*この記事は、2021年11月4日から14日にかけて編集されたものです。
写真プリントのLサイズは
なぜ「Lサイズ」? なぜ「サービス判」?
「サービス判」のサービスってそもそも何?
なぜ「Lサイズ」? なぜ「サービス判」?
「サービス判」のサービスってそもそも何?
「安瑠芭夢驛 吉川写真店」店名変更2周年記念記事
「Lサイズ」があるのなら、写真プリントのサイズに
「Mサイズ」や「Sサイズ」もあって良さそうですよね!
「Mサイズ」や「Sサイズ」もあって良さそうですよね!
実は、「Lサイズ」より小さいサイズもあるのですが、
正式な呼び名が元々あって「Lサイズ」も通称です。
正式な呼び名が元々あって「Lサイズ」も通称です。
「サービス判」と呼ばれる各種
写真プリントサイズの正式な呼び名とは?
「サービス判」と呼ばれる各種
写真プリントサイズの正式な呼び名がいつ決められたかは諸説あるようです。
カラー写真の普及以前から規格として定着していたサイズも含まれています。
次の6種類、A〜Fまでのサイズがそうです(当店はB、Dサイズのみ取扱中)。
カラー写真の普及以前から規格として定着していたサイズも含まれています。
次の6種類、A〜Fまでのサイズがそうです(当店はB、Dサイズのみ取扱中)。
初期の「サービス判」3種
・Aサイズ(63.5×89mm)・・・今の「ハーフサイズプリント」。別名「名刺判」
・Bサイズ(89×89mm)・・・今の「ましかく89mm」。別名「3.5×3.5インチ判」
・Cサイズ(69×89mm)・・・今は廃れたようです。
後に追加された「サービス判」3種
・Dサイズ(89×127mm)・・・今の「Lサイズ」。別名「3.5×5インチ判」
・Eサイズ(82.5×117mm)・・・今も「Eサイズ」。別名「3.25×4.6インチ判」
・Fサイズ(76mm×106mm)・・・今は廃れたようです。別名「手札判」
「Eサイズ」に比べてより大きな「Dサイズ」が通称
「Lサイズ」と呼ばれるようになっていったようです。
「サービス判」より大きい次の各サイズもあります(当店でもお取扱中です)。
・KGサイズ(102×152mm)・・・別名「はがき判」、「4×6インチ判」
「Eサイズ」に比べてより大きな「Dサイズ」が通称
「Lサイズ」と呼ばれるようになっていったようです。
「サービス判」より大きい次の各サイズもあります(当店でもお取扱中です)。
・KGサイズ(102×152mm)・・・別名「はがき判」、「4×6インチ判」
・ましかく127mm(127×127mm)・・・別名「5×5インチ判」
・2Lサイズ(127×178mm)・・・別名「キャビネ判」、「5×7インチ判」
「KGサイズ」は通称で、「Lサイズ」より大きな「キングサイズ」という意味のようです。
「KGサイズ」は日本では「はがき判」とも呼ばれますが海外では「4×6インチ」です。
「2Lサイズ」も通称で、「Lサイズ」の2倍の意味です。「キャビネ判」のキャビネとは
キャビネット、つまり飾り棚などへ写真立てに入れて飾るのにお薦めのサイズです。
写真プリントのサイズの単位は伝統的にインチで表示されてきましたが、現在では
A4判(210×297mm)のように印刷用紙の規格も定着し、当店でもお取扱中です。
当店「安瑠芭夢驛 吉川写真店」取扱の
写真プリントサイズ及びプリント料金は、
次の「プリント料金表」をご参照ください。
写真プリントサイズ及びプリント料金は、
次の「プリント料金表」をご参照ください。
皆さまからのご用命を、心よりお待ちいたしております。
あらためて
「サービス判」のサービスってそもそも何?
「サービス判」のサービスってそもそも何?
「サービス」判の、どの辺りがサービスなのでしょうか?
その前にまず、コンタクトプリント(密着焼きプリント)の
ことから順を追ってご説明させていただこうと思います。
コンタクトプリントとはフィルムの画像を拡大投影(引伸ばし)せず、直接
印画紙(感光紙)の表に密着させ原寸で露光(焼き付け)し、プリントした
ものです。引伸ばす写真を選ぶためのインデックスプリントとしての用途
のほか、かつて主流だった幅が広いサイズのフィルムやシートフィルム、
ガラス乾板などのコンタクトプリントはそれ自体が鑑賞対象になりました。
1960年頃までは、引伸ばさなくても安上りなコンタクトプリントサイズで
アルバムに貼って楽しめる60mm幅のフィルム(120フィルム)を用いる
カメラがご家庭用の定番でした。富士フイルムさんのレンズ付きフィルム
「写ルンです」に今も使われている35mm幅のフィルム(135フィルム)は
元々映画用だったフィルムを写真撮影用に流用したもので、最初は主に
報道写真家向けでしたがカラーフィルムが普及するにつれご家庭に浸透
し60mm幅のカラーフィルムが広告写真家、街の写真館用になりました。
ことから順を追ってご説明させていただこうと思います。
コンタクトプリントとはフィルムの画像を拡大投影(引伸ばし)せず、直接
印画紙(感光紙)の表に密着させ原寸で露光(焼き付け)し、プリントした
ものです。引伸ばす写真を選ぶためのインデックスプリントとしての用途
のほか、かつて主流だった幅が広いサイズのフィルムやシートフィルム、
ガラス乾板などのコンタクトプリントはそれ自体が鑑賞対象になりました。
1960年頃までは、引伸ばさなくても安上りなコンタクトプリントサイズで
アルバムに貼って楽しめる60mm幅のフィルム(120フィルム)を用いる
カメラがご家庭用の定番でした。富士フイルムさんのレンズ付きフィルム
「写ルンです」に今も使われている35mm幅のフィルム(135フィルム)は
元々映画用だったフィルムを写真撮影用に流用したもので、最初は主に
報道写真家向けでしたがカラーフィルムが普及するにつれご家庭に浸透
し60mm幅のカラーフィルムが広告写真家、街の写真館用になりました。
同じサイズに引伸ばすなら35mm幅より60mm幅の方がより鮮明です。
余談ですが、35mm幅のフィルムの1コマのサイズは24×36mmです。
自動車免許の証明写真サイズが24×30mmなのは撮影した写真店で
35mm幅フィルムのコンタクトプリントから制作していた頃の名残りです。
それらの制作道具は今も次の専門メーカーさんの製品等が発売中です。
黒白写真のフィルムや印画紙、現像液などの生産もまだ続いています。
余談ですが、35mm幅のフィルムの1コマのサイズは24×36mmです。
自動車免許の証明写真サイズが24×30mmなのは撮影した写真店で
35mm幅フィルムのコンタクトプリントから制作していた頃の名残りです。
それらの制作道具は今も次の専門メーカーさんの製品等が発売中です。
黒白写真のフィルムや印画紙、現像液などの生産もまだ続いています。
そう言えば昔、
日光写真って
ありましたね。
ご参考リンク) ↓ホトガラフ?
『価格.comマガジン』 2017年9月13日付配信
文と写真:北村ヂン
覚えてる? 懐かしの「日光写真」で自撮りに挑戦してみました!
https://kakakumag.com/hobby/?id=10835
ご参考リンク)
『telling,(テリング)』 2021年9月11日付配信
文とイラスト:北村ヂン
『青天を衝け』25話。
帰国した篤太夫、鬱展開続きな日本の状況を知る
篤太夫(渋沢栄一)の見立て養子・平九郎の死がキツイ
https://telling.asahi.com/article/14437746
▽アイ・エス・イーオフィスサプライさん謹製「コンタクトプリンター」の例。
暗室で黒白印画紙(感光紙)の表にフィルムを並べガラスで抑えセット
完了。上から照明を当て画像を露光(焼き付け)したら、後はバットに
入れた3種の薬液(現像液、停止液、定着液)へ順に通し洗って乾燥。
黒白フィルムの現像タンクも簡素な構造で片手で持てる大きさなので
これら一連の作業は中学校時代の私にも自宅で出来ました。努力と
根性と気合と乗りで写真店の起業は何とかなった古き良き時代の話。
暗室で黒白印画紙(感光紙)の表にフィルムを並べガラスで抑えセット
完了。上から照明を当て画像を露光(焼き付け)したら、後はバットに
入れた3種の薬液(現像液、停止液、定着液)へ順に通し洗って乾燥。
黒白フィルムの現像タンクも簡素な構造で片手で持てる大きさなので
これら一連の作業は中学校時代の私にも自宅で出来ました。努力と
根性と気合と乗りで写真店の起業は何とかなった古き良き時代の話。
▽アイ・エス・イーオフィスサプライさん謹製「証明写真用カッター」。
当店でも長年にわたり活躍中。おかげさまで稼がせていただいています。
当店でも長年にわたり活躍中。おかげさまで稼がせていただいています。
▽LPLさん謹製フィルム現像タンクの例、
「プラスチック現像タンク5041(リール2本付)」。
私は同社のステンレス製を愛用しましたが今は生産終了のようです。
ステンレス製は工芸品の様で注入する薬品の量も少なく好きでした。
私は同社のステンレス製を愛用しましたが今は生産終了のようです。
ステンレス製は工芸品の様で注入する薬品の量も少なく好きでした。
(c)LPL
関連リンク)
『デジタルとアナログ、2つの写真文化に貢献する株式会社LPL』 (公式)
LPLプラスチック現像タンク5041(リール2本付) 35mm:2本 120:1本
http://www.lpl-web.co.jp/products/photo_dark_tank.html
▽『富士フイルムのあゆみ THE HISTORY OF FUJIFILM』 (公式) のスクショ。
「カメラ・光学機器事業基盤の確立」
写真の入門機“フジペット”シリーズの誕生
(c)富士フイルム
関連リンク)
『富士フイルムのあゆみ THE HISTORY OF FUJIFILM』(公式)
50年のあゆみ
第2章 総合写真感光材料メーカーへの発展
○カメラ・光学機器事業基盤の確立
・写真の入門機“フジペット”シリーズの誕生
https://www.fujifilm.co.jp/corporate/aboutus/history/ayumi/dai2-09.html
『富士フイルムのあゆみ THE HISTORY OF FUJIFILM』(公式)
50年のあゆみ
第2章 総合写真感光材料メーカーへの発展
○カメラ・光学機器事業基盤の確立
・写真の入門機“フジペット”シリーズの誕生
