2022年02月09日

【精米が大事】2022年2月7日「令和3年度 埼玉県荻野吟子賞」表彰式が埼玉県知事公館にて開催され『清酒 越生梅林』蔵元の佐藤酒造店さんの佐藤麻里子さんが県内初の女性杜氏として大賞を贈られました! おめでとうございます【信用が大事】

*この記事は、ただ今編集中です。

2022年2月26日追記)

▽『広報おごせ』 令和4年(2022年)3月号より
 表紙「埼玉県唯一の女性杜氏が荻野吟子賞を受賞しました」(右)と2〜3頁目、
 「越生町男女共同参画情報誌『ハンドアンドハンド』第36号 荻野吟子賞」(左)。
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 (c)越生町

 関連リンク)
  『越生町公式サイト』
  『広報おごせ』 令和4年(2022年)3月号 (こちらをクリック)
  (PDFファイル全頁一括ダウンロードはこちら


*ここから本文です。

  【精米が大事】
  2022年2月7日
  「令和3年度 埼玉県荻野吟子賞」表彰式が
  埼玉県知事公館にて開催され
  『清酒 越生梅林』蔵元の佐藤酒造店さんの
  佐藤麻里子さんが県内初の女性杜氏として
  大賞を贈られました! おめでとうございます
  【信用が大事】

関東平野は関東山地を水源とする酒造に適したミネラルバランスの地下水と消費地
である交通や流通の拠点に恵まれ旧武蔵国の埼玉県にも江戸時代に良い仕込井戸
を求めて酒造家が進出。外秩父山地に沿う埼玉県道30号飯能寄居線沿いに酒造場
が何軒も連なってきたのはそのためです。1844(弘化元)年創業の佐藤酒造店さん
もその中の1軒。越生梅林入口手前の越辺川岸に建つ酒蔵です。越辺川の伏流水を
酒造場内の仕込井戸で汲み上げ手造りの『清酒 越生梅林』を丁寧に醸されています。

2022年2月7日「令和3年度 埼玉県荻野吟子賞」の表彰式が埼玉県知事公館にて
開催され、『清酒 越生梅林』蔵元の佐藤酒造店さんの自社杜氏、佐藤麻里子さんが
県内初の女性杜氏として栄えある大賞を贈られました! おめでとうございます(^^)

杜氏(とうじ)という役職は、酒造りの技術面での最高責任者です。伝統的な寒造りの
場合は季節雇用で埼玉県内では出身地により越後流、南部流などの流派に属する
杜氏さんが主流でしたが、近年は出身地の酒造会社さんが通年雇用の正社員化を
進められた関係で、埼玉県内でも自社杜氏を採用される酒造会社さんが増えました。
酒造会社さんの経営責任者の方が杜氏も兼任される場合は蔵元杜氏と呼ばれます。

▽『テレ玉NEWS』 「YouTube」公式チャンネル 2022年2月7日付公開スクショ。
 女性杜氏らが大賞 「荻野吟子賞」表彰式
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▽「『清酒 越生梅林』を一人でも多くの方々に知っていただけるように、また様々な
 努力をして今後も酒造りに一生懸命挑んでいくのみです」
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 (c)テレビ埼玉

 関連動画リンク)
  『テレ玉NEWS』 「YouTube」公式チャンネル 2022年2月7日付公開
  女性杜氏らが大賞 「荻野吟子賞」表彰式
  https://www.youtube.com/watch?v=qCnYpSKDwZQ&t=49s

▽『Yahoo!ニュース』 2022年2月7日 19:42 付配信のスクリーンショット。
 女性杜氏らが大賞 「荻野吟子賞」表彰式 / 埼玉県(テレ玉)
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 (c)Yahoo!ニュース / テレビ埼玉

 関連ニュース)
  『Yahoo!ニュース』 2022年2月7日 19:42 付配信
  女性杜氏らが大賞 「荻野吟子賞」表彰式 / 埼玉県(テレ玉)
  (こちらをクリック)
 日本最初の公認女性医師荻野吟子にちなみ、男女共同参画社会の推進に功績があった個人や団体などを表彰する「埼玉県荻野吟子賞」の表彰式が、7日開かれました。
 式では、大野知事が受賞した2人と1団体、2つの事業所に表彰状を贈りました。
 大賞の個人部門は、県内初の女性杜氏として蔵人を率いる越生町の佐藤酒造店の佐藤麻里子さんで、女性や若い世代のニーズに応える酒造りに取り組み、自ら新商品の開発やデザインも手掛けています。
 大賞の団体部門は、都道府県レベルとしては全国初となる女性の経営者や、幹部による異業種交流グループ、サイタマ・レディース経営者クラブで、女性の起業家育成に向けて、女性活躍などを推進しています。
 また奨励賞は、海洋生物の生態・環境保全などを研究している山守瑠奈さんが、いきいき職場部門賞は、さいたま市浦和区の福祉ネットワークさくらと、北本市の矢口造園が選ばれました。

