2021年11月27日

【コロナのせい?】あえて本格派一眼カメラという選択も! & キヤノンさんのスタイリッシュなコンパクトデジタルカメラのロングセラー「IXY」シリーズ現行3機種がとうとう在庫僅少に!? & 残るスタイリッシュなコンパクトデジタルカメラはソニーさんの「Cyber-shot DSC-W830」のみ!?【スマホのせい?】

2021年12月2日追記)

  は じ め に

小型軽量で相場が税込2万円前後のお求めになりやすいコンパクトデジタルカメラ、
ご家庭向けのいわゆる普通のデジカメがいつの間にか風前のともし火となりました。
小型軽量でもなく安くもない中堅デジタルカメラもやはり風前のともし火となりました。
カメラの、写真機の歴史がまた、1つの節目を迎えたことになるのかもしれませんね。

  あえて本格派
  一眼カメラという選択も!

なので、普通のデジカメはあきらめて、
あえて本格派一眼カメラという選択も視野に入れてみると良いかもしれないですね。
豊富な交換レンズやアクセサリー等のシステムが用意されていることが魅力です。

せっかくの機会ですから少し予算を増やして、センサーサイズがAPS判の、
写真を長く楽しめるコストパフォーマンスが高いセットを2点、ご紹介します。
ポイントは次の3点。特に3点目が大事です。初心者用というより入門者用。

 1.レンズの描写が味わい深い。
 2.雰囲気のある色再現をする。
 3.使いやすいが便利すぎない。

それでは、本格的に入門しましょう(^−^)v
両機種とも入門者用ですが、基本性能はプロ用と同水準の、高規格の設計です。
写真機として付属の交換レンズ等も含め、極めて完成度が高い優れた製品です。
最初に初心者用を使ったら最後ずっと初心者のままいつまでも入門できないですよ!

いきなりプロ用、それもアリ。
誰かさんのお下がりでも可。
でも、ご自身で買い求めた
入門者用の方が飽きない!

▽私たちの富士フイルムさんのデジタルミラーレス一眼カメラ「FUJIFILM X-T30」。
 「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」と「XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II」付き。
211127_fujifilm_x-t30_301.jpg
 (c)富士フイルム

 関連リンク)
  『富士フイルム』 (公式)
  FUJIFILM X-T30 | Cameras | 富士フイルム Xシリーズ & GFX

 他社さんには
 ありそうで無い

先月、2021年11月25日に後継機種の「X-T30 II」が新発売されたため前機種の
「X-T30」が標準ズームレンズと望遠ズームレンズとの2本付きで税込12万円程度
と、通販サイトでたいへんお求めになりやすい価格になっています。フラッシュ内蔵。

本製品のシャッター速度の切り替えはモニターの数値を見ながらコマンドダイヤルで
操作するデジタル式ではなくダイヤルに列記されたシャッター速度の数値を指標に合
わせるアナログ風の操作になります。コマンドダイヤルは電源オフで操作できなくする
ことで誤操作の防止もできますが、アナログ風のダイヤルは電源がオフでも操作でき
数値の確認もできます。安心感からプロにも初心者にもコマンドダイヤルが好まれる
傾向が強いようですが、私個人的としてはアナログ風ダイヤルの方に愛着を感じます。
カメラに限ったことではないですよね。

当店「安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店」お取扱いの
富士フイルムさん提供の各種フジカラープリントと本製品との相性は正にベストです。
富士フイルムさんが理想とする色再現性はフジカラープリントと本製品との組合わせ
により初めて実現されます。同社はスタジオ用カメラ、レンズの老舗メーカーさんです。

▽リコーイメージングさんのデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-70」。
 「smc PENTAX-DA L 18-50mmF4-5.6 DC WR RE」と
 「HD PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR RE」付き。
211127_pentax_k-70_301.jpg
 (c)リコーイメージング

 関連リンク)
  『RICOH IMAGING』 (公式)
  PENTAX K-70 / デジタルカメラ / 製品 | RICOH IMAGING

 他社さんには
 造れません!

