィルム「フジカラー写ルンです」シリーズは、
私にも特別な想いがあります。

  富士フイルムさんのレンズ付きフィルム
  「フジカラー写ルンです」で写された
  想い出の想い出

私が当店「安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店」の前身、
山口写真さんの支店であるPOP(ポップ)店の店長に就任したのが2007年8月です。
同店では2003年春からフィルムスキャナーを搭載した富士フイルムさんのデジタル
レーザー露光銀塩プリンター「フロンティア340E」(塩化銀、臭化銀などハロゲン化銀
=銀塩の感光性が与えられた印画紙にデジタル画像をレーザー光線で焼付け、現像
液の処理によってプリントするカラー写真プリンターで今も当店で稼働中)が導入され、
カラーフィルム同時現像プリントとデジカメプリントと、両サービスに対応していました。

その当時は、
デジカメプリント受注の割合が増えて行く中、学校の遠足や修学旅行などで生徒さん
たちが使うレンズ付きフィルム「フジカラー写ルンです」の同時現像プリントは安定した
需要があり、一度に何十本ものレンズ付きフィルムの同時現像プリントを学校から承る
ことも珍しくありませんでした。学校行事の記録撮影用に今後もフィルムの需要があり
そうだと本気で信じられたものです。特に小学校の場合デジカメは貴重品なので遠足
や移動教室などに持参することは禁じられていたようです。学校が教材としてデジカメ
を備えるようになるのはもう少し後になります。今思えば幸せな時代だったと思います。

1つ、残念に思えたことがあります。それは、
学校からお預りしたレンズ付きフィルムの同時現像プリントのご注文は、どのお写真も
1枚ずつのプリントで、追加プリント(焼増し)のご注文は1度も無かったということです。

生徒さんたちが学校から支給されるレンズ付きフィルムで写すお写真は各班がどの
ような活動をしたのか発表する際の記録写真で、想い出に残すための記念写真では
ありません。基本的にお写真の所有者は、原版であるネガフィルムも含めて生徒さん
たちを教育指導する学校側になり、発表後に生徒さん1人1人のため追加プリントして
配布されることは無かったのです。

それでも、一部のお写真は卒業アルバムや学校の広報などに載ることもあり、生徒
さんたちはお互いの姿を楽しみながら写されているようでした。レンズ付きフィルムを
小学生のときから使い慣れているだけあって、訪問した施設や名所、景色などとても
上手に、丁寧に写されていました。レンズ付きフィルムに明るさ調節の機構は無いの
で現像後のフィルムの濃さはコマごとに異なり、旧式のプリント現像機では焼付濃度、
今のデジタル式ではフィルムスキャナーでの取込濃度をモニターに映る画像で確認
し目視で調節する必要がありました。ある程度まではコンピューターが自動調節して
くれましたが、プリントの仕上り次第では調整し直し、再プリントすることが普通でした。
また、現像後のネガフィルムは6コマごとに手作業で断裁してネガカバーに収納する
ので、店内での作業はプリント係のほかに、仕上りチェックやフィルムの現像、収納
をする係と、2人がかりで取り組まなければ能率的に進めることはできませんでした。

店長として就任ホヤホヤだった私の教育係が私より5年早く山口写真さんのPOP店
に勤務していた仲田でした。仲田は今も当店「安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店」に、臨時
のスタッフとして在籍してくれています。手提げの紙袋いっぱいのレンズ付きフィルム
を初めて学校からお預かりしたとき、私は今まで経験したことのない量から一瞬怯み
ましたが、仲田のサポートのおかげで無事に、納期までに仕上げることができました。

それからは、学校からお預かりするレンズ付きフィルムの同時現像プリントのお仕事
が楽しみになりました。生徒さんたちのお写真があまりに上手で、遠足や修学旅行等
の楽しそうな雰囲気が伝わってくるので、いつの間にか私たちも、学生の頃の想い出
を、お互いに話し合うようになりました。私も仲田も最初の「フジカラー写ルンです」が
発売された頃には成人していましたので、小学生のときから使い慣れている皆さんが
凄く羨ましかったです。そして今は立派な大人になられた当時の皆さんの夢や青春を、
お写真から分けてもらっていたのだと思います。幸せな時間をありがとうございます。