出典)上記、『Yahoo!ニュース』 2022年2月7日 19:42 付配信より

 関連リンク集)
  『有限会社佐藤酒造店 公式サイト』 
  http://www.satoshuzou.co.jp/
  『有限会社佐藤酒造店 酒 蔵 便 り』 (公式) 
  2022年1月18日付 荻野吟子賞・大賞受賞!
  http://www.satoshuzou.co.jp/tayori02/?p=988
  2022年2月8日付 荻野吟子賞表彰式

▽『埼玉県公式サイト』 2022年1月18日公開
 「『埼玉県荻野吟子賞』について」の スクリーンショット。
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 (c)埼玉県

 関連リンク)
  『埼玉県公式サイト』 2022年1月18日公開
  「埼玉県荻野吟子賞」について
  (こちらをクリック)
「埼玉県荻野吟子賞」について

 埼玉県では、本県出身で日本で最初の公認女性医師となった「荻野吟子(おぎのぎんこ)」にちなみ、その不屈の精神を今に伝える先駆的な活動を通して、男女共同参画の推進に顕著な功績のあった個人や団体、事業所に「埼玉県荻野吟子賞」を贈っています。
 なお「埼玉県荻野吟子賞」は、これまでの「さいたま輝き荻野吟子賞」(平成17年度創設)から個人・団体部門について対象を見直し、名称変更しました。

令和3年度受賞者を決定しました!

 埼玉県は「令和3年度埼玉県荻野吟子賞」の受賞者として個人1名、1団体、2事業所を決定しました。
 受賞者及び受賞理由は以下のとおりです。

大賞(個人・団体部門)1名、1団体 (敬称略)

佐藤 麻里子(さとう まりこ)
 (有)佐藤酒造店杜氏。大学在学中に、彩の国酒造り学校で酒造りを学び、平成27年に実家である(有)佐藤酒造店に入社。酒造りは男性が行うものという考えが強い酒造業界において、県内初の女性杜氏となり酒造りの責任者として蔵人を率いる。2019年、2020年には全国燗酒コンテストで金賞を受賞。
 日本酒需要が低迷する中、女性や若い世代のニーズに応える酒造りに取り組み、自ら新商品の開発やデザインも手掛ける。(越生町在住)

〔後略〕

出典)上記、『埼玉県公式サイト』 2022年1月18日公開より抜粋

▽『埼玉県公式サイト』 2022年1月19日公開
 「知事記者会見テキスト版 令和4年1月18日」の スクリーンショットと
 「知事発表資料」の写し(PDFはこちら)。
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 (c)埼玉県

 関連リンク)
  『埼玉県公式サイト』 2022年1月19日公開
  知事記者会見テキスト版 令和4年1月18日(こちらをクリック)
  知事発表資料(PDFはこちら
〔前略〕