5年以上のロングセラーを誇る「PENTAX K-70」は標準ズームレンズと望遠ズーム
レンズとの2本付きで税込14万円程度と、通販サイトでたいへんお求めになりやすい
価格になっています。撮影レンズ直後に光学ファインダーのミラー機構を配するため
本体はやや奥行きががありますが、フラッシュ内蔵で、2本のズームレンズとも全長
を短かく収縮できるので嵩張りません。しかも両レンズ、本体とも防塵防滴構造です。

一眼レフカメラの特徴である光学ファインダーにガラス製ペンタダハプリズムを採用。
電源オフでも構図の確認ができ長時間覗いても目が疲れません。ミラーレス一眼と
同様にバリアングルモニターでライブビュー撮影や音声付き動画撮影もでき本格的。
プリントすることが前提の色再現性を有しフジカラープリントとの相性も極めて良好。
リコーイメージングさんは一眼レフカメラやレンズのメーカーさんでは老舗中の老舗。

同価格帯のデジタル一眼レフカメラセットとしてはキヤノンさんの製品もあるのですが、
ご家庭向けに軽量化を優先し光学ファインダーにプラスティック製ペンタダハミラーを
採用したため像倍率がやや低めです。軽さで選ぶなら上記「X-T30」がおススメです。

 関連記事) 2022年11月16日追記
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2022年11月10日付記事
  【速報 / 入信のご案内
  ガラスペンタプリズム採用!
  リコーイメージングさんから光学ファインダーで
  本格的な一眼レフ撮影が愉しめるスタンダードモデル
  「PENTAX KF」が2022年11月25日に新発売の謎
  税込12万円前後(レンズ別売)で動画撮影にも対応!
 関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2020年7月27日付記事
  「安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店」開業10周年感謝特別記念記事
  【再掲載 / 2019年9月20日 開発発表】
  写真機。
  それは、枕元に置いて夢見るカメラ。
  PENTAXのブランドビジョン「PENTAX STATEMENT」
  2020年7月16日より公開
  【PENTAX / RICOH 一眼レフ】
  http://poppop.sblo.jp/article/187706255.html

以上ご紹介した2セットより小型軽量な、
フォーサーズ判センサーを採用したデジタルミラーレス一眼カメラの
ズームレンズ2本付きセットも他社さんから発売中です。通販サイトでの価格も税込
8万円程度と、よりお求めになりやすいお値段です。ご旅行やお散歩用にもおススメ。

ただ、当店「安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店」のお客さまの傾向としては、
以前はお子さまの運動会などもデジタル一眼カメラに望遠ズームレンズを装着して
撮影を楽しまれるご家庭が多かったのですが、ここ数年でスマホのデジタルズーム
撮影に転向されるご家庭がほとんどになりました。デジタル一眼カメラを折角お持ち
なのですから、たまには使ってあげて欲しいと思います。その際は充電をお忘れなく。



*ここから本文です。

  は じ め に

小型軽量で相場が税込2万円前後のお求めになりやすいコンパクトデジタルカメラ、
ご家庭向けのいわゆる普通のデジカメがいつの間にか風前のともし火となりました。
小型軽量でもなく安くもない中堅デジタルカメラもやはり風前のともし火となりました。
カメラの、写真機の歴史がまた、1つの節目を迎えたことになるのかもしれませんね。

  【コロナのせい?】
  キヤノンさんの
  スタイリッシュなコンパクトデジタルカメラのロングセラー
  「IXY」シリーズ現行3機種がとうとう在庫僅少に!?
  【スマホのせい?】

当店「安瑠芭夢驛 吉川写真店」のお客さま方の中にも
キヤノンさんのデジタルカメラ「IXY イクシー」シリーズ
を長年愛用してこられた方がたくさんいらっしゃいます。

▽『キヤノン』 (公式) 2021年11月27日現在のスクリーンショット(部分)。
 「カメラ本体|コンパクトデジタルカメラ PowerShot / IXY」の「IXY 現行3機種」
 2017年2月発売「IXY 210 / 200」が在庫僅少。2016年5月発売「IXY 650」も
 含めて大手量販店さんでも予定数の販売が終了になる店舗さんが増えてきました。
211127_canon-IXY_101.JPG
 (c)キヤノン

 関連リンク)
  『キヤノン』 (公式)
  カメラ本体|コンパクトデジタルカメラ PowerShot / IXY

▽キヤノンさんから2016年5月に発売された
 コンパクトデジタルカメラ「IXY 650」画像の写し。現行3機種の最上位機種です。
211127_canon-ixy650_banner.JPG
 (c)キヤノン