https://www.fujifilm.co.jp/corporate/aboutus/history/ayumi/dai2-09.html
〔前略〕
写真の入門機“フジペット”シリーズの誕生出典)上記『富士フイルムのあゆみ THE HISTORY OF FUJIFILM』(公式)
当社は、“フジカシックス”の商品化で、カメラ市場に参入したが、写真感光材料とカメラを生産する総合メーカーとして、カメラの開発上の最も大きな課題は、写真需要の拡大ということである。この目的に立って、当社は、これまでカメラに触れたことのない人でも、手に入れたその時から気軽に写真撮影を楽しめるカメラの開発を計画した。設計は株式会社甲南カメラ研究所に、デザインは東京芸術大学田中芳郎氏に、それぞれ協力を依頼した。そして、写真の入門機ともいえる6cm×6cm判カメラ“フジペット”を開発し、1957年(昭和32年)9月、発売した。
“フジペット”の標準小売価格は1,950円、ボディーの色は、黒のほかに、赤・青・黄・緑・グレーの各色をそろえ、6cm×6cm判のカメラでありながら、スタイルは、当時流行の兆しをみせはじめた35mmカメラ風のプラスチック製で、左右のレバーを1、2の順に押すだけで手軽に撮影することができた。
この“フジペット”は、写真の入門機として、期待どおり、小学校高学年を中心とする年少者層、さらに初めてカメラを手にした女性と、幅広い各層に使用され、爆発的な人気を呼んだ。
その後、1959年(昭和34年)6月には、フジペットシリーズとして、35mmカメラ“フジペット35”を、1961年(昭和36年)4月には、6cm×6cm判で自動露出調節機構を付けた“フジペットEE”を発売した。
フジペットシリーズは、1957年(昭和32年)の発売開始から1963年(昭和38年)の製造打ち切りまでの7年間に、実に100万台近くを販売し、当時のカメラ販売記録を更新する一大快挙を達成したのである。
〔後略〕
「カメラ・光学機器事業基盤の確立」より抜粋
富士フイルムさん公式サイトの上記記事中で、
「写真の入門機ともいえる6cm×6cm判カメラ“フジペット”を開発し、
1957年(昭和32年)9月、発売した。“フジペット”の標準小売価格は1,950円」
1957年(昭和32年)9月、発売した。“フジペット”の標準小売価格は1,950円」
とあるように、60mm幅フィルムを用いるカメラはこの頃までご家庭用に人気でした。
上述の通りコンタクトプリントのサイズでもアルバムに貼って十分楽しめたからです。
また、そのような小さめのプリントならカメラぶれやピンボケも目立たずに済みました。
「6cm×6cm判カメラ“フジペット”」は12枚撮りで、コンタクトプリント1シート分に
すべてのコマがちょうど良く収まり経済的でした。フィルム現像料とコンタクトプリント
料が一式いつも同じ料金で写真店によっては当日中に仕上がるというのも、お客さま
にとっては安心感があったと思います。写真店では暗室内でほとんど手作業でした。
良心的なお店はコマ毎に露光量(焼き付け時間)を変える“紙業”を見せてくれました。
また、そのような小さめのプリントならカメラぶれやピンボケも目立たずに済みました。
「6cm×6cm判カメラ“フジペット”」は12枚撮りで、コンタクトプリント1シート分に
すべてのコマがちょうど良く収まり経済的でした。フィルム現像料とコンタクトプリント
料が一式いつも同じ料金で写真店によっては当日中に仕上がるというのも、お客さま
にとっては安心感があったと思います。写真店では暗室内でほとんど手作業でした。
良心的なお店はコマ毎に露光量(焼き付け時間)を変える“紙業”を見せてくれました。
ところが1960年以降、カラー写真の時代が訪れると1コマ当たりの単価が少しでも
安い35mm幅のカラー写真フィルムを用いるカメラがご家庭用の主役になりました。
カラー写真フィルムの現像やプリントは当初、フィルムメーカーさん直轄の現像所が
対応しました。35mm幅のフィルムのコンタクトプリントでは1コマが小さくどうしても
安い35mm幅のカラー写真フィルムを用いるカメラがご家庭用の主役になりました。
カラー写真フィルムの現像やプリントは当初、フィルムメーカーさん直轄の現像所が
対応しました。35mm幅のフィルムのコンタクトプリントでは1コマが小さくどうしても
引伸ばす必要に迫られます。ところが、コンタクトプリントで引伸ばすお写真を選んで
いただくのでは料金も納期もかかり過ぎてしまいます。そこで考えられたのが冒頭で
ご説明したA〜Fサイズの「サービス判」です。現像に出されたカラー写真フィルムの
いただくのでは料金も納期もかかり過ぎてしまいます。そこで考えられたのが冒頭で
ご説明したA〜Fサイズの「サービス判」です。現像に出されたカラー写真フィルムの
全コマを「サービス判」でプリントし納期短縮する考え方です。引伸ばすとカメラぶれ
やピンボケが目立ち中には要らない失敗写真もあるかもしれませんが、プリント料を
安く抑えてお客さまに納得していただくという方針でした。富士フイルムさんをはじめ
フィルムメーカー各社さんはその方針でカラー写真フィルムの需要を伸ばしフィルム
現像料でも収益を伸ばされたのですからこうしたビジネスは大成功だったと思います。
やピンボケが目立ち中には要らない失敗写真もあるかもしれませんが、プリント料を
安く抑えてお客さまに納得していただくという方針でした。富士フイルムさんをはじめ
フィルムメーカー各社さんはその方針でカラー写真フィルムの需要を伸ばしフィルム
現像料でも収益を伸ばされたのですからこうしたビジネスは大成功だったと思います。
どちらのフィルムメーカーさんが始められたか定かでないのですが、「サービス判」で
カラー写真フィルムを現像に出すと、枚数に応じてポケットアルバムがサービスで付く
ことも慣わしになりました。最初は写真店の組合などが非加盟店との差別化のために
加盟店からの年会費を原資に始めたサービスだったようですがフィルムメーカー直轄
の現像所がライバルメーカー間の競争に勝とうとポケットアルバムの無料サービスを
加盟店からの年会費を原資に始めたサービスだったようですがフィルムメーカー直轄
の現像所がライバルメーカー間の競争に勝とうとポケットアルバムの無料サービスを
真似るようになったようです。あるいはよくある税金対策でもあったのかもしれません。
それほどまでに、カラー写真フィルムのビジネスは儲かった時代が長かったようです。
▽『フォトパートナー | 全日本写真材料商組合連合会』公式サイトより、画像の写し。
「フォトパートナー」のマークと加盟店名が印刷された非売品のポケットアルバムが
私の幼かった頃の想い出のスナップ写真と共に残されていたのですが、アルバム
の方は傷んだので新しいのと取り替えました。フィルムのパッケージと現像所名が
印刷された非売品のポケットアルバムもありました。当店は非加盟です御免なさい。
「サービス判」のサービスの意味についてまとめると「コンタクトプリントはやめにし
て要らないお写真もフィルム現像と同時に全部プリントしますが納期短縮できるし
プリント料は安く抑えポケットアルバムもサービスするのでどうぞお許しください」と
いうことになりそうです。写真店はフィルムメーカーさんの直轄現像所の代理店に。
プリント料は安く抑えポケットアルバムもサービスするのでどうぞお許しください」と
いうことになりそうです。写真店はフィルムメーカーさんの直轄現像所の代理店に。
お客さまにはそれで納得していただけたでしょうか?
街のカメラ屋さん(写真店)に何度もカメラを買換えさせられ専属の出張カメラマン
であるかのようにフィルムを大量消費させられ失敗分も現像料は取られ、そのうえ
無給。失敗しない撮り方を教えろとカメラ屋さん(写真店)の店主に迫れば「今度の
新型こそ全自動で失敗しない良いカメラですよ」と前も同じことを言われたような?
であるかのようにフィルムを大量消費させられ失敗分も現像料は取られ、そのうえ
無給。失敗しない撮り方を教えろとカメラ屋さん(写真店)の店主に迫れば「今度の
新型こそ全自動で失敗しない良いカメラですよ」と前も同じことを言われたような?
ご家族から不相応と思われそうな高級カメラを内緒で勧める秘密厳守の優良店?
驛長さんも「太鼓判」の
写真店の「サービス判」
そんな「サービス判」 !?
ご参考記事)
当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
2021年2月27日付記事
『だから写真店は嫌われる』という本が読みたい私
カメラが好きで詳しくて写真は撮るのも撮られるのも好きだし上手。家族の皆がそう。
街のカメラ屋さん(写真店)のお客さまは、そのようなお客さまばかりではありません。
立場上写真を撮らざるを得ず、苦手なカメラも無理して買って、失敗ばかりでその度
お身内から怒られてばかり。カメラもフィルムも電池も現像もお買い求めやご用命は
もう何年も通い続けている街のカメラ屋さん(写真店)。何も好きで通っていただいて
いるとは限りませんよね。街のカメラ屋さん(写真店)は人生や社会の縮図、大人の
事情が渦巻く空間。店主に言いたいことは山程おありかと。酒場にせよパチンコ店に
せよゴルフ場にせよある程度お金が動く場とはそのような宿命を背負うのでしょうね。
というわけで、そのような街のカメラ屋さん(写真店)が次々と消えて行くのは、
世の中にとって多分良い傾向なのではないかと想うのですがいかがでしょう?
格安プリントと
無料ポケットアルバムの
時代の行く末?
無料ポケットアルバムの製本様式は綴じ代に綴じ紐を通す綴じ穴の開いたタイプが
当初は主流で、何冊かを1冊にまとめて綴じるのに便利でした。それが後に製本代
がより安い針金による中綴じ製本が主流になり、綴じ穴付きは見られなくなりました。
中綴じ製本のポケットアルバムは今も仕入れ値が安くサービス用に需要があります。
カラー写真フィルムの現像やプリントの設備が写真店店頭用に小型化された1980
年代半ば以降、新たにそのような設備を導入した写真店ではカラー写真フィルムの
現像と「サービス判」プリントとを店内で仕上げるようになっても、旧来の写真店との
競争で、独自にポケットアルバムを無料サービスし続けました。中綴じ製本の安価な
ポケットアルバムの需要はカラー写真店内仕上げ店の増加と共に一層増えました。
無料ポケットアルバムの
時代の行く末?