令和3年度埼玉県荻野吟子賞の受賞者決定について

知事
 次に、本県3偉人の1人である、日本で初めて医師免許を女性として取った荻野吟子先生でありますが、この明治の時代、女性が医術開業試験の受験が認められていない中、様々な困難に直面しながらも、それを克服し、制度改正に尽力し、女性の医師への道を開拓したパイオニアであります。この荻野吟子の原動力となったのは、男性医師から婦人科治療を受けた御自身の経験から、女性医師が必要である、女性医師となって同じ境遇の女性を救いたい、という高い志だったと言われています。本県ではこの荻野吟子の高い志と不屈の精神の発信を通じ、性別にかかわらず、誰もが自分らしく活躍ができる男女共同参画推進を図る取組を実施しています。本日は、その2つの取組を御紹介させてください。
 まず、「埼玉県荻野吟子賞」についてであります。この賞は、吟子の不屈の精神を受け継ぎ、男女共同参画の推進に尽力する個人、団体(・事業所)を表彰するものでございます。(個人・)団体(部門)には、(大賞、)奨励賞を贈呈させていただきます。そしてもう一つ、いきいき職場部門につきましては、男女共同参画の推進に向けた職場づくりに積極的に取り組んでいる事業所を表彰するもので、こちらはいきいき職場部門賞を贈呈いたします。この表彰式ですけれども、来る2月7日、埼玉県知事公館で行わせていただきます。
 それでは、令和3年度の埼玉県荻野吟子賞の受賞者を発表させていただきます。まず個人・団体部門の大賞ですけれども、今回は個人と団体それぞれから受賞となりました。個人の受賞者ですが、越生町におられる、佐藤麻里子さんであります。酒造りは男性の職場という考え方が根強いこの酒づくりの業界でありますが、県内初の女性の杜氏として活躍をされておられます。日本酒需要が低迷する中、女性や若い世代のニーズに応える酒造りに取り組み、新商品開発やデザインを手がけているという方です。団体の方の受賞ですけれども、越谷市のサイタマ・レディース経営者クラブであります。都道府県レベルとしては全国初の女性経営者、あるいは幹部による異業種交流グループであります。女性経営者、起業家の育成に向けて、勉強会や講演会の実施などを通じて、女性活躍を推進しておられます。

〔後略〕

出典)上記、『埼玉県公式サイト』 2022年1月19日公開より抜粋

 ご参考ニュース)
  『SAKETIMES』 日本酒専門WEBメディア 2017年12月20日付記事
  埼玉県初の女性杜氏は26歳!
  20代蔵人の新体制で挑む、佐藤酒造店の美酒造り
  (こちらをクリック)
 埼玉県入間郡越生町で「越生梅林(おごせばいりん)」というお酒を醸す佐藤酒造店の佐藤麻里子さんは、埼玉県で初めての女性杜氏。26歳という若さで、蔵の酒造りを任されています。
 当初、家業である酒造りに携わる気持ちは毛頭なかったという麻里子さん。学生時代、試しにやらせてもらった麹造りに魅せられて、蔵に入ることを決意します。弟がいっしょに跡を継ぐことになったこともあり、蔵元である父の忠男さんは、蔵の設備を一新するという大英断を下しました。蔵人の若返りにも取り組み、現在は20代の若い蔵人4人で美酒造りに邁進しています。

〔中略〕

刻々と変化する、麹の表情に魅せられて

〔中略〕

 蒸米に振りかけた麹菌が2日間かけて増えていく光景を見て、とても感動した麻里子さん。「卒業したら、蔵に入って酒造りをしたい」と、父に告げました。

〔中略〕

 蔵の老朽化により、壁や屋根の修繕が必要になっていた佐藤酒造店でしたが、麻里子さんと徳哉さんの決意に、父である忠男社長も大きな決断をします。蔵を全面的に建て直し、美酒造りに欠かせない設備を一新することにしたのです。工事は2014年の春から始まり、翌年1月に完成しました。
 2015年2月、新設備が整った蔵で造りを始めるにあたって、忠男社長はさらなる決断をします。
 「蔵が生まれ変わったのだから、造りの体制も刷新しよう。今、流行っているようなお酒を造るには若い感性が必要。思い切って、若返りを図ろう」と、麻里子さんを杜氏に指名するとともに、20代の蔵人を採用。新生・佐藤酒造店をスタートさせました。

生まれ変わった佐藤酒造店は、どんなお酒を目指すのか

 最新の洗米機に放冷機、異なる温度と湿度を設定できる二部屋式の麹室。サーマルタンクがずらりと並ぶ仕込み場も、酒母場も搾り場もすべて完全空調です。火入れの工程にも最新の機械が入り、美酒を造る環境が整いました。
 そこで考えたのは「越生梅林」をどのように変えていくか。
 「香りは強すぎず、適度に漂うぐらい。味わいはふくらみがあるものの、料理の邪魔をせず、むしろ寄り添うようなタイプ。最後のキレは良く、余韻が長くならずに、次の盃が欲しくなるようなお酒を目指します。女性に好かれる商品にしていきたいので、ラベルなども大きく変えていこうと決めました」

