2022年07月13日

【再掲載】写真機。それは、枕元に置いて夢見るカメラ。「写真に特化したとき一眼レフを突き詰めることに共感してくれる方々とPENTAXのカメラを追求していきたい」赤羽昇リコーイメージング株式会社社長【PENTAX / RICOH 一眼レフ】

*この記事は、2022年7月7日付記事を再掲載したものです。
*この記事は、
2022年7月28日付記事へ続きます。

 はじめに

▽『ウルトラQ 第17話 「1/8計画」』 (1966年4月24日放送)の場面写真(彩色)。
 日本政府による省エネ政策「1/8計画」で1/8に縮小された、桜井浩子さん演じる
 毎日新報社会部の江戸川由利子カメラマン。最新の科学技術で1/8縮小人間に
 なると仕事や税金が全部免除される特典付。
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△仕事は免除されても愛機の「PENTA」(一眼レフカメラ)とは離れられない(T△T)!
 劇中では旧、ヤシカさんの「YASHICA PENTA J-5」という一眼レフも登場します。
▽『ウルトラQ 第17話 「1/8計画」』 の江戸川由利子カメラマンのフィギュア(完売)。
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 (c)円谷プロダクション / TBS / エクスプラス

『毎日新聞』 がフィクションの世界で 『毎日新報』 に変わるように、
「フジカラーのお店」 が 「ブジカラーのお店」 に変わるように、
「PENTAX」 は 「PENTA」 に変わるのです。

「PENTAX」 というカメラは、このように長年
フィクションの世界でも語り継がれてきた
由緒正しい写真機。なのです。

▽『ウルトラQ 第17話 「1/8計画」』 (1966年4月24日放送)の場面写真(彩色)。
 「1/8計画」第3次募集会場へ取材に訪れた江戸川由利子カメラマンたち。
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▽江戸川カメラマン「人間を縮小するなんて、非人道的だわ!」 受付担当者「なーに
 心配要りませんよ。人口密度の高い国ではどこでもやってる一種の人口対策です」
 第二次次世界大戦直後の1947〜1949年の間に日本では第一次ベビーブーム
 が起き、この間に生まれた世代は“団塊の世代”と呼ばれています。少子化に悩む
 今の日本からは想像しにくいのですが、食糧や資源、エネルギーの問題は未解決。
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▽何かの間違い(?)で「1/8計画」の募集に応じてしまい縮小手術を受ける主人公。
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▽手術時に衣類の着用は認められているようですね。愛機の「PENTA」は?
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▽退院を迎え。看護士「所持品です(^^)」 江戸川カメラマン「私のカメラ(@△@;)」
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▽江戸川カメラマン「私のカメラと鉛筆、なぜこんなに大きくなったんですか!?」
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▽区長さん「カメラと鉛筆はもとのままです。あなた自身が小さくなったんですよ」
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▽旭光学工業(現、リコーイメージング)さんは江戸川カメラマンのために「PENTAX」
 の「1/8計画」に着手。1979年発売の「auto110」で一先ず1/2化達成(本当?)
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 (c)円谷プロダクション / TBS

 関連リンク)
  『円谷ステーション - ウルトラマン 円谷プロ公式サイト』
  ウルトラQ https://m-78.jp/q/

▽110判カートリッジフィルム(ポケットカメラ用フィルム)を使用する1979年に発売
 された「ASAHI PENTAX auto110」(上)と2011年に発売された「PENTAX Q」。
 「『PENTAX Q』 は 『ASAHI PENTAX auto110」を彷彿とさせる、小型化を追求
 したレンズ交換式デジタル一眼カメラ。『Qマウント』 を搭載した初のモデル。ミラー
 レス構造を採用。〔中略〕世界最小、最軽量を実現し話題に」 だが「1/8」には遠い。
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 (c)リコーイメージング(旧、旭光学工業)

 関連リンク)
  『RICOH IMAGING 公式サイト』
  PENTAX HISTORY since 1919  
  http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/pentax/pentaxhistory/archives/

 人のサイズもカメラのサイズも
 丁度良く出来ているんですね。
 あなたは神さまを信じますか?

『ウルトラQ』 (1966年1月2日から7月3日まで放送)は全話が黒白フィルムで製作
されましたが、2011年にデジタル彩色されDVDとBDで発売。再放送もされました。
私の幼少期は自宅のテレビもモノクロで、カラー放送も限られ、映画も映画館で上映
中の作品しか鑑賞できませんでした。なので、いつでも手元で見られる雑誌や書籍に
載せるカラー写真を撮る江戸川由利子カメラマンのような職業に自然と惹かれました。
見逃したら2度と見れないかもしれないテレビや映画より、断然本の中に残せる写真!
自分が撮った写真を本の中に残し後世の人々に見てもらうためプロカメラマンになる!
自分が有名になりたいのではなく撮った人、もの、出来事を本で広めて有名にしたい!
正にカラー写真フィルムやカラー写真印刷の技術が成熟し世界に広まった頃でした。
今はスマホのおかげで誰もが写真や音声付動画を世界へ配信できるカメラマンです。
スマホがあれば配信サイトで 『ウルトラQ』 をいつでもどこでもカラーで視聴できます。
日芸へ行かなくても、文部科学省の義務教育への新しい施策 『GIGAスクール構想』
で写真や音声付動画等のノウハウを習得。卒業前からSNSデビュー! 人生色いろ♪