無料ポケットアルバムの製本様式は綴じ代に綴じ紐を通す綴じ穴の開いたタイプが
当初は主流で、何冊かを1冊にまとめて綴じるのに便利でした。それが後に製本代
がより安い針金による中綴じ製本が主流になり、綴じ穴付きは見られなくなりました。
中綴じ製本のポケットアルバムは今も仕入れ値が安くサービス用に需要があります。
カラー写真フィルムの現像やプリントの設備が写真店店頭用に小型化された1980
年代半ば以降、新たにそのような設備を導入した写真店ではカラー写真フィルムの
現像と「サービス判」プリントとを店内で仕上げるようになっても、旧来の写真店との
競争で、独自にポケットアルバムを無料サービスし続けました。中綴じ製本の安価な
ポケットアルバムの需要はカラー写真店内仕上げ店の増加と共に一層増えました。
の感光性が与えられた印画紙が使われ、その取扱いには暗室が必要不可欠でした。
富士フイルムさんの暗室廃止の取組みは1970年頃から実用化され、写真店店頭に
設置できるより小型の「富士ミニラボ30システム」は1984年1月から販売されました。
最初のデジカメプリントに対応した店頭用デジタルミニラボ「フロンティア350」(前述)
が販売されるのはその15年後で1999年のこと。それから今年で22年が過ぎました。
カラー写真フィルムの同時現像プリント店頭スピード仕上げが売りものだった写真店
さんのブームも、過ぎてみれば1990年代の10年間を全盛期とした20年位で、案外
短かったのだなとしみじみ想う新型コロナ禍の今日この頃です。おつかれさまでした。
富士フイルムさんの暗室廃止の取組みは1970年頃から実用化され、写真店店頭に
設置できるより小型の「富士ミニラボ30システム」は1984年1月から販売されました。
最初のデジカメプリントに対応した店頭用デジタルミニラボ「フロンティア350」(前述)
が販売されるのはその15年後で1999年のこと。それから今年で22年が過ぎました。
カラー写真フィルムの同時現像プリント店頭スピード仕上げが売りものだった写真店
さんのブームも、過ぎてみれば1990年代の10年間を全盛期とした20年位で、案外
短かったのだなとしみじみ想う新型コロナ禍の今日この頃です。おつかれさまでした。
▽『富士フイルム公式サイト』
「富士フイルムのあゆみ THE HISTORY OF FUJIFILM」のスクリーンショット。
「富士フイルムのあゆみ THE HISTORY OF FUJIFILM」のスクリーンショット。
▽(左)「1984年(昭和59年)1月20目(←原文のまま)、当社は、創立50周年記念
日を迎え、新たな半世紀への旅立ちの決意を新たにする。」
▽(右)「また、処理プロセスの面では、ミニラボシステムとして、新たに“富士ミニラボ
チャンピオン28”を開発、1984年(昭和59年)6月に発表した。プリント仕上げまで
わずか28分のハイスピードで処理できる画期的なシステムで、水洗処理がほとん
どいらない現像処理方式(FLRプロセス)を採用している。」

▽(上)「富士ミニラボ30システム」は1984年1月から販売されました。
▽(下)「富士ミニラボチャンピオン28」も1984年6月に発表されました。
▽(右)「また、処理プロセスの面では、ミニラボシステムとして、新たに“富士ミニラボ
チャンピオン28”を開発、1984年(昭和59年)6月に発表した。プリント仕上げまで
わずか28分のハイスピードで処理できる画期的なシステムで、水洗処理がほとん
どいらない現像処理方式(FLRプロセス)を採用している。」


▽(上)「富士ミニラボ30システム」は1984年1月から販売されました。
▽(下)「富士ミニラボチャンピオン28」も1984年6月に発表されました。
関連リンク)
『富士フイルム公式サイト』
「富士フイルムのあゆみ THE HISTORY OF FUJIFILM」
50年のあゆみ(1984年1月20日の創立50周年記念日当時)
第4章 ワールドエンタープライズを目指して
○カラーラボ機器システムの開発
『富士フイルム公式サイト』
「富士フイルムのあゆみ THE HISTORY OF FUJIFILM」
50年のあゆみ(1984年1月20日の創立50周年記念日当時)
第4章 ワールドエンタープライズを目指して
○カラーラボ機器システムの開発
・普及判サイズ用カラープリンターの開発
・高性能自動カラープリンターの開発
・自動現像機の開発
・高性能自動カラープリンターの開発
・自動現像機の開発
第5章 技術革新への挑戦
○カラーラボ市場の変化への対応
○カラーラボ市場の変化への対応
・小規模ラボ向け機器システムの開発
https://www.fujifilm.co.jp/corporate/aboutus/history/ayumi/dai5-04.html
○富士フイルムのあゆみ 創立50周年を迎える - 新たな半世紀への旅立ち
・新たな出発に向けて新製品の発売
https://www.fujifilm.co.jp/corporate/aboutus/history/ayumi/dai5-16.html
○富士フイルムのあゆみ 創立50周年を迎える - 新たな半世紀への旅立ち
・新たな出発に向けて新製品の発売
https://www.fujifilm.co.jp/corporate/aboutus/history/ayumi/dai5-16.html
ご参考記事)
当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
2021年4月27日
【平成レトロ認定】
富士フイルムさんのレンズ付きフィルム
「フジカラー写ルンです」で写された
想い出の想い出の続き
テレビ朝日さんが2021年4月19日に動画ニュース
富士フイルムさんのレンズ付きフィルム
「フジカラー写ルンです」で写された
想い出の想い出の続き
テレビ朝日さんが2021年4月19日に動画ニュース
「“平成レトロ”がブームに 『写ルンです』も再び・・・」を
『ANNnewsCH』 「YouTube」公式チャンネルで公開
『ANNnewsCH』 「YouTube」公式チャンネルで公開
【4月29日は昭和の日】
次にご紹介する中綴じ製本のポケットアルバムはデジカメがご家庭に普及する前の
20年以上前、富士フイルムさんから拡販ツールとして写真店向けに配布された景品
です。新提案「CAファイリングシステム(PAT.P)」と称して、中綴じ製本でありながら
裏表紙に折目として捺線がスジ入れ加工されており、さらに綴じ穴を開けたり裏表紙
を切り離したりするためのミシン目も加工されている優れものです。これにより綴じ代
が無くても何冊かを1冊にまとめて綴じることができるのですが、非売品の限定品の
まま、商品化には至らなかったようです。製本所の負担が大きかったのでしょうか?
裏表紙裏の説明書には「この穴を使用すれば、2穴ファイルに綴じる事ができます」
とありますので何冊かを1冊にまとめて綴じる場面は最初から望めなかったようです。
コロンブスの卵か?
コペルニクス的転回か?
*「私ならできる!」という器用な方は、
どうぞ自作にチャレンジしてみてください。
を切り離したりするためのミシン目も加工されている優れものです。これにより綴じ代
が無くても何冊かを1冊にまとめて綴じることができるのですが、非売品の限定品の
まま、商品化には至らなかったようです。製本所の負担が大きかったのでしょうか?
裏表紙裏の説明書には「この穴を使用すれば、2穴ファイルに綴じる事ができます」
とありますので何冊かを1冊にまとめて綴じる場面は最初から望めなかったようです。
コロンブスの卵か?
コペルニクス的転回か?
*「私ならできる!」という器用な方は、
どうぞ自作にチャレンジしてみてください。
▽表紙に「FUJICOLOR(フジカラー)」のロゴマークがありますね。
裏表紙には「Ⓒ1976, 1998 SANRIO CO., LTD. TOKYO, JAPANⓁ」と表記
され、「(非売品)」の明記もあるので、1998年頃の景品だったことが分かります。
無料ポケットアルバムはファイリング用の綴じ穴付きが標準仕様だったのですが、
いつしか針金による中綴じ製本が主流になり綴じ穴の便利さが忘れられていたと
しても諦めるのはまだ早い! という新提案「CAファイリングシステム(PAT.P)」。
裏表紙には「Ⓒ1976, 1998 SANRIO CO., LTD. TOKYO, JAPANⓁ」と表記
され、「(非売品)」の明記もあるので、1998年頃の景品だったことが分かります。
無料ポケットアルバムはファイリング用の綴じ穴付きが標準仕様だったのですが、
いつしか針金による中綴じ製本が主流になり綴じ穴の便利さが忘れられていたと
しても諦めるのはまだ早い! という新提案「CAファイリングシステム(PAT.P)」。
(残念ながら、希少品のためお譲りすることはいたし兼ねます。ご了承ください。)
復刻してください
富士フイルムさん
折り合いをつけて
もう一つ、富士フイルムさんから拡販ツールとして写真店向けに配布された景品の
変わり種ポケットアルバムをご紹介させていただきます。こちらはすでにスマホ時代
へ突入後の、4年ほど前の非売品にして限定品です。
▽「ましかく89mmサイズ」のインスタ好きスマホユーザーさん向け拡販ツールの例。
現時点で最後の富士フイルムさんの無料「ましかくんアルバム 2017年版」(右)。
当店「安瑠芭夢驛 吉川写真店」なら「各店舗先着100名様」にまだ間に合います!
「ましかくんアルバム」(右)と同じ仕様の、ナチュラルな市販タイプ(左)は生産終了。
富士フイルム ましかくプリント用ポケットアルバム 24EX(店頭売価 税込162円)。
現時点で最後の富士フイルムさんの無料「ましかくんアルバム 2017年版」(右)。
当店「安瑠芭夢驛 吉川写真店」なら「各店舗先着100名様」にまだ間に合います!
「ましかくんアルバム」(右)と同じ仕様の、ナチュラルな市販タイプ(左)は生産終了。
富士フイルム ましかくプリント用ポケットアルバム 24EX(店頭売価 税込162円)。
ご参考記事)
当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
2017年4月7日付記事
久しぶりで、ポケット式ミニアルバム(非売品)が景品に!