1年以上続く新型コロナ禍の今、部活も受験勉強も就職活動も思い通りにできず不安
な毎日を送られてきた学生さんが大勢いらっしゃいます。一方、リモート学習の可能性
が認められ普及するきっかけがもたらされた面もありました。新型コロナウイルス感染
症拡大防止対策と経済活動との両立も大事ですが、若い世代の皆さんの学業や就労、
ご結婚や養育などについても、十分な支援策が講じられることを望んでいます。

▽『千葉県館山市の写真店 館山カラーサービス』
 「YouTube」公式チャンネル 2016年7月30日公開のスクリーンショット。
 「フィルム現像 プリント 現像最短30分」
 当店注:左上のL字型の工具で「写ルンです」の底蓋を開きフィルムを取出します。
      他店さんのPVですが、在りし日の当店を彷彿とさせます。
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 (c)館山カラーサービス

 ご参考動画リンク) 他店さんのPVですが、在りし日の当店を彷彿とさせます。
  『千葉県館山市の写真店 館山カラーサービス』
  「YouTube」公式チャンネル 2016年7月30日公開
  フィルム現像 プリント 現像最短30分
  https://www.youtube.com/watch?v=TmyNwkYNzi0

 ご参考リンク)
  館山カラーサービス / 館山の写真館(フォトスタジオ)
  http://tcs21.com/

▽『TOKYO MX』 「YouTube」公式チャンネル 2016年7月14日公開のスクショ。
 「懐かしさに新たな発見 再び『フィルムカメラ』が人気」
 当店注:写真家・クリエイターのこばやしかをるさんもご出演
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 (c)TOKYO MX

 ご参考動画リンク) 写真家・クリエイターのこばやしかをるさんもご出演
  『TOKYO MX』 「YouTube」公式チャンネル 2016年7月14日公開
  懐かしさに新たな発見 再び「フィルムカメラ」が人気
  https://www.youtube.com/watch?v=ndCEMiiW9pA

 ご参考リンク)
  ポパイカメラ http://www.popeye.jp/

▽35年前の富士フイルムさんのレンズ付きフィルム、初代「フジカラー写ルンです」。
 ポケット判(110判)フィルム仕様で、夏休みを控えた1986年7月1日に発売開始。
 今の「フジカラー写ルンです シンプルエース」にも受継がれるパッケージデザイン。
 
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▽【再掲載】
 富士フイルムさんのレンズ付きフィルム、
 「フジカラー写ルンです シンプルエース」。
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 (c)富士フイルム

 関連リンク) 【再掲載】
  写ルンです シンプルエース 27枚撮り | フジフイルムモール(公式)

富士フイルムさんのレンズ付きフィルム、「フジカラー写ルンです」が夏休みを控えた
1986年7月1日に発売開始されると、珍しさも手伝って、観光地の“フジカラーの幟”
や“フジカラーのベンチ”を並べているお土産屋さんでたちまち定番の人気商品になり
ました。そしていつしか、カメラを持たないお客さまも街の写真店(カメラ屋)の常連さん
になってくださるようになりました。山口写真さんも「梅まつり」、「越生まつり」の開催中
は「フジカラー写ルンです」の露店を出し、大繁盛したというお話しをうかがっています。

“フジカラーのベンチ(正式名称不明)”です。
あの遊園地や動・植物園、ボート乗り場にロープウェイの切符売場、越生梅林(相互リンク)、
滝壺や洞窟への遊歩道途中、展望台、温泉の源泉周辺や城跡公園、さらにはお寺や
神社の参道沿いなど全国の有名無名の観光地でかつてあれ程よく見かけた懐かしの
“フジカラーのベンチ(正式名称不明)”。修学旅行で、新婚旅行で、多くの人々が憩い
を求め、夢や愛を語り合った伝説のベンチが実は、東京・原宿の富士フイルム直営店、
「WONDER PHOTO SHOP(ワンダーフォトショップ)」の入口に陳列されています。
 東京・原宿の富士フイルム直営店入口に復元された、幻の“フジカラーのベンチ”。
 どこへ置いても周囲の環境によく馴染み、それでいてさり気なく目を引く、機能美が
 滲み出る優れたデザイン。観光ホテルのプールサイドにも置かれていたようです。
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  (c)富士フイルム / こばやしかをる(写真家・クリエイター)