 関連リンク)
  『キヤノン』 (公式)
  IXY 650|概要
  https://cweb.canon.jp/camera/dcam/lineup/ixy/650/

▽『キヤノンオンラインショップ』 (公式)  2021年11月27日現在のスクショ(部分)。
 「IXY650 通販」 2016年5月発売の本製品は23,650円(10%税込)。
 出荷予定欄が「最短翌日発送」ではなく「納期未定」とあるのが正直気になります。
 (2017年2月発売の「IXY 210 / 200」は「お取扱いをしておりません」の表示。)
211127_canon-ixy650_online_101.JPG
 (c)キヤノン

 関連リンク)
  『キヤノンオンラインショップ』 (公式)
  IXY650 通販
  (こちらをクリック)

▽キヤノンさんから2000年5月に発売された
 コンパクトデジタルカメラ「IXY DIGITAL(初代)」画像の写し。
 当初は光学ファインダーも備えた小型軽量の高級機種でした。

211127_canon-IXY_DIGITAL_dcc462_b.jpg
 (c)キヤノン

 関連リンク)
  『キヤノン』 (公式)
  キヤノンカメラミュージアム - IXY DIGITAL

このたびキヤノンさん製造のスタイリッシュなコンパクトデジタルカメラのロングセラー、
「IXY」シリーズ現行3機種が在庫僅少になったのは、当ブログ2021年11月25日付
記事でもお知らせした富士フイルムさんのレンズ付きフィルム「写ルンです」需給逼迫
と事情は同じかもしれません。「コロナ影響により部材調達が不足していることに加え、
想定以上の受注をいただいたため」というのが富士フイルムさんの説明です。国内の
新規感染者数が減少し、久しぶりのお出かけでデジタルカメラ(以降デジカメ)を新調
しようと、価格が手頃で小型軽量なデジカメをお求めになる方が急増したようですね。

  関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2021年11月25日付記事
  【再掲載 / 「写ルンです」が品薄!? 需給逼迫で緊急事態に!】
  富士フイルムさんから2021年11月8日
  「写ルンですシンプルエース27枚撮 需給逼迫のお詫び」
  のお知らせが各写真店に配信されました
  http://poppop.sblo.jp/article/189159877.html

しかしながら、発売から4〜5年経つデジカメを今から増産できるかは分かりません。
「写ルンです」のようにシンプルなアナログ製品とデジカメのように電子部品の塊りで
あるデジタル製品とでは部材調達の難易度が違います。ある程度まとめて生産した
特注の電子部品を、採用した製品にほぼ使い切った時点で次の新製品へ移行する
のが常です。キヤノンさんの「IXY」シリーズの後継機は現時点では未定のようです。
海外市場の余剰在庫が日本国内へ回って来る可能性もありそうですがどうでしょう?

  【コロナのせい?】
  残るスタイリッシュなコンパクトデジタルカメラは
  ソニーさんの「Cyber-shot DSC-W830」のみ!?
  【スマホのせい?】

キヤノンさんの「IXY」は人気のロングセラーシリーズで、数年前まで無数のライバル
製品が発売されてきたのですが、現在は次にご紹介するソニーさん製造のデジカメ、
「Cyber-shot DSC-W830」を残すのみとなったようです。ソニーさんにしては珍し
くスマホなどと連携するためのWi-Fi機能は無いのですがその分お求めになりやすい
価格で、2万円未満でお求めになれる「ZEISS(ツァイス)」ブランドレンズでもあります。
当店「安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店」にもご愛用されているお客さまがいらっしゃいます。

▽『ソニ−』 (公式) 2021年11月27日現在のスクリーンショット(部分)。
 「デジタルスチルカメラ Cyber-shot サイバーショット | DSC-W830」
 「スタイリッシュコンパクトモデル」としてソニーさんでは位置付けられていますが、
 「Cyber-shot サイバーショット」以外特定のシリーズ名は命名されていません。
 ドイツ名門光学メーカーZEISS(ツァイス)さんの「ZEISS バリオ・テッサーレンズ」
 のブランドがライセンス契約で使用されているのは比較的安価な機種では稀です。
211127_sony-cyber-shotDSC-W830.JPG
 (c)ソニー