最近は少なくなりましたが一時期、
富士フイルムさんなど大手以外のカラー写真フィルム現像所で
「サービス判」の「格安プリント」というのがあり、中には初回「0円」で焼き増し分から
「格安プリント」というものまでありました。フィルムの現像料だけでもある程度利益が
得られたのでしょう。印画紙を安く仕入れるルートがあったようですが、何か訳あり品
でしょうか? 印画紙は製紙会社で富士フイルムさんの純正品も含め各社ブランド品
がライセンス生産されています。もちろん印画紙に塗布するハロゲン化銀の結晶など
感光物質や色素の技術は各社の企業秘密ですが。ノーブランドの印画紙は製紙会社
のオリジナルで工場の始業点検も兼ねて生産されるようです。そのため、中小現像所
富士フイルムさんなど大手以外のカラー写真フィルム現像所で
「サービス判」の「格安プリント」というのがあり、中には初回「0円」で焼き増し分から
「格安プリント」というものまでありました。フィルムの現像料だけでもある程度利益が
得られたのでしょう。印画紙を安く仕入れるルートがあったようですが、何か訳あり品
でしょうか? 印画紙は製紙会社で富士フイルムさんの純正品も含め各社ブランド品
がライセンス生産されています。もちろん印画紙に塗布するハロゲン化銀の結晶など
感光物質や色素の技術は各社の企業秘密ですが。ノーブランドの印画紙は製紙会社
のオリジナルで工場の始業点検も兼ねて生産されるようです。そのため、中小現像所
にまとめて安く払い下げられるようです。印画紙は化学製品で使用期限がありますの
で問屋さんの余剰在庫も同じ様に中小現像所にまとめて安く払い下げられるようです。
いずれの場合も訳あり品の印画紙は流通量が限られますので「格安プリント」の価格
が写真プリント市場の標準価格になることはあり得ません。今はデジタル式の様々な
プリントシステムが登場し、ハロゲン化銀(銀塩)を感光物質に用いる印画紙の生産量
で問屋さんの余剰在庫も同じ様に中小現像所にまとめて安く払い下げられるようです。
いずれの場合も訳あり品の印画紙は流通量が限られますので「格安プリント」の価格
が写真プリント市場の標準価格になることはあり得ません。今はデジタル式の様々な
プリントシステムが登場し、ハロゲン化銀(銀塩)を感光物質に用いる印画紙の生産量
も減少傾向なので「格安プリント」のための訳あり印画紙の争奪戦に勝利する現像所
はますます減って行くことでしょう。これも時代というものです。
はますます減って行くことでしょう。これも時代というものです。
デジカメの普及に合せ2000年以降、ハロゲン化銀(銀塩)を感光物質に用いる印画
紙にレーザー光線で画像を露光(焼き付け)するデジタル式の店頭プリントシステム
が主流になりフィルムは専用スキャナーで読み込みデジカメの画像と同様にプリント
されるようになりました。当初デジカメ用のメモリーは容量が32MB前後と撮影枚数が
少なく高価で、ご旅行のスナップ写真など、大量撮影はまだフィルムが主役でしたが、
競争意識からか上記の訳あり印画紙を用いてデジカメ画像の格安プリントを宣言する
写真店が現れました。ただし1回の「サービス判」の注文枚数が数百枚以上という条件
付きで、パソコンを介し別売のドライブでCD-RやMOディスク等にコピーして持ち込む
スキルがないと利用できないよう予め高めのハードルでそのような写真店は自己防衛
していたのでした。ところが大容量の安価なメモリーが出回るにつれそのような無理の
ある料金体制は破綻し、デジカメ画像の格安プリントを宣伝していた写真店は自滅の
憂き目を迎えたのでした。同時に、写真フィルムやその現像の需要が急激に落ちる中、
「サービス判」プリントの標準価格の下落も招き写真プリントのビジネスモデル自体が
崩壊の危機に立たされたのでした。プリント予定のお写真は貯め込まないでください。
デジカメもスマホもお写真を撮ったり受信したら、すぐ写真店でプリントする時代です。
デジカメが普及し始めた2000年頃、それまで写真を撮る習慣が無かった方の中に
はビデオテープと同じ感覚で、見終えたお写真の画像データを消去し当初は小容量
で高価だったメモリーをくり返し再利用される方も少なくなかったと思います。記念に
お写真をプリントして残すという考えが元々無く、デジカメで撮った赤ちゃんのお誕生
のお写真がいつの間にか消去されていて夫婦げんかになったというお話しもネットで
読んだことがあります。消去した側は、なぜ怒られるのか理解できなかったようです。
私たち写真店がお客さまへご提供すべき本当のサービスとは何か、宣伝すべきこと
は何か、想い返すたび考えさせられるお話しでした。プリント料を誰が負担するかも。
していたのでした。ところが大容量の安価なメモリーが出回るにつれそのような無理の
ある料金体制は破綻し、デジカメ画像の格安プリントを宣伝していた写真店は自滅の
憂き目を迎えたのでした。同時に、写真フィルムやその現像の需要が急激に落ちる中、
「サービス判」プリントの標準価格の下落も招き写真プリントのビジネスモデル自体が
崩壊の危機に立たされたのでした。プリント予定のお写真は貯め込まないでください。
デジカメもスマホもお写真を撮ったり受信したら、すぐ写真店でプリントする時代です。
デジカメが普及し始めた2000年頃、それまで写真を撮る習慣が無かった方の中に
はビデオテープと同じ感覚で、見終えたお写真の画像データを消去し当初は小容量
で高価だったメモリーをくり返し再利用される方も少なくなかったと思います。記念に
お写真をプリントして残すという考えが元々無く、デジカメで撮った赤ちゃんのお誕生
のお写真がいつの間にか消去されていて夫婦げんかになったというお話しもネットで
読んだことがあります。消去した側は、なぜ怒られるのか理解できなかったようです。
私たち写真店がお客さまへご提供すべき本当のサービスとは何か、宣伝すべきこと
は何か、想い返すたび考えさせられるお話しでした。プリント料を誰が負担するかも。
当店「安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店」では
店名変更前の旧称「しゃしんのポップ」時代、スタート間もない頃はおよそ2年半の間、
現在地とは別の場所でカラー写真フィルムの現像及び「サービス判」同時プリントに、
中古の設備で対応させていただいていました。フィルム現像受注減と設備老朽化の
ため、大変申し訳ないのですが現在では他店さまをご紹介させていただいています。
当店スタート7周年(2017年当時)の所感にかえて
当店「しゃしんのポップ(当時)」がカラーフィルムの店内現像を終了したのは、
2013年の春のことです。その半年前から、お客さまからのフィルム現像のご注文が
減り続け、とうとう最も恐れていたことが起こりました。現像液の酸化です。フィルムを
現像機へ通すたびに、新しい現像補充液が自動的に注入される仕組みなのですが、
毎日何本も現像しなければ補充が滞るので、現像液が酸化して使えなくなるのです。
テスト現像で発覚したため、お客さまにご迷惑をかける前に、外注へ切りかえました。
その後も需要減少は続き、現像液を交換する費用もなく、6月に再開を断念しました。
現像機へ通すたびに、新しい現像補充液が自動的に注入される仕組みなのですが、
毎日何本も現像しなければ補充が滞るので、現像液が酸化して使えなくなるのです。
テスト現像で発覚したため、お客さまにご迷惑をかける前に、外注へ切りかえました。
その後も需要減少は続き、現像液を交換する費用もなく、6月に再開を断念しました。
▽富士フイルムさんのカラーネガフィルム現像機「FP232B」。
今も販売継続中の現役製品です。当店でもある時期まで活躍してくれました。

(c)富士フイルム
関連リンク)
『富士フイルム公式サイト』
ビジネスのお客さま | 製品情報 | 写真
カラーネガフィルム現像機「FP232B」(こちらをクリック)
▽カラーフィルムの店内現像をしていた頃のメンテナンス風景。使用済みの現像液を
当店臨時スタッフの仲田が現像機から回収しているところです(2013年6月撮影)。
当店「安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店」が現在地へ移転する前、旧店舗内のスナップ。
(c)安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店
▽移転前の旧店舗内でフィルムのスキャン操作をする仲田(2014年2月2日撮影)。
オペレーターがお客さまのご注文書に従いプリントのサイズや枚数を指定しました。
ご覧の富士フイルムさんの「フロンティア 340E」は今も当店で活躍中のデジタル
レーザー露光銀塩プリンターですが、スキャナー部分は寿命を迎え修理不能です。
ご覧の富士フイルムさんの「フロンティア 340E」は今も当店で活躍中のデジタル
レーザー露光銀塩プリンターですが、スキャナー部分は寿命を迎え修理不能です。
(c)安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店
富士フイルムさんの総合ラボへ外注する形で、お客さまからのフィルム現像の受注
は続けていました。しかし集配の運賃負担に耐えられず、2014年3月、現在地への
移転を機に、たいへん心苦しかったのですが受注を終了させていただきました。
以上の記事は、当ブログの次の2017年7月10日、2019年11月20日付記事
は続けていました。しかし集配の運賃負担に耐えられず、2014年3月、現在地への
移転を機に、たいへん心苦しかったのですが受注を終了させていただきました。
以上の記事は、当ブログの次の2017年7月10日、2019年11月20日付記事
の一部を再編集し、再掲載しています。
関連記事)
当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
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2017年7月10日付記事
パシフィコ横浜で開催の「PHOTONEXT2017」へ行ってきました〔その5〕
「ソフトバンク」さんの写真セルフプリントコーナー
「スマホプリントステーション」の製造元はノーリツプレシジョンさんでした
(当店スタート7周年の所感にかえて)
「ソフトバンク」さんの写真セルフプリントコーナー
「スマホプリントステーション」の製造元はノーリツプレシジョンさんでした
(当店スタート7周年の所感にかえて)
http://poppop.sblo.jp/article/180264747.html
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当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
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2019年11月20日付記事
当店の店名の由来のおはなし
「吉川写真店」と「しゃしんのポップ」〔その3〕
☆☆懐かしいフジフイルムさんの
“「フジカラー」の袖看板(突出し看板)”発見!☆☆
「吉川写真店」と「しゃしんのポップ」〔その3〕
☆☆懐かしいフジフイルムさんの
“「フジカラー」の袖看板(突出し看板)”発見!☆☆
以降の記事は、当ブログの2018年5月6日、2019年1月1日付記事
の一部を再編集し、再掲載したものです。
【2019年 年頭所感】
祝*フジカラーのお店プリント デジタルカメラ対応満20周年(当時)
富士フイルムさんが提供するフジカラーのお店プリントサービスが
デジタルカメラ(以下デジカメ)の写真店店頭プリント仕上げに対応して、2019年で
いよいよ満20年(当時)になります。お祝いに何か記念イベントがあると良いですね!