なお、この“フジカラーのベンチ”の画像は、富士フイルムさんの公式サイト内にある
次のコンテンツから拝借させていただきました。

 関連リンク)
  FUJIFILM スマホ写真センスアップ術 | 富士フイルム(公式)
  意外とカンタン、すぐ出来た! はじめてのスマホから写真プリントレポート
  http://fujifilmmall.jp/smartphone-sense-up/print/

 関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2018年12月22日付記事
  【再掲載】
  「フジカラーの写真年賀状つくってみた」
  広瀬すずさんがついにYouTuber(ユーチューバー)デビュー!?
  東京・原宿の富士フイルム直営写真店
  「WONDER PHOTO SHOP(ワンダーフォトショップ)」に
  懐かしの“フジカラーのベンチ”も!
  http://poppop.sblo.jp/article/185013669.html

 関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2020年9月7日付記事
  【富士フイルムTVCM 写真は、家族を、笑顔にする。】
  続 生活にとって必要なもの。人生にとって大切なもの。

2010年7月、
当店が「しゃしんのポップ」(2019年11月から「安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店」)として
新スタートする頃には学校からのレンズ付きフィルムの同時現像プリントのご注文は
もとより、学校行事全般のプリントのご注文はほとんどご用命いただく機会がなくなり
ました。デジカメやカラーコピー機が学校にも備わり、それで済まされるようになった
のでしょう。学校に必要な生徒さんたちが写すお写真とは、あくまで掲示物か資料で、
やはり想い出に残すための記念写真ではなかったようです。修学旅行の記念写真等
のプリントは、出張撮影や卒業アルバム制作の専門会社さんからご用命があります。
以前は私も仲田と交代でお店を留守にし、ときに泊りがけでそうした出張撮影の代行
をさせていただいた時期もあり、覚えてくださっているお客さまもいらっしゃるでしょう。

富士フイルムさんが「フジカラー写ルンです」を開発してくださらなかったら私も仲田も、
生徒さんたちが写したお写真と青春の想い出を交わす時間も得られなかったでしょう。
あるいはデジカメの普及がもう3年早かったら私たちのあの幸せな時間は無かったと
思います。

▽『産経ニュース』 2021年1月26日 19:41 付記事
 「埼玉県教委が中学校へのスマホ持ち込み緩和  懸念は? メリットは?」スクショ。
210126_sankei_301.JPG
 (c)産経新聞

 関連ニュース)
  『産経ニュース』 2021年1月26日 19:41 付記事
  埼玉県教委が中学校へのスマホ持ち込み緩和
  懸念は? メリットは?
  https://www.sankei.com/life/news/210126/lif2101260044-n1.html
 埼玉県教育委員会は、県立中の生徒によるスマートフォンや携帯電話の学校への持ち込みについて、原則禁止としていた規則を緩和する方針を決めた。市町村教委にも方針を伝えており、緩和の流れは県立校以外にも広がりそうだ。保護者の間には「時代に合った対応だ」と歓迎する声がある半面、トラブルを懸念する関係者も少なくない。
 県教委はこれまで、県立高では持ち込みを認める一方、県立中では原則禁止としていた。多くの市町村立中もこの方針を踏まえて対応しており、令和元年8月時点で、県内の公立中(政令市のさいたま市を除く)の61%が原則禁止、36%が一律禁止としている。
 新たな方針では、「適切なフィルタリング設定」「学校と家庭における適切な指導」などの4つの条件を課し、県立中でも持ち込みを認める方向だ。
 見直しの背景には、緊急時などの連絡手段として利用したいという保護者らの要望がある。県教委によると、スマートフォンの所持率は年々上昇しており、県内の小学6年生でみると、平成30年度の32%に対し令和元年度は60%に達した。
 中2の長女を持つ同県朝霞市の40代女性は「何かあったときに連絡できるのは安心だ。スマートフォンは子供たちにとって便利な勉強道具でもある。時代に合った対応ではないか」と話す。
 一方で懸念の声も根強い。同県飯能市立中の男性教諭は「凶悪な事件に巻き込まれたり、『炎上』で一生を棒に振ったりする生徒が出るかもしれない」と不安を口にする。
 県教委生徒指導課の担当者は「スマートフォンは生活の一部になりつつあり、隔離には限界がある。学校としてしっかり向き合い、どうすればトラブルから身を守れるのかを教えていくことが大切だ」と話した。
(竹之内秀介)