 関連リンク)
  『ソニ−』 (公式)
  デジタルスチルカメラ Cyber-shot サイバーショット | DSC-W830
  https://www.sony.jp/cyber-shot/products/DSC-W830/

▽『ソニ−』 (公式) 2021年11月27日現在のスクリーンショット(部分)。
 「デジタルスチルカメラ Cyber-shot サイバーショット | DSC-W830 購入」
 2017年10月発売の「Cyber-shot DSC-W830」は16,368円(10%税込)。
 出荷予定欄が「翌日出荷」ではなく「入荷次第出荷」とあるのが少し気になります。
211127_sony-cyber-shotDSC-W830_online_101.JPG
 (c)ソニー

 関連リンク)
  『ソニ−』 (公式)
  デジタルスチルカメラ Cyber-shot サイバーショット | DSC-W830 購入
  (こちらをクリック)

現在、当店でお写真プリントをご注文されるお客さまのほとんどがスマホで写された
お写真画像データからのプリントのご注文です。スマホは常にお客さまのお手元に
あり、常に充電されている頼もしい存在です。スマホアプリでお写真や動画を編集し、
ネット上で世界中の人たちとシェアできます。何より快適なのはデジタルズーム撮影
でしょう。コンパクトデジカメの光学ズームレンズは、内臓モーターでレンズの間隔を
動かし無段階に撮影倍率を変更するのですが、動作が緩慢でシャッターチャンスを
逃すことがあります。その点スマホのデジタルズームは、ほぼワンタッチで撮影倍率
を変えたり元にもどしたりできます。今流行のデュアルカメラやトリプルカメラ搭載の
スマホでも同様です。しかも、コンパクトデジカメのズームレンズより明るいレンズが
多く、フラッシュに頼らなくても動きが速い被写体をぶらさずに撮りやすくて安心です。
デジタルズームは倍率を上げるにつれ画像の先鋭さは損なわれますが、A4判など
大きなサイズでプリントする用途でなければ十分にきれいなお写真が撮影できます。
多くのお客さまはご自身の経験から私がご説明するまでもなくご存知かと思います。

大切なのは、失敗なくきちんと撮れること。

高級デジカメ持参で撮影現場に臨みはするものの、実際は
スマホで撮影した写真画像データの方をクライアントさんに納品している
プロのフォトグラファーさんが増えている、というのは噂ではなく現実です。

デジカメが売れなくなるわけです。

 ご参考記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2021年9月23日付記事
  【令和の御一新】
  武士は刀を捨ててそろばんを!
  写真家は写真機を捨ててスマホを!
  【大河ドラマ 『青天を衝け』 に学ぶ】
  http://poppop.sblo.jp/article/189016274.html

今から約3年半前にカシオさんがデジカメ市場から法人対象の製品を除いて撤退を
表明されたときの衝撃が忘れられません。スマホが本格的に普及する2014年以前、
当店のお客さまの間ではカシオさんのデジカメが圧倒的シェアを占めていたのです。

  関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2018年5月10日付記事
  民生用コンパクトデジカメの草分け、カシオさんが
  「コンパクトデジタルカメラ市場からの撤退により赤字体質から脱却」
  する取り組みを公表
  http://poppop.sblo.jp/article/183194510.html

先日、家族スナップのお写真プリントのご注文で
お母さまとご一緒に町外からお車でいらした10代のお嬢さまがお持ちのスマホが、
次にご紹介する「iPhone 13 Pro」でした。トリプルカメラがばっちり目を惹きます。
「iPhone 13 Pro / 13 Pro Max」の77mm相当F2.8望遠カメラは乙女必携ハート
背景を整理し主役の人物を引き立ててポートレート撮影するのに最適です。

▽2021年9月24日発売(参考価格は10%税込の直販価格です。)
 Appleさんの5G対応新型「iPhone 13シリーズ」画像の写し。向かって左から、
 「iPhone 13 Pro Max」ストレージ容量128GBモデル:13万4800円
 「iPhone 13 Pro」ストレージ容量128GBモデル:12万2800円
 「iPhone 13」ストレージ容量128GBモデル:9万8800円
 「iPhone 13 mini」ストレージ容量128GBモデル:8万6800円
210915_iphone-13-pro-family-hero.png 210915_iphone-13-family-select-2021.jpg
 (c)Apple