▽富士フイルムさんが1998年に発表、翌年から世界中の大小の写真店に導入され
た、最初のデジカメプリントに対応した店頭用デジタルミニラボ「フロンティア350」。
デジタルレーザー露光方式の銀塩プリンターで、2006年9月まで販売されました。
左はフィルムスキャナー。大変高価で本シリーズを導入せず撤退、またはスタジオ
撮影専門の写真館へ転業された写真店さんも少なくありませんでした。従来からの
ネガフィルムをレンズで拡大投影して焼付けるプリント現像機(アナログミニラボ)の
並行販売も望む声はあったようですが、本製品が新時代を築いたのは確かでしょう。
左はフィルムスキャナー。大変高価で本シリーズを導入せず撤退、またはスタジオ
撮影専門の写真館へ転業された写真店さんも少なくありませんでした。従来からの
ネガフィルムをレンズで拡大投影して焼付けるプリント現像機(アナログミニラボ)の
並行販売も望む声はあったようですが、本製品が新時代を築いたのは確かでしょう。
(c)富士フイルム
▽当店の2003年春から活躍中の、富士フイルムさんのデジタルレーザー露光銀塩
プリンター「フロンティア340E」です。2002年〜2007年3月まで販売されました。
フィルムスキャナーは本体と一体(当店では現在使用不可)。中は真っ暗。現像液
は45℃。乾燥温度70℃。タフな働き者。後のシルエットは上の「フロンティア350」。
なお、本体左下奥に「Windows2000」のパソコンを内蔵。当店の内臓パソコンは
18年間故障知らずフリーズ知らず。そんなパソコン、私はほかに知りません(@@;
プリンター「フロンティア340E」です。2002年〜2007年3月まで販売されました。
フィルムスキャナーは本体と一体(当店では現在使用不可)。中は真っ暗。現像液
は45℃。乾燥温度70℃。タフな働き者。後のシルエットは上の「フロンティア350」。
なお、本体左下奥に「Windows2000」のパソコンを内蔵。当店の内臓パソコンは
18年間故障知らずフリーズ知らず。そんなパソコン、私はほかに知りません(@@;
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当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
2018年5月6日付記事
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スマホ時代の写真店 企業が考えること、お店が考えること〔中編〕
写真店の「失われた20年」を取りもどすこれから先20年の道のり
写真店の「失われた20年」を取りもどすこれから先20年の道のり
1999〜2019年、
これまでのスマホプリントを振り返る
これまでのスマホプリントを振り返る
1999年にデジカメプリント店頭仕上げがスタートした頃、フィルムからのプリントに関
しては富士フイルムさんのレンズ付きフィルム「写ルンです」が多くのお客さまの間に
浸透していました。デジカメの台頭でフィルムカメラの市場が縮小して行く中、カメラを
買わず手軽に写真撮影ができる「写ルンです」の人気は依然高く、お店プリント市場の
開拓に貢献してきました。学校の遠足、修学旅行等でも各班毎に配られ大活躍です。
しては富士フイルムさんのレンズ付きフィルム「写ルンです」が多くのお客さまの間に
浸透していました。デジカメの台頭でフィルムカメラの市場が縮小して行く中、カメラを
買わず手軽に写真撮影ができる「写ルンです」の人気は依然高く、お店プリント市場の
開拓に貢献してきました。学校の遠足、修学旅行等でも各班毎に配られ大活躍です。
▽富士フイルさんのレンズ付きフィルム、
「フジカラー写ルンです シンプルエース」。
1986年7月1日発売以来35年のロングセラーを誇るシリーズです。
2018年春にはデザインをリニューアル! お出かけ先で購入すると
もっとウキウキワクワクしてくるような、そんな気がしてきませんか?
かつては自販機もあり、フジカラーのベンチ、幟とで3点セットでした。
本当に残念なことなのですが、当店では入荷予定はございません。
現像も不可です。誠に申し訳ないのですが、どうかご了承ください。
2018年春にはデザインをリニューアル! お出かけ先で購入すると
もっとウキウキワクワクしてくるような、そんな気がしてきませんか?
かつては自販機もあり、フジカラーのベンチ、幟とで3点セットでした。
本当に残念なことなのですが、当店では入荷予定はございません。
現像も不可です。誠に申し訳ないのですが、どうかご了承ください。
レンズ付きフィルム「写ルンです」を製造する富士フイルムさんにとって、デジカメは
脅威ではありませんでした。元もと同社はデジカメの老舗メーカーさんでもあるから
です。「写ルンです」とデジカメとの安定した市場のバランスは十年以上続きました。
脅威ではありませんでした。元もと同社はデジカメの老舗メーカーさんでもあるから
です。「写ルンです」とデジカメとの安定した市場のバランスは十年以上続きました。
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当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
2018年3月2日付記事
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富士フイルム2018年大商談会改め、フォトイメージングフェア〔番外編〕
“世界初” 衝撃の昭和のデジタルカメラからスマホ時代までの長い道のり
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同社の真の脅威は、「4G」モバイルデータ通信(第4世代移動通信システム)の実現
により高画質の写真データの送受信が容易になったことで急速に普及した、高画質
カメラ付きスマートフォン(以下スマホ)でした。私も2012年の秋に初めてのスマホ、
Appleさんの「iPhone 5」(「4G LTE」対応)を購入し、その写りの良さに驚きました。
高画質カメラ付きスマホは「写ルンです」や低価格帯のデジカメの市場を奪いました。
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当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
2016年1月30日付記事
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2015〜2016年、これからのスマホプリントを占う〔前編〕
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当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
2018年5月10日付記事
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民生用コンパクトデジカメの草分け、カシオさんが
「コンパクトデジタルカメラ市場からの撤退により赤字体質から脱却」
する取り組みを公表
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する取り組みを公表
もちろん、富士フイルムさんも奥の手を即、用意してくださいました。
すでに店頭プリント受付機はスマホとのケーブル接続にも対応していましたが、より
快適にお客さまにご利用いただけるよう、「おみせプリント(わいぷり=Wi-Fiプリント
注文ソフト)」無料アプリが用意されたのです。2013年夏にその写真店向け説明会
も開催され、当店の前身「しゃしんのポップ(当時)」も出席しました。
快適にお客さまにご利用いただけるよう、「おみせプリント(わいぷり=Wi-Fiプリント
注文ソフト)」無料アプリが用意されたのです。2013年夏にその写真店向け説明会
も開催され、当店の前身「しゃしんのポップ(当時)」も出席しました。
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当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
2013年7月17日付記事
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スマートフォンからWi-Fi通信でプリント注文できる新アプリ「おみせプリント」!
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当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
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スマホ時代の写真店 企業が考えること、お店が考えること〔中編〕
写真店の「失われた20年」を取りもどすこれから先20年の道のり
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2019年1月1日付記事
【2019年 年頭所感】
祝*フジカラーのお店プリント デジタルカメラ対応満20周年
1999〜2019年、これまでのスマホプリントを振り返る
1999〜2019年、これまでのスマホプリントを振り返る
「サービス判」のサービスの意味や
無料ポケットアルバムの由来について以上、
無料ポケットアルバムの由来について以上、
簡単にですがご説明させていただきました。
無料ポケットアルバムと
「サービス判」と
現像料の罪
カラー写真フィルムの現像及び「サービス判」同時プリントの際の
無料ポケットアルバムと
「サービス判」と
現像料の罪
カラー写真フィルムの現像及び「サービス判」同時プリントの際の
ポケットアルバム無料サービスの慣わしについては、お客さまによっては不要なので
その分フィルム現像料を安くしてほしいというご意見もあり2000年頃から取りやめる
その分フィルム現像料を安くしてほしいというご意見もあり2000年頃から取りやめる
現像所や写真店が増えましたが当店では2012年頃まで継続させていただきました。
もちろん現像料は他店さまと比べても安く抑えてきました。またデジカメやスマホなど
からお写真プリントをご注文のお客さまにも、団体行事のスナップ写真など焼増しの
注文を集めるため回覧用のアルバムが必要な場合は、ポケットアルバムは無償提供
もちろん現像料は他店さまと比べても安く抑えてきました。またデジカメやスマホなど
からお写真プリントをご注文のお客さまにも、団体行事のスナップ写真など焼増しの
注文を集めるため回覧用のアルバムが必要な場合は、ポケットアルバムは無償提供
させていただいてきました。その後スマホの普及で団体行事のスナップ写真等もSNS
などインターネットのオンラインサービスでシェアすることが一般的になり、現在当店
では無料サービス用のポケットアルバムの仕入れは終了とさせていただいています。
では無料サービス用のポケットアルバムの仕入れは終了とさせていただいています。
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当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