出典)上記、『産経ニュース』 2021年1月26日 19:41 付記事より

小学校や中学校の生徒の皆さんが学校行事で記録や資料としてお写真を写すとき、
これからは学校の備品のデジカメではなく、もちろん学校支給のレンズ付きフィルム
「フジカラー写ルンです」でもなく、各自持ち込みのスマートフォン(スマホ)で、ビデオ
や音声も含め撮影、録音することになるのでしょう。それらはすべてかけがえのない
大切な想い出として、皆さんのお手元で共有されて行くことになるはずです。そして、
それこそが本当の答えなのだと、私は思っています。

高校生以上の学生さんなら、スマホの中のお写真をプリントするとき、費用はご自身
のお小遣いから出せると思います。小、中学校の生徒さんの場合どうなるのでしょう。
私が小さかった頃のようにお父さんが出してくれるのでしょうか? それともお母さん?
やっぱりお小遣い? おやつ代を節約して? 学校の自由研究の宿題の資料写真なら
家計から出してもらえるでしょうね。私は中学生になってからは自分の月々の小遣い
からでした。移動教室でのスナップや郷土研究部の資料写真も。趣味でしたからね。

中学生のお孫さんからのお願いで、LINEアプリからお写真をスマホにダウンロード
して、プリントのご注文にご来店くださるお客さまも多くいらっしゃいます。あらかじめ
カメラやフィルムを買わなくて済む時代もまた、これほどまでに幸せな時代なのだと、
私たち当店のスタッフは多くのお客さまに教えていただいているのだと思っています。

▽【再掲載】
 『TOKYO MX』 「YouTube」公式チャンネル 2016年7月14日公開のスクショ。
 「懐かしさに新たな発見 再び『フィルムカメラ』が人気」
 当店注:写真家・クリエイターのこばやしかをるさんもご出演
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 (c)TOKYO MX

 ご参考動画リンク) 【再掲載】 写真家・クリエイターのこばやしかをるさんもご出演
  『TOKYO MX』 「YouTube」公式チャンネル 2016年7月14日公開
  懐かしさに新たな発見 再び「フィルムカメラ」が人気
  https://www.youtube.com/watch?v=ndCEMiiW9pA

 ご参考リンク)
  ポパイカメラ http://www.popeye.jp/

▽【再掲載】
 『千葉県館山市の写真店 館山カラーサービス』
 「YouTube」公式チャンネル 2016年7月30日公開のスクリーンショット。
 「フィルム現像 プリント 現像最短30分」
 当店注:左上のL字型の工具で「写ルンです」の底蓋を開きフィルムを取出します。
      他店さんのPVですが、在りし日の当店を彷彿とさせます。
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160730_tcs21_203.JPG160730_tcs21_204.JPG
 (c)館山カラーサービス

 ご参考動画) 【再掲載】 他店さんのPVですが、在りし日の当店を彷彿とさせます。
  『千葉県館山市の写真店 館山カラーサービス』
  「YouTube」公式チャンネル 2016年7月30日公開
  フィルム現像 プリント 現像最短30分
  https://www.youtube.com/watch?v=TmyNwkYNzi0