 関連リンク集)
  『Apple(日本)』 (公式)
  iPhone
  iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Max

▽ 『Apple(日本)』 公式サイトより
 「iPhone 13 Pro / 13 Pro Max」トリプルカメラを横からアップした画像の写し。

210915_iphone-apple_301.PNG
 (c)Apple

▽『Apple』 「YouTube」公式サイト 2021年9月15日付 ライブ配信映像(こちら
 「Apple Event − September 14 / California streaming.」 のスクショ。
210915_Apple_301.JPG
▽水平線から昇る太陽。地球を周回する宇宙ステーションに来た夜明けのイメージ。
210915_iPhone_301.JPG
▽宙(そら)から降りてくる令和の日本の三種の神器、「iPhone」のトリプルカメラ!
 2008年の7月11日に日本で初めて発売されたスマートフォン「iPhone 3G」の
 搭載カメラは“おまけ”程度の性能でしたが、「iPhone 13 Pro / 13 Pro Max」
 搭載カメラの設計方針は、地味な改良ですが、紛れもなく本格派のプロ仕様です。
210915_iPhone_302.JPG
▽「iPhone 13 Pro / 13 Pro Max」の望遠カメラは、「iPhone」史上望遠効果が
 最も高い77mm相当で、明るさもF2.8の大口径を維持しています。1200万画素
 のイメージセンサーで画素ピッチは非公開ですが、大きさからエントリークラスの
 コンパクトデジカメと同等の、1.2μm pixels前後かと推測されます。接写の際は、
 超広角カメラの新しいマクロ撮影機能でのデジタルズーム望遠撮影に自動切替。
 望遠カメラのまま接写せずに、デジタルズームで被写体に迫る撮り方もアリです。
210915_iPhone_304_1.JPG
 (c)Apple

 「いい眺めだな」と思って近づいたらそうでもなかった。
 そんなあなたのガッカリ感を解消する望遠カメラです。
 とりあえず望遠カメラで撮ってしまいましょう(でないと後戻りする羽目に)(TT)

▽「iPhone 13 Pro / 13 Pro Max」の超広角カメラは、「iPhone」史上最も短い
 約2センチまでのオートフォーカスによる接写能力を実現。明るさもF1.8の大口径。
 1200万画素のイメージセンサーで画素ピッチは非公開ですが、望遠カメラと同じ
 かそれ以上と思われます。望遠や広角からの接写をデジタルズームで自動切替。
210915_iPhone_304_2.JPG
▽「iPhone 13 Pro / 13 Pro Max」の広角カメラは、「iPhone」史上最も明るい
 F1.5。焦点距離は26mm相当。1200万画素のイメージセンサーで、画素ピッチ
 も1.9μm pixelsの大きさを誇ります。プロ用一眼レフカメラの26mmF1.5クラス
 の広角レンズは高価で解放絞り時のピントも浅くなるので、背景をあまりボカしたく
 ないのであれば、雑誌見開き程度のプリントサイズまでなら「iPhone 13 Pro」の
 広角カメラをむしろ積極的に使いたいです。プロ用一眼レフなどが得意とするのは
 極端な超高感度撮影ですが夜間の監視撮影など用途は限られます。接写の際は、
 超広角カメラの新しいマクロ撮影機能でのデジタルズーム広角撮影に自動切替。
210915_iPhone_304_3.JPG
▽同じ距離から撮り比べ。左から13mm超広角、26mm広角、77mm望遠(相当)。
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▽「新しい超広角カメラはデザインが一新されたレンズとパワフルなオートフォーカス
 システムを搭載。わずか2センチの距離でもピントを合わせられるので最小レベル
 のディテールも壮大に写し出します。一枚の葉を抽象画に変える。一本の産毛を
 とらえる。一滴の水を拡大する。小さな世界の美しさを目撃してください」とのこと。
210915_iPhone_306.JPG
 (c)Apple

 (ぱっと見)地味でも良く見れば抜きん出ている。
 そんな気がしたら超広角カメラで迷わず接写を。
 接写せず望遠カメラのデジタルズームで迫る撮り方もアリです(^^)