〔中略〕

20代で醸すお酒とこれからの挑戦

 ふた造り目には、華やかでおしゃれなデザインにこだわった「越生梅林」の新シリーズや、新ブランドをリリースしました。また、2017年5月の全国新酒鑑評会で初めて出品した大吟醸酒は、いきなり入賞を果たしています。「初めての挑戦で入賞できるなんて、望外の喜びです。祖父が元気なうちに、必ず金賞を獲りたい」と、麻里子さん。
 地酒を取り扱う販売店からとの取引も増えており、この冬は造りの量を増やす計画なのだとか。
 「思った通りの納得できるお酒が徐々に造れるようになってきました。弟も含めて、蔵人がみんな同じ世代で、意見を言いやすいので、みんなの気持ちをひとつにして酒造りの腕を磨いていきたいです。麹造りは人任せにせず、今季もすべて自分でやります。夜中に何度も起きなければなりませんが、麹を触るのは楽しいので、大丈夫ですよ」
 無限の伸びしろを秘めた佐藤麻里子さん。これからが楽しみですね。

(取材・文/空太郎)

出典)上記『SAKETIMES』 2017年12月20日付記事より抜粋

かつては雑誌やテレビなど大手マスメディアで紹介された清酒銘柄がブームになり、
品不足から不当に高価格で販売されるのを防ぐため酒販会社さんの計らいでOEM
方式の増産で賄う事態も生じました。酒税法上「未納税移出」と呼ばれるこの方式は、
元もと原料米の不作や災害などから酒造会社さんの経営を救済する目的で特別に
認められる非常措置です。異常なブームによる流通の混乱を収束させるために用い
ざるを得なくなるような事態はできれば避けたいものです。原料米の生産量には限り
があり、その割り当ては農家さんとの契約栽培米は別として各酒造会社さんの事業
規模に応じ公的機関により公平公正に調整されます。なので、酒造会社さん自らが
積極的にブームを仕掛けることはまずありません。各酒造会社さん、酒販会社さん
とも、それぞれの販売計画に沿った宣伝、営業活動をされています。今日まで存続
されてきた酒造会社さんは皆、それができる会社さんです。信用が、大事なのです。

▽『越生町ホームページ』(公式)内 「越生観光ナビ | 山吹の里歴史公園」スクショ。
 「2500株のヤマブキと水車小屋が再現されており趣ある景色をお楽しみください」
 (ヤマブキ開花期:4月中旬〜下旬、住所:越生町大字如意25 山吹大橋東付近)
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 (c)越生町

 関連リンク)
  『越生町ホームページ』 (公式)
  越生観光ナビ | 山吹の里歴史公園 (こちらをクリック)
  
当店「安瑠芭夢驛 吉川写真店」前の山吹フラワーロードを真っすぐ東へ歩くと直ぐ、
越辺川に架かる遊歩道の山吹橋の向こう側、「山吹の里歴史公園」に辿り着きます。
園内には茅葺屋根の水車小屋が再現されていて昔の暮らしを偲ぶことができます。
埼玉県内の酒造用仕込井戸水は土地により水質が異なり、アルコール発酵を伴う
酵母の増殖に必要なカリウムやマグネシウムなどのミネラル分が適度に多い方が、
より辛口の清酒を造りやすいことが経験的に知られていました。時代が明治に入り、
精米の動力が水車から電動モーターに変わるとより高精米が可能となり、米自体に
含まれるミネラルを水中に溶かし出せるようになったので、仕込井戸水中のミネラル
が少なくても辛口の清酒も造れるようになりました。時代が昭和に入るとより高性能
の精米機が国内の専門メーカーさんで発明され、第二次世界大戦の前後は米不足
から高精米は抑制されたものの、その後は酒造会社さんの間で極限まで精米の技
が競われました。精米機の改良は現在も続いていて、酒造会社さんから精米を請け
負う専門の会社さんもあります。精米後の原料米の、その玄米に対する重量の割合
を精米歩合といい、多くの清酒はラベルやパッケージにも表示されています。原料米
の精米歩合は目指す清酒の酒質に応じ30〜70%代と広い範囲から選ばれ原料米
の品種や精米歩合が同じでも精米方法を変化させることで酒質がコントロールできる
ほど精米技術は仕込井戸水の水質と共に清酒造りの大事な要素の一つとされます。
酒造会社さんは原料米、仕込井戸水、精米、蒸米、麹造り(これも極めて大事です)、
発酵中の酛(選ばれた酵母を増殖させる工程)や醪の管理、上槽(醪を清酒と酒粕
に分離する作業)、火入れ(加熱殺菌)、熟成、ブレンドなど、数多くの要素や技術を
吟味し使いこなすことで、多種多様の個性豊かな清酒を提案してくださっています。
その技術面での最高責任者が杜氏さんなのです。