 ご参考リンク)
  館山カラーサービス / 館山の写真館(フォトスタジオ)
  http://tcs21.com/

  補 足 (1)

以上の記事は、当ブログの次の2017年7月10日2019年11月20日付記事
の一部を再編集し、再掲載したものです。


  当店スタート7周年(2017年当時)の所感にかえて

当店「しゃしんのポップ(当時)」がカラーフィルムの店内現像を終了したのは、
2013年の春のことです。その半年前から、お客さまからのフィルム現像のご注文が
減り続け、とうとう最も恐れていたことが起こりました。現像液の酸化です。フィルムを
現像機へ通すたびに、新しい現像補充液が自動的に注入される仕組みなのですが、
毎日何本も現像しなければ補充が滞るので、現像液が酸化して使えなくなるのです。
テスト現像で発覚したため、お客さまにご迷惑をかける前に、外注へ切りかえました。
その後も需要減少は続き、現像液を交換する費用もなく、6月に再開を断念しました。

▽富士フイルムさんのカラーネガフィルム現像機「FP232B」。
 今も販売継続中の現役製品です。当店でもある時期まで活躍してくれました。
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 (c)富士フイルム

 関連リンク)
  『富士フイルム公式サイト』
  ビジネスのお客さま | 製品情報 | 写真
  カラーネガフィルム現像機「FP232B」(こちらをクリック)

▽カラーフィルムの店内現像をしていた頃のメンテナンス風景。使用済みの現像液を
 当店臨時スタッフの仲田が現像機から回収しているところです(2013年6月撮影)。
 当店「安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店」が現在地へ移転する前、旧店舗内のスナップ。
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 (c)安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店

▽移転前の旧店舗内でフィルムのスキャン操作をする仲田(2014年2月2日撮影)。
 オペレーターがお客さまのご注文書に従いプリントのサイズや枚数を指定しました。
 ご覧の富士フイルムさんの「フロンティア 340E」は今も当店で活躍中のデジタル
 レーザー露光銀塩プリンターですが、スキャナー部分は寿命を迎え修理不能です。
140202_IMGP9633.JPG
 (c)安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店

富士フイルムさんの総合ラボへ外注する形で、お客さまからのフィルム現像の受注
は続けていました。しかし集配の運賃負担に耐えられず、2014年3月、現在地への
移転を機に、たいへん心苦しかったのですが受注を終了させていただきました。


以上の記事は、当ブログの次の2017年7月10日2019年11月20日付記事
の一部を再編集し、再掲載しています。


 関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2017年7月10日付記事
  パシフィコ横浜で開催の「PHOTONEXT2017」へ行ってきました〔その5〕
  「ソフトバンク」さんの写真セルフプリントコーナー
  「スマホプリントステーション」の製造元はノーリツプレシジョンさんでした
  (当店スタート7周年の所感にかえて)
  http://poppop.sblo.jp/article/180264747.html

 関連記事)
  2019年11月20日付記事
  当店の店名の由来のおはなし
  「吉川写真店」と「しゃしんのポップ」〔その3〕
  ☆☆懐かしいフジフイルムさんの
  “「フジカラー」の袖看板(突出し看板)”発見!☆☆


以降の記事は、当ブログの2018年5月6日2019年1月1日付記事
の一部を再編集し、再掲載したものです。


  【2019年 年頭所感】
  祝*フジカラーのお店プリント
  デジタルカメラ対応満20周年(当時)

富士フイルムさんが提供するフジカラーのお店プリントサービスが
デジタルカメラ(以下デジカメ)の写真店店頭プリント仕上げに対応して、2019年で
いよいよ満20年(当時)になります。お祝いに何か記念イベントがあると良いですね!