▽一眼レフカメラやミラーレスカメラ用の超広角レンズはやたら大きいので被写体に
 カメラを近付けようにもレンズが邪魔して近寄れず洒落になりません。「iPhone」
 のレンズが厚いといっても一眼用に比べれば可愛いものです。Appleさんに感謝。
 ちなみに食べられるきのこなら何でも食べる私です(食毒不明?ノーサンキュー)。
210915_iPhone_307.JPG
▽このライブ配信映像は新型コロナウイルス感染予防対策を講じて制作されました。
210915_iPhone_308.JPG
 (c)Apple

 関連動画リンク)
  『Apple』 「YouTube」公式サイト 2021年9月15日付 ライブ配信録画
  「Apple Event − September 14 / California streaming.」
   Appleの特別なイベントをチェックしよう。
   新しいiPhone 13 Pro、iPhone 13、Apple Watch Series 7、
   iPad mini、iPadなどを詳しく紹介しています。
〔前略〕

ようこそ、Apple Japanの公式YouTubeチャンネルへ。
ここでは新製品の情報やチュートリアルなど、
様々なコンテンツをご紹介します。
Appleの16万人の社員は、地球上で最も優れた製品をつくり、
私たちが生きる時代よりもよい世界を未来に渡すために、
日々取り組みを続けています。

出典)上記、『Apple』 「YouTube」公式サイト
    2021年9月15日付 ライブ配信録画より抜粋

▽『ITmedia NEWS』 2021年10月1日 14:09 付配信
 スクリーンショットは2021年10月4日 11:17 現在のものです。
 「Apple幹部、iPhone 13のカメラ開発を語る
 カメラチームは800人、3年かけている」
211001_itmedia_101.jpg
211001_itmedia_102.jpg
 (c)アイティメディア

 関連ニュース)
  『ITmedia NEWS』 2021年10月1日 14:09 付配信
  Apple幹部、iPhone 13のカメラ開発を語る
  カメラチームは800人、3年かけている
  https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2110/01/news115.html
 British GQが、Apple幹部へのへのインタビューを掲載している。出席者はカメラソフトウェアエンジニアリング担当副社長であるジョン・マコーマック氏、カメラ&デプスハードウェアエンジニアリング担当副社長のグラハム・タウンゼンド氏、ワールドワイドプロダクトマーケティング担当副社長のカイアン・ドランス氏の3人だ。
 マコーマック氏とタウンゼンド氏は、800人以上のエンジニアやスペシャリストからなるチームを率いて、完璧な写真を追求し続けているという。
 タウンゼンド氏は「約3年前から計画を始めています。実際にシリコンの仕様を確定する時期だからです。例えば、センサーはその時点で決定され、A15 Bionicプロセッサ仕様も凍結されます。この段階でジョンと話し合い、私たちが望む体験を予測しなければなりません。新しい超広角レンズを設計したときには、マクロ写真を提供する意図ははっきりしていました」と語っている。
 iPhone 13のカメラには、より多くの光を取り込むための大きなピクセルと広い開口部、手ブレを防ぐための光学式手ブレ補正機能の向上など、さまざまな高度な技術的改良が施されているが、重要なのは 人々がそれを使って何をするかだとタウンゼンド氏。
 ドランス氏は「訓練を受けた写真家ではなく、ただ写真を撮るのが好きな人にとって、どうすれば本当に使いやすくなるのか、ということに常にこだわってきました」と話す。

〔中略〕

 タウンゼンド氏は「カメラの設計は非常に複雑なプロセスが必要です。レンズガラス、センサー、配線、そしてセンサーシフトによる手ブレ補正などの可動部品が、1.5cm四方ほどの狭い場所に詰め込まれているのですから。これらの部品を地球に優しいものに変えていくには、短期的には一般の人には気付かれないものであり、長期的には部品の耐久性を犠牲にしない方法で行う必要があります。これはとても大変なことですが、重要な課題です」と説明している。