2021年11月1日付記事
「安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店」への
店名変更から満2周年を迎えて
店名変更から満2周年を迎えて
黒白写真フィルムの現像をご自宅のお座敷暗室や学校の写真部の暗室で経験され
た方なら、写真店へフィルムを現像に出すと現像料がかかることは至って当たり前の
こととご理解いただけるかと思います。実際黒白写真の場合使用する道具や現像液
などの材料、作業内容は、ご自宅のお座敷暗室も写真店の暗室もほとんど同じです。
た方なら、写真店へフィルムを現像に出すと現像料がかかることは至って当たり前の
こととご理解いただけるかと思います。実際黒白写真の場合使用する道具や現像液
などの材料、作業内容は、ご自宅のお座敷暗室も写真店の暗室もほとんど同じです。
ところが多くのお客さまにとって、写真の現像料とプリント料は同じ意味かと思います。
現像後のお仕上がりの品を入れる“DP袋”にお会計の明細が記載されているのです
が、総額しかお確かめにならないお客さまもいらっしゃったのではないかと思います。
12枚撮りカラー写真フィルムでお写真を5コマ撮影し、同時にLサイズでプリントした
場合、当店での10年ほど前のお会計の内訳は、次のようになりました(消費税別)。
・12枚撮りカラー写真フィルム現像料・・・@500円
・Lサイズ写真プリント料×5枚分・・・@31円×5枚=155円
・12枚撮りカラー写真フィルム(ISO感度100)・・・@290円(値引き販売で)
小 計=655円(写真フィルム代別)
ご参考=945円(写真フィルム代込)
写真フィルム代を別にしてもわずか5枚で小計655円、1枚あたり131円もかかって
しまいます。総額しかお確かめにならないお客さまには12枚撮影したら消費税別で
1572円、24枚撮りフィルムで24枚撮影したら3144円も現像料つまりプリント料が
しまいます。総額しかお確かめにならないお客さまには12枚撮影したら消費税別で
1572円、24枚撮りフィルムで24枚撮影したら3144円も現像料つまりプリント料が
かかるように思われていたかもしれません。24枚撮りカラー写真フィルムの現像料
は、実際は550円で24枚分のプリント料は744円、小計1294円で1枚あたり約54
は、実際は550円で24枚分のプリント料は744円、小計1294円で1枚あたり約54
円で済む計算です。デジカメやスマホのお写真画像データのプリントも写真フィルム
を現像に出す場合と同じ総額になると誤解され、写真店にプリント注文するのを敬遠
されてきたお客さまもいらっしゃったかもしれません。写真に詳しいお客さまや店員に
は極当たり前のことでも、不慣れなお客さまにとって写真店の現像料金のシステムは
意味不明で難解なものだったに違いありません。お客さまに十分納得していただける
説明ができてこなかったことは、今さらですが、写真関連業界全体が反省すべきこと
だと私は考えています。中には後から会計明細の現像料にお気づきになり、現像料
の意味が分かりにくく、たった5枚で500円も取るのかと不審に感じられたお客さまも
いらっしゃったかもしれません。旅館の心付けやホテルのチップ、居酒屋のお通し代
と混同された方もいらっしゃったことでしょう。カメラにフィルムを装填するのに失敗し、
何も写っていなかったのに現像料を請求され、店員に「次は貴方がフィルムを入れて
ください!」とサービスを要求するお客さまもいらっしゃったことと思います。もちろん、
店員も仕事ですから対応いたしますし、ありとあらゆる料金に店員の人件費も含まれ
ています。ただ現像料へ過剰にサービス料が上乗せされることはなかったはずです。
写真フィルム現像の現場は細かい手作業が多くリスクも大きいので、黒白写真時代
からその分妥当な利益を実費や人件費に加算してご請求させていただいてきました。
そして、写真フィルム現像の利益で写真店や現像所の経営は成り立ってきたのです。
を現像に出す場合と同じ総額になると誤解され、写真店にプリント注文するのを敬遠
されてきたお客さまもいらっしゃったかもしれません。写真に詳しいお客さまや店員に
は極当たり前のことでも、不慣れなお客さまにとって写真店の現像料金のシステムは
意味不明で難解なものだったに違いありません。お客さまに十分納得していただける
説明ができてこなかったことは、今さらですが、写真関連業界全体が反省すべきこと
だと私は考えています。中には後から会計明細の現像料にお気づきになり、現像料
の意味が分かりにくく、たった5枚で500円も取るのかと不審に感じられたお客さまも
いらっしゃったかもしれません。旅館の心付けやホテルのチップ、居酒屋のお通し代
と混同された方もいらっしゃったことでしょう。カメラにフィルムを装填するのに失敗し、
何も写っていなかったのに現像料を請求され、店員に「次は貴方がフィルムを入れて
ください!」とサービスを要求するお客さまもいらっしゃったことと思います。もちろん、
店員も仕事ですから対応いたしますし、ありとあらゆる料金に店員の人件費も含まれ
ています。ただ現像料へ過剰にサービス料が上乗せされることはなかったはずです。
写真フィルム現像の現場は細かい手作業が多くリスクも大きいので、黒白写真時代
からその分妥当な利益を実費や人件費に加算してご請求させていただいてきました。
そして、写真フィルム現像の利益で写真店や現像所の経営は成り立ってきたのです。
▽富士フイルムさん謹製“DP袋”の例。他社さんの“DP袋”もこれに準じた仕様です。
図中「伝票面拡大」右下の「現像料」とは、正確には「フィルム現像料」のことです。
「伝票面拡大」左側の「現像のみ」は、「フィルム現像のみ」でプリントはされません。
当店「安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店」ではすでにフィルム現像のお取扱いはしており
ませんので「現像料」の記入欄はいつでも空欄です(より高画質の画像はこちら)。
「伝票面拡大」左側の「現像のみ」は、「フィルム現像のみ」でプリントはされません。
当店「安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店」ではすでにフィルム現像のお取扱いはしており
ませんので「現像料」の記入欄はいつでも空欄です(より高画質の画像はこちら)。
▽「そうでない方はそれなりに」。
富士フイルムさんの「フジカラープリント」の名作テレビCMより。
店員役の岸本加世子さんの手元にあるのが先述の“DP袋”です。
「現像料」はしっかり請求するのに“DP袋”の記入がお客さまのセルフサービスに
なっていた取次店も一部にあったようです(記入後フィルムを入れて箱の中へ)。
本CMは綾小路小百合役の樹木希林さんの演技が評判でシリーズ化されました。
富士フイルムさんの「フジカラープリント」の名作テレビCMより。
店員役の岸本加世子さんの手元にあるのが先述の“DP袋”です。
「現像料」はしっかり請求するのに“DP袋”の記入がお客さまのセルフサービスに
なっていた取次店も一部にあったようです(記入後フィルムを入れて箱の中へ)。
本CMは綾小路小百合役の樹木希林さんの演技が評判でシリーズ化されました。
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当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
2018年8月25日付記事 「現像料」って何?
写真フィルムを現像に出して、料金の総額しかお確かめにならなかったお客さまが後
から会計明細の現像料にお気づきになり、プリント料とは別になぜ現像料も取られる
のか不審に思われることもあったことでしょう。カメラを売り、写真フィルムも売り、売れ
ばほぼ必ず現像に出してもらえて、写真店の店員はエアコンが効いた店内で、楽して
良い商売をしているなと。工事関係のお客さまは暑い夏も寒い冬も嵐の日も大雪の日
も体を張って屋外のお仕事をされていて、そのお仕事を受注するのにも競争入札など
ご苦労が絶えないというのに、好きでフィルムを買いに行ったり現像に出したり工事用
アルバムを買いに行ったりしているわけではないうえに、写真店には黙っていても工事
写真関係の仕事が半ば自動的に入りおまけに現像料という得体の知れない料金まで
徴収してるとは!? 「写真店の店主は忘年会ぐらい挨拶に来てくれても良いでしょう」
というお気持ちも私にはよく分かっているつもりです(お伺いしたことはないのですが)。
「技術の高さが自慢の写真店といっても、機械やコンピューターが自動でやってくれる
のでしょう?」 はい。そのために富士フイルムさんは設備を開発してくださっています。
私たち写真店の技術とは、お写真の仕上がりをチェックする技術に他ならないのです。
お客さまのプライバシーは厳密にお守りします。ノーチェックのご要望にも対応します。
「技術の高さが自慢の写真店といっても、機械やコンピューターが自動でやってくれる
のでしょう?」 はい。そのために富士フイルムさんは設備を開発してくださっています。
私たち写真店の技術とは、お写真の仕上がりをチェックする技術に他ならないのです。
お客さまのプライバシーは厳密にお守りします。ノーチェックのご要望にも対応します。
▽富士フイルムさんのベストセラー、
「フジカラー工事用アルバム 工事用写真帳L再生」。
「フジカラー工事用アルバム 工事用写真帳L再生」。
ツルハシのマークが信頼の証です。
当店では2021年11月13日現在、2部在庫がざいます(@10%税込1882円)。
*(社)建設業協会推奨品/全国建設業協同組合連合会指定品*
今や工事写真画像データはプリントされることなくネット上で管理される時代です。

当店では2021年11月13日現在、2部在庫がざいます(@10%税込1882円)。
*(社)建設業協会推奨品/全国建設業協同組合連合会指定品*
今や工事写真画像データはプリントされることなくネット上で管理される時代です。

(c)安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店
関連リンク)
アルバム / 工事用アルバム | フジフイルムモール (公式)
https://mall-jp.fujifilm.com/shop/c/c9025/
ここで、1963(昭和38)年にコーティングされた原紙に透明フィルムを熱シールする
方式で、日本で初めてポケット式フォトアルバムの製造に成功された中津紙工さんを
ご紹介します。上述のサービス用無料ポケットアルバムや工事用アルバムの製造等
に、創業時から58年間取り組んで来られました。これからもお色々と世話になります。
▽『中津紙工株式会社』 (公式)
「ポケット式アルバムとペーパースクリーンの製造・販売」 のスクリーンショット。


△(右上)「アルバム台紙製造」。仕上り製品の一例は工事用アルバムの台紙です。
▽(左下)「各種製本加工」。仕上り製品の一例はお馴染みのポケットアルバムです。
(右下)「折り加工」。仕上り製品の一例は工事用アルバムの表紙です。
(右下)「折り加工」。仕上り製品の一例は工事用アルバムの表紙です。


(c)中津紙工
関連リンク)
『中津紙工株式会社』 岐阜県中津市 (公式)
ポケット式アルバムとペーパースクリーンの製造・販売