▽富士フイルムさんが1998年に発表、翌年から世界中の大小の写真店に導入され
 た、最初のデジカメプリントに対応した店頭用デジタルミニラボ「フロンティア350」。
 デジタルレーザー露光方式の銀塩プリンターで、2006年9月まで販売されました。
 左はフィルムスキャナー。大変高価で本シリーズを導入せず撤退、またはスタジオ
 撮影専門の写真館へ転業された写真店さんも少なくありませんでした。従来からの
 ネガフィルムをレンズで拡大投影して焼付けるプリント現像機(アナログミニラボ)の
 並行販売も望む声はあったようですが、本製品が新時代を築いたのは確かでしょう。
180507_frontier_350.jpg
 (c)富士フイルム

▽当店の2003年春から活躍中の、富士フイルムさんのデジタルレーザー露光銀塩
 プリンター「フロンティア340E」です。2002年〜2007年3月まで販売されました。
 フィルムスキャナーは本体と一体(当店では現在使用不可)。中は真っ暗。現像液
 は45℃。乾燥温度70℃。タフな働き者。後のシルエットは上の「フロンティア350」。
 なお、本体左下奥に「Windows2000」のパソコンを内蔵。当店の内臓パソコンは
 18年間故障知らずフリーズ知らず。そんなパソコン、私はほかに知りません(@@;
fuji_pht_03_01.jpg
 (c)富士フイルム

 関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2018年5月6日付記事
  スマホ時代の写真店 企業が考えること、お店が考えること〔中編〕
  写真店の「失われた20年」を取りもどすこれから先20年の道のり

  1999〜2019年、
  これまでのスマホプリントを振り返る

1999年にデジカメプリント店頭仕上げがスタートした頃、フィルムからのプリントに関
しては富士フイルムさんのレンズ付きフィルム「写ルンです」が多くのお客さまの間に
浸透していました。デジカメの台頭でフィルムカメラの市場が縮小して行く中、カメラを
買わず手軽に写真撮影ができる「写ルンです」の人気は依然高く、お店プリント市場の
開拓に貢献してきました。学校の遠足、修学旅行等でも各班毎に配られ大活躍です。

▽富士フイルさんのレンズ付きフィルム、
 「フジカラー写ルンです シンプルエース」。
 1986年7月1日発売以来35年のロングセラーを誇るシリーズです。
 2018年春にはデザインをリニューアル! お出かけ先で購入すると
 もっとウキウキワクワクしてくるような、そんな気がしてきませんか?
 かつては自販機もあり、フジカラーのベンチ、幟とで3点セットでした。
 本当に残念なことなのですが、当店では入荷予定はございません。
 現像も不可です。誠に申し訳ないのですが、どうかご了承ください。

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 (c)富士フイルム

 関連リンク)
  写ルンです シンプルエース 27枚撮り | フジフイルムモール(公式)
  http://fujifilmmall.jp/shop/g/g16575980/

レンズ付きフィルム「写ルンです」を製造する富士フイルムさんにとって、デジカメは
脅威ではありませんでした。元もと同社はデジカメの老舗メーカーさんでもあるから
です。「写ルンです」とデジカメとの安定した市場のバランスは十年以上続きました。

 関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2018年3月2日付記事
  富士フイルム2018年大商談会改め、フォトイメージングフェア〔番外編〕
  “世界初” 衝撃の昭和のデジタルカメラからスマホ時代までの長い道のり

同社の真の脅威は、「4G」モバイルデータ通信(第4世代移動通信システム)の実現
により高画質の写真データの送受信が容易になったことで急速に普及した、高画質
カメラ付きスマートフォン(以下スマホ)でした。私も2012年の秋に初めてのスマホ、
Appleさんの「iPhone 5」(「4G LTE」対応)を購入し、その写りの良さに驚きました。
高画質カメラ付きスマホは「写ルンです」や低価格帯のデジカメの市場を奪いました。

 関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2016年1月30日付記事
  2015〜2016年、これからのスマホプリントを占う〔前編〕

 関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2018年5月10日付記事
  民生用コンパクトデジカメの草分け、カシオさんが
  「コンパクトデジタルカメラ市場からの撤退により赤字体質から脱却」
  する取り組みを公表

もちろん、富士フイルムさんも奥の手を即、用意してくださいました。
すでに店頭プリント受付機はスマホとのケーブル接続にも対応していましたが、より
快適にお客さまにご利用いただけるよう、「おみせプリント(わいぷり=Wi-Fiプリント
注文ソフト)」無料アプリが用意されたのです。2013年夏にその写真店向け説明会
も開催され、当店の前身「しゃしんのポップ(当時)」も出席しました。

 関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2013年7月17日付記事
  スマートフォンからWi-Fi通信でプリント注文できる新アプリ「おみせプリント」!