出典)上記、『ITmedia NEWS』 2021年10月1日付配信より抜粋。

上記記事の冒頭「〜 へのへのインタビュー 〜」は原文のままです。

「新しい超広角レンズを設計したときには、
マクロ写真を提供する意図ははっきりしていました」
  ↓
超広角レンズの方が、より少ないレンズの移動量で
マクロ(接写)領域までピント合せができます。実は、
コンパクトデジカメでも同様のことはできたのですが、
その発想がカメラメーカーさんには無かったようです。
デジカメは本体やレンズの厚みの分だけ被写体から
イメージセンサーが遠ざかるので無理もないですが。

「訓練を受けた写真家ではなく、ただ写真を撮るのが好きな人にとって、
どうすれば本当に使いやすくなるのか、ということに常にこだわってきました」
  ↓
日本が世界に誇ってきたカメラ専業メーカーさんより、
米国の元祖パソコンメーカー、Appleさんの方がより
真摯に、こうした課題に取り組まれていると思います。

  関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2021年10月8日付記事
  【再掲載 / Appleさん「iPhone 13シリーズ」発表】
  “トライアングルトリプルカメラ”なおも健在 !!
  Appleさんが2021年7月に気になる
  ペリスコープカメラに関する特許取得
  【本日2021年9月17日予約開始】

次にご紹介するソニーさんから2021年7月に発売されたフラッグシップスマホ、
「Xperia 1 III SO-51B」ストレージ容量256GBモデルは10%税込15万円台。
トリプルカメラ搭載で尚且つ望遠カメラが倍率可変式ペリスコープカメラという意欲作。
光学105mm相当の望遠撮影時もF2.8の明るさを誇ります。頑張れ「iPhone」!


以降の記事は、
当ブログの2021年4月14日付記事の一部を再編集し、再掲載したものです。


  【速報】
  ソニーさんが世界初の
  可変式望遠レンズカメラ搭載
  スマートフォン「Xperia 1 III」を発表!

▽『ソニー株式会社公式サイト』 2021年4月14日付ニュースリリースより
 ソニー スマートフォン「Xperia 1 III(エクスペリア ワン マークスリー)」
 (左から:フロストブラック、フロストグレー、フロストパープル)
210414_sony-xperia1m3_img01.jpg
 (c)ソニー

待ってました d(⌒ー⌒) !

標準仕様の広角レンズカメラ同様に、可変式望遠レンズカメラでも
光学式+電子式のハイブリッド手ブレ補正が機能するそうなので安心ですね。
複数のレンズ群が光軸方向に移動して像倍率を変える正統派可変式望遠レンズが
ついにスマートフォンに搭載されました。地味でも質実剛健な技術に好感が持てます。
2L判(127×178mm)プリントまでは210mm相当のデジタルズームでも鮮明です。

ソニーさんの新型スマートフォン「Xperia 1 III(エクスペリア ワン マークスリー)」
は、2021年初夏以降発売予定(価格は未定)とのことです。

▽『ソニー Xperia スペシャルサイト「PASSIONS」(公式)』内
 「TECHNOLOGIES カメラテクノロジー」より
  4つの焦点距離を備えたレンズを搭載。
210414_sony-xperia1m3_pic-lens_01.jpg
 (c)ソニー

 関連リンク)
  『ソニー Xperia スペシャルサイト「PASSIONS」』 (公式)
  TECHNOLOGIES カメラテクノロジー (こちらをクリック)

▽『ソニー Xperia(エクスペリア)公式サイト』内
 「Xperia 1 III(エクスペリア ワン マークスリー)」より
  16mm / 24mm / 70mm / 105mm、新たに4つの焦点距離を備えたレンズ
  を搭載。また、すべてのレンズにDual PD(デュアルフォトダイオード)センサー
  を搭載しているので、高速なオートフォーカス撮影を実現します。 より遠くにある
  被写体にズームし、すばやくフォーカスを合わせて撮影するなど構図の自由度
  と作品の可能性を広げます。

210414_sony-xperia1m3_mmlens_01.jpg
 (c)ソニー

 メインカメラの仕様
  16mm(超広角):有効画素数約1220万画素 / F値2.2
  24mm(広角):有効画素数約1220万画素 / F値1.7
  70mm・105mm(望遠):有効画素数約1220万画素 / F値2.3・2.8
  3D iToFセンサー