清酒の辛口、甘口の地域差についてですが、かつては大まかな傾向として沿岸部
や都市部に比べ、海産物の生鮮品の流通が少ない内陸部ほど乾物や塩蔵品中心
の濃く甘辛い味付けが食文化として定着していて、清酒もそれに合わせて濃醇甘口
に醸される酒造会社さんが多かったようです。また肴として酒販店へ常温流通させる
味付けの濃い珍味やびん詰などが大量生産され始めた1960年代は、大手の酒造
会社さんも含め、全国的に甘口の清酒が主流になりました。その後は成人病予防の
意識が国民の間で高まり味付けの濃い食品が敬遠されるようになり冷凍、冷蔵設備
の普及や高速道路網の発達で内陸部でも海産物の生鮮食料品が多く流通するよう
になったことから、多くの酒造会社さんが顧客の嗜好に合わせて淡麗辛口に限らず、
様ざまな酒質の清酒を用意されるようになりました。ネット通販対応も今や標準です。

精米技術の進歩が続き酒造用のお米や酵母も新しい品種が開発され、事業規模の
小さな酒造会社さんでも多くの種類の清酒を造り分ける時代になりました。これまで、
それら製品を酒販店さんで常に豊富に取り揃えて頂こうにも限りがあったと思います。
インターネットやスマホの普及で全国どこからでも商品や情報が入手できるようになり
ましたので商圏が小さかった酒造会社さんにも全国に名が知られる機会の到来です。

特定の清酒の銘柄が全国的にブームになる一方で、静かに忘れ去られて行く残念な
酒造会社さんは県内も含め、近年も少なからずあります。私は、とても寂しく感じます。
酒造業を営もうとする事業者は酒造免許を取得する必要がありますが、日本国政府
は日本酒である清酒に関しては新たな酒造免許は特別な事情がない限り原則として
交付しない方針です。清酒の酒造会社さんが今より減ることはあっても増えることは
ないでしょう。製品だけでなく酒造場の佇まいや営みまで貴重な観光資源として評価
され、展示やイベントの充実に努めていらっしゃる酒造会社さんも増えているようです。
今存続されている酒造会社さんが育まれている食文化をこれからも大切にしましょう。

 関連リンク)
  『小江戸蔵里』 (公式)
  ききざけ処昭和蔵
  https://www.machikawa.co.jp/sake

 関連リンク)
  『埼玉県酒造組合』 (公式)
  https://saisake.com/

 ご参考リンク集)
  『国立国会図書館サーチ』 (公式)
  『地学雑誌』 東京地学協会 1998年10月発行 (掲載ページ 659〜673)
  「近代における埼玉県清酒業者の立地選択と酒造技術」 青木隆浩著
  https://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I4595083-00
  『国立研究開発法人 科学技術振興機構公式サイト』 内
  『地学雑誌』 東京地学協会 1998年10月発行 (掲載ページ 659〜673)
  「近代における埼玉県清酒業者の立地選択と酒造技術」 青木隆浩著
  (PDFはこちら

 ご参考リンク)
  『J-STAGE』 (国立研究開発法人 科学技術振興機構 運営)
  『日本釀造協會雜誌』 70巻(1975年)2号 (掲載ページ 89〜93)
  「II. 精米」 国税庁醸造試験所 野白 喜久雄 (こちらをクリック)
  (PDFはこちら

 ご参考記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2022年2月3日付記事
  有機農業が盛んな「有機の里」と呼ばれる埼玉県比企郡小川町に光<2>
  業者が計画中の大規模太陽光発電所(メガソーラー)建設工事現場への
  2021年7月の静岡県熱海市での土石流災害発生場所の
  約10倍にあたる盛り土の予定に対し
  山口壮環境大臣が2022年1月25日に
  「環境への負荷が生じる」と抜本的な見直しを求める意見を表明!
  「比企の太陽光発電を考える会」代表で獣医師の
  小山正人先生は「画期的だ」と歓迎!
posted by 安瑠芭夢驛(アルバムステーション) 吉 川 写 真 店 at 23:40| 旅のヒント