以上の記事は、当ブログの次の2018年5月6日2019年1月1日付記事
の一部を再編集し、再掲載しています。


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  補 足 (2)

写真店でのお写真のプリントには伝統的に銀塩(塩化銀、臭化銀などハロゲン化銀)
の感光性が与えられた印画紙が使われ、その取扱いには暗室が必要不可欠でした。
富士フイルムさんの暗室廃止の取組みは1970年頃から実用化され、写真店店頭に
設置できるより小型の「富士ミニラボ30システム」は1984年1月から販売されました。
最初のデジカメプリントに対応した店頭用デジタルミニラボ「フロンティア350」(前述)
が販売されるのはその15年後で1999年のこと。それから今年で22年が過ぎました。
カラー写真フィルムの同時現像プリント店頭スピード仕上げが売りものだった写真店
さんのブームも、過ぎてみれば1990年代の10年間を全盛期とした15年位で、案外
短かったのだなとしみじみ想う新型コロナ禍の今日この頃です。おつかれさまでした。

▽『富士フイルム公式サイト』
 「富士フイルムのあゆみ THE HISTORY OF FUJIFILM」のスクリーンショット。
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▽(左)「1984年(昭和59年)1月20目(←原文のまま)、当社は、創立50周年記念
 日を迎え、新たな半世紀への旅立ちの決意を新たにする。」
▽(右)「また、処理プロセスの面では、ミニラボシステムとして、新たに“富士ミニラボ
 チャンピオン28”を開発、1984年(昭和59年)6月に発表した。プリント仕上げまで
 わずか28分のハイスピードで処理できる画期的なシステムで、水洗処理がほとん
 どいらない現像処理方式(FLRプロセス)を採用している。」
210308_fujifilm_IIMG_2612.png
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▽(上)「富士ミニラボ30システム」は1984年1月から販売されました。
▽(下)「富士ミニラボチャンピオン28」も1984年6月に発表されました。
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 (c)富士フイルム

 関連リンク)
  『富士フイルム公式サイト』
  「富士フイルムのあゆみ THE HISTORY OF FUJIFILM」
  50年のあゆみ(1984年1月20日の創立50周年記念日当時)
  第4章 ワールドエンタープライズを目指して
  ○カラーラボ機器システムの開発
  ・普及判サイズ用カラープリンターの開発
  ・高性能自動カラープリンターの開発
  ・自動現像機の開発
  第5章 技術革新への挑戦
  ○カラーラボ市場の変化への対応
  ・小規模ラボ向け機器システムの開発
  https://www.fujifilm.co.jp/corporate/aboutus/history/ayumi/dai5-04.html
  ○富士フイルムのあゆみ 創立50周年を迎える - 新たな半世紀への旅立ち
  ・新たな出発に向けて新製品の発売
  https://www.fujifilm.co.jp/corporate/aboutus/history/ayumi/dai5-16.html

次にご紹介する
富士フイルムさんの現行のデジタルレーザー露光銀塩プリンター(デジタルミニラボ)
3機種は今から10年前の2011年に発売されたロングセラー製品ですが、実は16年
前に発売された製品の部品の一部をマイナーチェンジしたもので、外観や性能などは
2005年発売の前製品とほとんど同じです。2005年といえばデジカメが一般家庭に
浸透し、デジカメプリントに対応する考えの写真店さんはすでに初期の「フロンティア」
を導入済みで、未対応だった写真店さんが支払いの残っている旧式のプリント現像機
(アナログミニラボ)と買い換えてまで移行するにはあまりに遅すぎるタイミングでした。
なので、2005年の時点ではあまり売れないまま一旦生産終了になってしまいました。
なので、2011年にマイナーチェンジのうえ生産再開されたときは、私も安心しました。