▽『ソニー Xperia(エクスペリア)公式サイト』内
 「Xperia 1 III」可変式望遠レンズ説明動画のスクリーンショット(動画はこちら)。
  世界初Dual PD(デュアルフォトダイオード)センサー搭載の可変式望遠レンズ。
  レンズが動くことにより、70mmと105mmの2つの焦点距離で撮影できます。
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 (c)ソニー

 関連リンク)
  『ソニー Xperia(エクスペリア)公式サイト』
  Xperia 1 III(エクスペリア ワン マークスリー) | カメラ
  https://xperia.sony.jp/xperia/xperia1m3/camera.html

 関連リンク)
  『ソニー株式会社公式サイト』 2021年4月14日付ニュースリリース
  ソニーの最新技術を結集し、さらにスピードを極めた
  5Gフラッグシップスマートフォン 『Xperia 1 III』を商品化
  https://www.sony.co.jp/corporate/information/news/202104/21-003/

 関連ニュース)
  『ケータイ Watch』 2021年4月14日 16:39 付配信
  ソニー、4K・120Hzディスプレイと
  可変式望遠レンズ搭載の「Xperia 1 III」を発表
  https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1317894.html
〔前略〕

 デジタルカメラの購入基準としてオートフォーカス性能が求められることが市場調査から判明しており、デジタル一眼レフカメラ「α」で培ったオートフォーカスのスピード性能をXperiaへ投入している。
 Xperia 1 IIIでは、新たに70mmと105mmの可変式望遠レンズを搭載。ペリスコープ構造で内部にあるレンズが左右に動き、焦点距離を変更する。1/2.9のデュアルフォトダイオードセンサーにより、70mmでF2.3、105mmでF2.8の明るさを実現。オートフォーカス性能も向上したという。
 70mmと105mmは、日常の少し遠いところを撮影するという目的にフォーカスした選択。αの技術による高速なオートフォーカスと明るいレンズにより、他社製の焦点距離の長いスマートフォンよりも暗い場所に強く動く被写体も捉えやすい。
 すべてのセンサーがデュアルフォトダイオード対応となっており、すべてのレンズで高速かつ高精度なコンティニュアスオートフォーカスを実現している。加えて、被写体をロックオンしてオートフォーカスを追従させられる「リアルタイムトラッキング」に対応。任意の被写体をタッチするだけで自動的にオートフォーカスが追従する。

〔後略〕

北川 研斗

出典)上記、『ケータイ Watch』 2021年4月14日 16:39 付配信より抜粋

 関連ニュース)
  『PC Watch』 2021年4月14日 16:35 付配信
  ソニー、5G対応新フラッグシップ「Xperia 1 III」。
  ミドルレンジの「Xperia 10 III」も
  https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1318276.html
〔前略〕

 機能面で大きな強化ポイントとなっている背面カメラは、超広角、広角、望遠、3D iToFセンサーの4眼仕様。全レンズがZEISSレンズで、T*コーティングが施されている点は従来同様だが、望遠レンズは新たに屈曲光学系レンズを採用している。
 新採用の望遠レンズは、焦点距離を70mmと105mm(いずれも35mm換算)に切り替えて利用できる可変式望遠レンズとなっている点が大きな特徴。シームレスな光学ズームではないが、焦点距離を切り替えることで高品質な望遠撮影を可能としている。また、光学式手ブレ補正機能も搭載する。センサーは1/2.9型デュアルピクセルセンサーを採用。なお、ソニーによると、デュアルピクセルフォトダイオードセンサーに焦点距離切り替え型望遠レンズを組み合わせてスマートフォンに搭載するのは世界初とのこと。
 超広角レンズは16mm/F2.2で、1/2.6型 1,200万画素デュアルピクセルセンサーとの組み合わせ。広角レンズは24mm/F2.2で1/1.7型 1,200万画素デュアルピクセルセンサーとの組み合わせで、光学式手ブレ補正に対応。全レンズでデュアルピクセルAFにも対応する。

〔後略〕

平澤 寿康

出典)上記、『PC Watch』 2021年4月14日 16:35 付配信より抜粋


以上の記事は、
当ブログの2021年4月14日付記事の一部を再編集し、再掲載しています。
posted by 安瑠芭夢驛(アルバムステーション) 吉 川 写 真 店 at 19:39| フォトライフ