http://www.nakatsu-shiko.co.jp/kakoubu.html
〔前略〕ポケット式フォトアルバムを作り続けて半世紀。
昭和38年 コーティングされた原紙に透明フィルムを熱シールする方式で、
日本で初めてポケット式フォトアルバムの製造に成功。
昭和40年 写真需要の高まりとともに、本格的にポケットアルバム製造を開始。
昭和45年 大阪万博とカラー写真の普及とともに、ポケットアルバムの
人気は定着し現在に至ります。
スマホで手軽に写真が撮れる時代になっても、大切な想い出の場面を100年残すためには、やはり写真とアルバムの役目は無くなりません。
50年以上培ってきた豊富なノウハウを結集し、メイドインジャパンのこだわりで、これからも価値の高いアルバム造りに邁進して参ります。出典)上記『中津紙工株式会社』 (公式)
〔後略〕
ポケット式アルバムとペーパースクリーンの製造・販売」より抜粋
上述の、写真店店頭用に小型化されたカラー写真フィルムの現像やプリントの設備、
「ミニラボ」は1980年代から数社が競い合うように販売し、1999年の導入店舗数は
全国で2万6千店を数えるほどに成長しました(表参照、旧日本カラーラボ協会調べ)。
「ミニラボ」は1980年代から数社が競い合うように販売し、1999年の導入店舗数は
全国で2万6千店を数えるほどに成長しました(表参照、旧日本カラーラボ協会調べ)。
▽「ミニラボ店舗数の推移(デジタルミニラボ化率) 1999〜2004年」
しかしながら5年後の2004年にはほとんどがデジカメ等の写真画像の店頭プリント
受付機やフィルムスキャナーに対応した「デジタルミニラボ」へ移行し、移行を控えた
約4000店舗は「ミニラボ」の操業から撤退、もしくは閉店しました。デジカメ所有者が
増え写真プリント需要も増えると2000年頃は期待されましたが誤算に終わりました。
フィルムの販売やフィルム現像の売り上げ減はデジカメで撮られたお写真のプリント
受注やフォトアルバム、フォトフレーム販売等の需要増で賄える皮算用だったのです。
バラ色の夢
がバラバラ
当店「安瑠芭夢驛 吉川写真店」の「デジタルミニラボ」は他店さまからの譲渡品です
が譲渡前の店舗では店頭プリント受付機がほとんど活用されていなかったそうです。
その操作に当時のお客さまも店員さんも馴染むことができず、デジカメのメモリー内
のお写真データをフィルムの現像プリントのように全コマ1枚ずつプリントし、メモリー
内のプリント済データは有償でCD-Rにコピーした後、消去してお返しする方式でした。
が譲渡前の店舗では店頭プリント受付機がほとんど活用されていなかったそうです。
その操作に当時のお客さまも店員さんも馴染むことができず、デジカメのメモリー内
のお写真データをフィルムの現像プリントのように全コマ1枚ずつプリントし、メモリー
内のプリント済データは有償でCD-Rにコピーした後、消去してお返しする方式でした。
焼増しはご希望のお写真プリントの裏へ枚数を記入しCD-Rに添えてご注文いただく
という、手間と時間と費用のかかるシステムでした。全コマ1枚ずつのお約束でも失敗
写真は店員判断でパスする暗黙のルールがあり、またCD-Rは変質しやすく、コピー
エラーのリスクもあって、お客さまとトラブルが生じやすい状態が放置されていました。
これではパソコンや家庭用プリンターが使えるお客さまはお店から離れてしまいます。
当店が「デジタルミニラボ」を譲渡していただきスタートしてからもしばらくは譲渡前の
店舗さんのお客さまが、ご年配のお客さま中心でしたが、従来通りの対応を強要され、
店頭プリント受付機のご利用をお願いすると「お役人みたいなことを言うんじゃない」と
お叱りを受けました。当店は結局そのようなお客さまもフィルムのお客さまもデジタル
世代のお客さまもスタート時点で失い少しずつ新しいお客さまがご来店くださるように
なるのは2012年以降のこと、半導体メーカーさんの技術の進歩でデジカメやスマホ
のメモリーの容量が増えて大量撮影ができるようになり、お写真をご家庭のプリンター
でプリントしきれなくなってからです。店頭用のプリンターは速度が断然違いますので。
スマホのお客さまは店頭プリント受付機が苦手でも抵抗感は少ないことが幸いでした。
という、手間と時間と費用のかかるシステムでした。全コマ1枚ずつのお約束でも失敗
写真は店員判断でパスする暗黙のルールがあり、またCD-Rは変質しやすく、コピー
エラーのリスクもあって、お客さまとトラブルが生じやすい状態が放置されていました。
これではパソコンや家庭用プリンターが使えるお客さまはお店から離れてしまいます。
当店が「デジタルミニラボ」を譲渡していただきスタートしてからもしばらくは譲渡前の
店舗さんのお客さまが、ご年配のお客さま中心でしたが、従来通りの対応を強要され、
店頭プリント受付機のご利用をお願いすると「お役人みたいなことを言うんじゃない」と
お叱りを受けました。当店は結局そのようなお客さまもフィルムのお客さまもデジタル
世代のお客さまもスタート時点で失い少しずつ新しいお客さまがご来店くださるように
なるのは2012年以降のこと、半導体メーカーさんの技術の進歩でデジカメやスマホ
のメモリーの容量が増えて大量撮影ができるようになり、お写真をご家庭のプリンター
でプリントしきれなくなってからです。店頭用のプリンターは速度が断然違いますので。
スマホのお客さまは店頭プリント受付機が苦手でも抵抗感は少ないことが幸いでした。
しばらくぶりに写真店をご利用になるお客さまの中にはこれほどたくさんプリント注文
したのに安くしないのか、サービスでアルバムをくれないのかと迫る方もいらっしゃい
ました。当店「安瑠芭夢驛 吉川写真店」では(協)越生スタンプ会に加盟し「夢カード」
という人気のポイントカードに対応させていただいていますが「面倒だ」と断られ、撮り
貯めなくてもその都度1枚だけのご注文でもお手頃価格だとご説明しても、言いかえ
れば撮り貯めないでこまめにプリントする習慣をつけましょうとご説明してもその趣旨
に賛同していただけず無料のポケットアルバムは(良き時代の)フィルムメーカーさん
の非売品だとご説明しても納得していただけず、喧嘩別れになったこともありました。
上述の「サービス判」の「格安プリント」に用いられる仕入れ値が処分価格の訳あり品
の印画紙(感光紙)は流通量が減少傾向でまとめて一括で仕入れることが取引条件
したのに安くしないのか、サービスでアルバムをくれないのかと迫る方もいらっしゃい
ました。当店「安瑠芭夢驛 吉川写真店」では(協)越生スタンプ会に加盟し「夢カード」
という人気のポイントカードに対応させていただいていますが「面倒だ」と断られ、撮り
貯めなくてもその都度1枚だけのご注文でもお手頃価格だとご説明しても、言いかえ
れば撮り貯めないでこまめにプリントする習慣をつけましょうとご説明してもその趣旨
に賛同していただけず無料のポケットアルバムは(良き時代の)フィルムメーカーさん
の非売品だとご説明しても納得していただけず、喧嘩別れになったこともありました。
上述の「サービス判」の「格安プリント」に用いられる仕入れ値が処分価格の訳あり品
の印画紙(感光紙)は流通量が減少傾向でまとめて一括で仕入れることが取引条件
でもあり、今では撤退する現像所が増えています。しかしそのような「格安プリント」が
正当な料金だと誤解されて、適正価格の写真店はかつての得体の知れないフィルム
現像料のようにプリント料にもサービス料を過剰に上乗せしているのだろうと先入観で
決め付けるお客さまも、一部ではありますがご年配の方を中心にいらっしゃいました。
おかげさまで幸い当店も理解あるお客さま方に支えていただき、「もっと取って下さい」
正当な料金だと誤解されて、適正価格の写真店はかつての得体の知れないフィルム
現像料のようにプリント料にもサービス料を過剰に上乗せしているのだろうと先入観で
決め付けるお客さまも、一部ではありますがご年配の方を中心にいらっしゃいました。
おかげさまで幸い当店も理解あるお客さま方に支えていただき、「もっと取って下さい」
とお気遣いくださる方もいらっしゃいますが、その分アルバムやフォトフレームや豊富
な富士フイルムさん提供のフォトグッズなどをお求めいただき、フォトライフをより一層
気軽にお楽しみいただきたいというのが、当店「安瑠芭夢驛 吉川写真店」の願いです。
気軽にお楽しみいただきたいというのが、当店「安瑠芭夢驛 吉川写真店」の願いです。
関連記事)
当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
2021年11月8日付記事
【クリスマスプレゼントやお年賀にも!】
富士フイルムさん、そして当店からのステキな提案☆
富士フイルムさん、そして当店からのステキな提案☆
フジカラープリントサービス「フォトカレンダーCOYOMI 2022」や
「トートバック」など各種フォトグッズ商品をお取扱い中です!
http://poppop.sblo.jp/article/189122485.html
お店でできるプリント/サービス
(当店でお取扱いしていない商品も一部ございますのでどうぞご了承ください。)
https://www.fujifilm.com/jp/ja/consumer/photoprinting/print
関連リンク)
『富士フイルム 公式サイト』お店でできるプリント/サービス
(当店でお取扱いしていない商品も一部ございますのでどうぞご了承ください。)
https://www.fujifilm.com/jp/ja/consumer/photoprinting/print
▽富士フイルムさん提供の「WALL DECOR(ウォールデコ)」、
「トートバック」、「フォトブック(イヤーアルバム / フォトブックハードカバー)」や
「ワンダーシャッフルプリント / コラージュプリント」などが当店も導入を進めている
富士フイルムさんの店頭プリント受付機「WPS(ワンダープリントステーション)」で
ご注文いただけます。ピンチやスワイプなど、スマホ感覚の快適操作と、23インチ
「トートバック」、「フォトブック(イヤーアルバム / フォトブックハードカバー)」や
「ワンダーシャッフルプリント / コラージュプリント」などが当店も導入を進めている
富士フイルムさんの店頭プリント受付機「WPS(ワンダープリントステーション)」で
ご注文いただけます。ピンチやスワイプなど、スマホ感覚の快適操作と、23インチ
大伸ばしプリントの罪
趣味で写真を撮影されるお客さまは、長らく街のカメラ屋さん(写真店)のお得意さま
でした。高価なプロ用一眼レフカメラやその交換レンズ、三脚、フラッシュ(ストロボ)、
カメラバッグなどの撮影用品を次々ご購入いただき、上達目指してフィルムを湯水の
ように消費し会心の作はコンテストや展覧会用に大伸ばしプリントしてくださる、正に
上客中の上客。「サービス判」のお客さまはどのカメラ屋さん(写真店)でもある程度
獲得できても、趣味で写真を撮影されるお客さまは、店主の不断の努力が無ければ
カメラバッグなどの撮影用品を次々ご購入いただき、上達目指してフィルムを湯水の
ように消費し会心の作はコンテストや展覧会用に大伸ばしプリントしてくださる、正に
上客中の上客。「サービス判」のお客さまはどのカメラ屋さん(写真店)でもある程度
獲得できても、趣味で写真を撮影されるお客さまは、店主の不断の努力が無ければ
獲得できません。地元のカメラクラブや写真愛好会などのお世話も進んで引き受け、