当店「安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店」がもし
1998年頃に新品のアナログミニラボで起業していたら、
月々の支払いに追われデジタルミニラボに移行できず終わったと思います。

そんな業界。

▽富士フイルムさんのデジタルレーザー露光銀塩プリンター(デジタルミニラボ)、
 「フロンティア」シリーズの現行機種は次の3機種。16年前に発売の製品の部品の
 一部を2011年にマイナーチェンジした製品で、もう10年に及ぶロングセラー製品。
 次の新製品の予定は聞きません。別売フィルムスキャナーは生産終了しています。
▽(左)「フロンティアLP5700R」および「同LP5500R」。2011年2月28日発売。
▽(右)「フロンティアLP5000R」同年発売(※写真はイメージです。イメージしてください)
210308_frontier_5500r.jpg 210308_frontier_5000r.jpg
 (c)富士フイルム

 関連リンク)
  『富士フイルム公式サイト』
  ビジネスのお客さま | 製品情報 | 写真
  デジタルミニラボシステム(銀塩ミニラボ)
  https://www.fujifilm.com/jp/ja/business/photofinishing/frontier

 関連ニュース)
  『デジカメ Watch』 2011年3月1日 16:10 付記事
  富士フイルム、Lサイズ2,210枚/時のデジタルミニラボ
  https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/430246.html
 富士フイルムは、デジタルミニラボ「フロンティアLP5700R」および「同LP5500R」を(2011年2月)28日に発売した。プリンター単体の価格は、フロンティアLP5700Rが1,514万円、同LP5500Rが1,314万円。
 いずれもレーザー露光方式の業務用ミニラボ。独自開発の高速レーザー露光技術を搭載することで、高画質な銀写真プリントが可能としている。

〔後略〕

出典)上記、『デジカメ Watch』 2011年3月1日 16:10 付記事より抜粋

↑高いですね・・・(v_v;

▽『 フジフイルムモール公式サイト』より。
 富士フイルさんのレンズ付きフィルム、
 「フジカラー写ルンです シンプルエース 27枚撮り」。
 1986年7月1日発売以来35年のロングセラーを誇るシリーズです。
 2018年春にはデザインをリニューアル! お出かけ先で購入すると
 もっとウキウキワクワクしてくるような、そんな気がしてきませんか?
 かつては自販機もあり、フジカラーのベンチ、幟とで3点セットでした。
 本当に残念なことなのですが、当店では入荷予定はございません。
 現像も不可です。誠に申し訳ないのですが、どうかご了承ください。
210314_fujifilm-shop.JPG
 (c)富士フイルム

 関連リンク)
  写ルンです シンプルエース 27枚撮り | フジフイルムモール(公式)
  http://fujifilmmall.jp/shop/g/g16575980/

↑高いですね・・・(v_v;

「フジカラー写ルンです シンプルエース 27枚撮り」のお値段は
税込1375円が相場のようで、当店がお取扱いしていた頃の倍以上です。
子供さんがお小遣いで気軽に買えるようなお値段ではなくなってしまいました。
「ウキウキワクワク」、と言いますか、「ハラハラドキドキ」なお値段ですね・・・(T_T)

「フジカラー写ルンです」は、
この頃はコンビニやドラッグストアさんの店頭でもあまり見かけなくなりました。
20年以上前は地下鉄の駅の売店や行楽地の自販機でも販売されていたのですが。
ホームセンターさんなら置いてくださっているようですが、
現像のお取扱いは専門会社さん(富士フイルムさんではありません)の集配撤退で
2年以上前にどちらのホームセンターさんも終了しているようです。

*この記事は、2021年4月27日付記事へ続きます。
posted by 安瑠芭夢驛(アルバムステーション) 吉 川 写 真 店 at 18:18| フォトライフ