モデル撮影会や風景撮影ツアー、プロの先生を招いての写真教室など様々な催し
も富士フイルムさんのセールス担当の方と知恵を絞って企画する必要がありました。
応募作品やそのタイトル、構図のトリミングも決めてあげるなど至れり尽くせりでした。
それらはあくまでカラー写真フィルムの全盛期の頃のお話しです(町興しの一環で)。
モデル撮影会や風景撮影ツアー、プロの先生を招いての写真教室など様々な催し
も富士フイルムさんのセールス担当の方と知恵を絞って企画する必要がありました。
応募作品やそのタイトル、構図のトリミングも決めてあげるなど至れり尽くせりでした。
それらはあくまでカラー写真フィルムの全盛期の頃のお話しです(町興しの一環で)。
高級デジタル一眼カメラへ移行しパソコンやプリンターを自在に使いこなしてご自宅
で作品プリント制作をされるお客さまが急増する中、パソコンがまったく使えなくても
なぜかフィルムカメラをデジタル一眼カメラと下取り交換し、撮影後に当店へご来店
くださるご年配のアマチュア写真家のお客さまもひと頃はいらっしゃいました。カメラ
のメモリーカードを何枚も広げて「この中から応募作品はどれが良いか選んでくれ」
とおっしゃられたり、華々しいコンテスト受賞歴をお持ちで「それに相応しく仕上げろ」
とおっしゃられたり、パソコンで開くと露出もホワイトバランスも設定もめちゃくちゃで
RAW撮影はされないのですかとお尋ねすると「RAWって何?」 よく勉強もしないで
色空間の設定はなぜか「Adobe RGB」。お願いですから「sRGB」で撮ってください
で作品プリント制作をされるお客さまが急増する中、パソコンがまったく使えなくても
なぜかフィルムカメラをデジタル一眼カメラと下取り交換し、撮影後に当店へご来店
くださるご年配のアマチュア写真家のお客さまもひと頃はいらっしゃいました。カメラ
のメモリーカードを何枚も広げて「この中から応募作品はどれが良いか選んでくれ」
とおっしゃられたり、華々しいコンテスト受賞歴をお持ちで「それに相応しく仕上げろ」
とおっしゃられたり、パソコンで開くと露出もホワイトバランスも設定もめちゃくちゃで
RAW撮影はされないのですかとお尋ねすると「RAWって何?」 よく勉強もしないで
色空間の設定はなぜか「Adobe RGB」。お願いですから「sRGB」で撮ってください
と申し上げたらそれ以来お見えにならなくなったり、「店員のくせにパソコンを買えだ
の大きなお世話だ」と捨て台詞を残しそれ以来お見えにならなくなったり大変でした。
カメラのモニターで再生し「どうしてこの通りに仕上げられないんだ」とお怒りの方も。
モニターと富士フイルムさんのフジカラープリントとは特性が異なり色再現は独自の
プロファイルによりコンピューターで管理されている旨をご説明しても聞く耳を持たず。
の大きなお世話だ」と捨て台詞を残しそれ以来お見えにならなくなったり大変でした。
カメラのモニターで再生し「どうしてこの通りに仕上げられないんだ」とお怒りの方も。
モニターと富士フイルムさんのフジカラープリントとは特性が異なり色再現は独自の
プロファイルによりコンピューターで管理されている旨をご説明しても聞く耳を持たず。
私よりはるかにキャリアの長い本職の写真家の方でさえ似たような方はいらっしゃる
もので誠に残念なのですがお話しを聞いてくださらない方はどこのどなたであろうと
もので誠に残念なのですがお話しを聞いてくださらない方はどこのどなたであろうと
作品制作のご相談は願い下げなのが当店「安瑠芭夢驛 吉川写真店」の実情です。
ご参考記事)
当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
2021年2月27日付記事
『だから写真店は嫌われる』という本が読みたい私
私のパソコンソフトによるレタッチやRAW現像などのノウハウは私個人の知的財産
であり、売り物ではありません。本当に必要としてくださる方に無償でご協力するの
にはやぶさかではありませんが、フィルム時代の現像所への外注と同じように解釈
であり、売り物ではありません。本当に必要としてくださる方に無償でご協力するの
にはやぶさかではありませんが、フィルム時代の現像所への外注と同じように解釈
されるのには抵抗があります。現像所の社員さんは名人級でも退職されれば普通
の人です。現役時代が華ですから会社への忠誠心は高いです。フィルムメーカー
さん直轄の現像所ですから同じグループ企業の印画紙や現像液などの仕入れ値
も安く、親会社製のフィルムのお客さまはお得意さまで、仕上がりにご不満の際は
ご満足ゆくまで無償で再プリントに応じることもできました。デジタルは自己責任が
大原則。パソコンはパーソナルコンピューター、個人がデジタルデータを自己管理
するための物。今はそういう社会なのです(パーソナルコンピュータ-Wikipedia)。
の人です。現役時代が華ですから会社への忠誠心は高いです。フィルムメーカー
さん直轄の現像所ですから同じグループ企業の印画紙や現像液などの仕入れ値
も安く、親会社製のフィルムのお客さまはお得意さまで、仕上がりにご不満の際は
ご満足ゆくまで無償で再プリントに応じることもできました。デジタルは自己責任が
大原則。パソコンはパーソナルコンピューター、個人がデジタルデータを自己管理
するための物。今はそういう社会なのです(パーソナルコンピュータ-Wikipedia)。
こ れ か ら
当店「安瑠芭夢驛 吉川写真店」のお写真プリント注文のお客さまはデジカメで撮影
されたお写真も含めお手元のスマホ内に保存されたお写真画像データからご注文
される方がほとんどになりました。上述の「デジタルミニラボ」へ移行済みの写真店
さんでも、現行機種のスマホに対応した店頭プリント受付機が接続できない仕様の
旧式設備の場合、店頭プリント事業から撤退せざるを得ない状況になってきました。
されたお写真も含めお手元のスマホ内に保存されたお写真画像データからご注文
される方がほとんどになりました。上述の「デジタルミニラボ」へ移行済みの写真店
さんでも、現行機種のスマホに対応した店頭プリント受付機が接続できない仕様の
旧式設備の場合、店頭プリント事業から撤退せざるを得ない状況になってきました。
当店の、特にご年配のスマホのお客さまには若い頃からカメラがお好きでよくカメラ
を買いに行かれた街のカメラ屋さん(写真店)でフィルムも買ったり現像にも出したり
されていたという方もいらっしゃいます。そのカメラ屋さん(写真店)は、スタジオでの
記念写真撮影や出張撮影、幼稚園や学校の遠足などの行事のスナップ写真販売、
記念写真撮影や出張撮影、幼稚園や学校の遠足などの行事のスナップ写真販売、
卒業アルバム制作など手広く営業されていつも忙しそうだったので、何となく気後れ
してしまい、フィルムの購入や現像は近所の薬局の現像所取次を利用されるように
なってしまわれたとのこと。今、そのカメラ屋さん(写真店)は写真館として、スタジオ
撮影専業で営業されているということです。こうした事例は全国的な傾向で、これは
ビジネスをサポートしていた写真用品の問屋さんの衰退とも連動しています。かつて
は老舗の写真用品の問屋さんが何社もあって街のカメラ屋さん(写真店)や写真館
へ様々なビジネスを提案して来られましたが、フィルムや磁気テープが衰退したうえ
スマホがデジカメに台頭するにつれ、あれほど存在感のあった写真用品の問屋さん
も転廃業されるか、写真館向けスタジオ用品卸専業への集約が進んでいるようです。
近年はドローン空撮の講習会も開き、写真館にビデオ制作事業も提案されています。
当店「安瑠芭夢驛 吉川写真店」のお客さまの多くは、スマホのお求めは数年前まで
地元の「ドコモショップ」や「auショップ」などのキャリアショップを利用されていました。
それら各店舗のほとんどはキャリア各社の直営店ではなく代理店契約した事業者の
ショップで近年店舗数が減り当店のお客さまはスマホに不具合があるたび坂戸市や
日高市など少し遠くまで行かなければならなくなってしまいました。本当に不便です。
しかもキャリアショップは携帯電話の契約手続きが主な業務で購入後のスマホ本体
のアフターサービスや開発企業が提供するサービスの案内は、お世辞にも十分とは
感じられません。当店がサポートするにも無理があり、無報酬です。どうしましょう?
してしまい、フィルムの購入や現像は近所の薬局の現像所取次を利用されるように
なってしまわれたとのこと。今、そのカメラ屋さん(写真店)は写真館として、スタジオ
撮影専業で営業されているということです。こうした事例は全国的な傾向で、これは
ビジネスをサポートしていた写真用品の問屋さんの衰退とも連動しています。かつて
は老舗の写真用品の問屋さんが何社もあって街のカメラ屋さん(写真店)や写真館
へ様々なビジネスを提案して来られましたが、フィルムや磁気テープが衰退したうえ
スマホがデジカメに台頭するにつれ、あれほど存在感のあった写真用品の問屋さん
も転廃業されるか、写真館向けスタジオ用品卸専業への集約が進んでいるようです。
近年はドローン空撮の講習会も開き、写真館にビデオ制作事業も提案されています。
当店「安瑠芭夢驛 吉川写真店」のお客さまの多くは、スマホのお求めは数年前まで
地元の「ドコモショップ」や「auショップ」などのキャリアショップを利用されていました。
それら各店舗のほとんどはキャリア各社の直営店ではなく代理店契約した事業者の
ショップで近年店舗数が減り当店のお客さまはスマホに不具合があるたび坂戸市や
日高市など少し遠くまで行かなければならなくなってしまいました。本当に不便です。
しかもキャリアショップは携帯電話の契約手続きが主な業務で購入後のスマホ本体
のアフターサービスや開発企業が提供するサービスの案内は、お世辞にも十分とは
感じられません。当店がサポートするにも無理があり、無報酬です。どうしましょう?
「専門のお店なんだから無理だなんて言わないで」とお客さまからお叱りを受けます。
ダイヤル式の黒電話と近所の電話局で通話のすべてが成り立った時代が懐かしい。
学生さんは友人同士で気軽に情報交換できますが、通信業界は口コミ頼りですか?
ダイヤル式の黒電話と近所の電話局で通話のすべてが成り立った時代が懐かしい。
学生さんは友人同士で気軽に情報交換できますが、通信業界は口コミ頼りですか?
今はインターネット通信でお手元のスマホからでも宅配で届くお好きな商品を取り寄
せたりあらゆる手続きを済ますこともできます。店舗や窓口へ足を運ばなくても済む
のはとても便利ですが、同時にそれら店舗や窓口が減ったり無くなったりしてしまう
のはどうなのでしょう。時間や手間や経費の節約で幸せな社会が来るのでしょうか?
当店は、想い出を未来へ運ぶ始発駅、
のはどうなのでしょう。時間や手間や経費の節約で幸せな社会が来るのでしょうか?
当店は、想い出を未来へ運ぶ始発駅、
「安瑠芭夢驛(アルバムステーション) 吉 川 写 真 店」です。
店名変更2周年を記念して、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
店名変更2周年を記念して、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
想い出を未来へ運ぶ始発駅*
安瑠芭夢驛(アルバムステーション)
吉 川 写 真 店 代表 吉川弘樹
安瑠芭夢驛(アルバムステーション)
吉 川 写 真 店 代表 吉川弘樹
*この記事は、2021年11月4日から14日にかけて編集されたものです。