 ピュアな気持ちを大切に・・・

 ご参考記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2022年6月19日付記事
  【Made in Germany】
  フィルム写真機「ライカM-A チタンセット」が
  2022年6月18日に新発売!
  【世界限定250セット・319万円】
  & 小中学校の児童生徒に1台ずつタブレットを整備!
  文部科学省の新しい施策 『GIGAスクール構想』 と
  富士フイルムさんの 『FUJICOLOR フジカラー』♪
  http://poppop.sblo.jp/article/189611789.html

*ここから本文です。

  【再掲載】
  写真機。それは、枕元に置いて夢見るカメラ。
  「写真に特化したとき一眼レフを突き詰めることに
  共感してくれる方々とPENTAXのカメラを追求していきたい」
  赤羽昇リコーイメージング株式会社社長
  【PENTAX / RICOH 一眼レフ】

▽『デジカメ Watch』 2022年7月6日 09:00 付配信 (こちらをクリック)
 スクリーンショットは2022年7月7日 13:10 現在のものです。
 インタビュー:新しい時代のブランド価値へ“再始動”。
 リコーイメージング赤羽社長に狙いを聞く
 「聞き手の本田雅一氏(左)と、リコーイメージングの赤羽昇社長」
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▽「携帯料金があまりに高い」(右上 選挙広告) 2022年7月10日は参院選でした。
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▽「ニュース 『リコーイメージングは生まれ変わります』 社長メッセージが公開。
 Web販売強化と“工房的“ものづくりを掲げる 2022年1月20日 17:00 付」
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▽「ニュース リコーイメージング新体制の 『PENTAX共創プロジェクト』。イベント充
 実、少量限定モデル、スクエア改編など予定 2022年3月1日 15:00 付公開」
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▽「『市場が拡大していない中で、熱心にファンであってくれる方々は、我々が作り
 上げてきた製品ならではの価値を理解、共有してくれている方々だと思います。
 そうした方々、つまり同じ感覚を共有する仲間と価値観を共有できるものづくりを
 する。ひとつひとつの製品をユーザーごとに作り分けることはできませんが、価
 値を理解してくれる方々にこだわって製品を届ける“工房”であるべきというのが
 基本的な考えかたです(赤羽氏)』」(本文より)
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▽「カメラストラップにしても、組み合わせるカメラ、利用する場面を練り込みながら、
 実際に使わるときのことを想定して作り込む。なぜそうしたデザインなのか、背景
 にあるストーリーを感じさせるモノづくりを、ブランドを取り囲むみんなで創り出そう
 というのだ」(本文より)
▽「J limited 真田紐ハンドストラップ。3月開始のクラウドファンディングで達成率
 380%となり、6月21日から出荷が始まった」(写真)
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▽「クラウドファンディングで販売された 『PENTAX K-3 Mark III Jet Black』。
 1,000万円の目標金額に対し約3,540万円が集まった。限定232台という数字
 は、本機のために用意したブラック塗料で作れる限りの台数だという」(写真)
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 (c)Impress

 関連ニュース)
  『デジカメ Watch』 2022年7月6日 09:00 付配信
  インタビュー:新しい時代のブランド価値へ“再始動”。
  リコーイメージング赤羽社長に狙いを聞く
  https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/interview/1419830.html
 GR、PENTAX、THETAといったカメラブランドを展開してきたリコーイメージングが新宿に構える“リコーイメージングスクエア”を閉鎖するというニュースには、昨今のデジタルカメラ市場縮小、とりわけ一眼レフカメラ市場の急速な落ち込みから、そのブランド継続への危機感を察知したユーザーもいたようだ。
 日本で最も古い一眼レフカメラブランドであるPENTAX、熱烈なファンに支えられてきたGR、360度カメラを世に定着させたTHETA。リコーがカメラ事業から撤退するとしたら、その影響はユーザーはもちろん、カメラ産業全体にとっても大きい。
 そこでリコーイメージングの赤羽昇社長に、直接、今後のリコーイメージングの戦略について話を伺った。

リコーのカメラ事業を”再構築”

 デジタルカメラ市場縮小だけでなく、コロナ禍で人流が減った事による影響を大きく受けてきたカメラ業界。昨今はそこに半導体不足も加わっており、厳しい状況であることは間違いないだろう。
 しかし赤羽社長はそうした不安の声があることを承知した上で、事業撤退の可能性は?という筆者の質問を一蹴した。
 赤羽社長は銀行出身で、2012年にリコーイメージングの経営を引き継いだのち、いったんリコーイメージングを離れ、昨年、再登板した経緯がある。金融機関から経営立て直しに人材が送り込まれると、とりわけ趣味性の高い事業領域では“切り捨ての嵐”になりがちだ。
 しかし赤羽氏は組織のスリム化を図りつつも、根強いファンに支えられるブランドとユーザーの結びつきを強化する方向に経営資源を割り当て、カメラ業界の中での立ち位置を明確にすることでリコーイメージングの事業基盤を強化した。
 再登板後のリコーイメージングスクエア閉鎖という判断も、決して後ろ向きな決定ではないと話す。

 「市場規模の縮小は事業環境の変化によるものですから、我々だけの力でコントロールはできません。リコーのカメラ事業が大きな変接点を迎えていることは確かですが、事業撤退は視野にありません。我々が取り組もうとしているのは、新しい市場環境の中でカメラブランドを持続させるため、“カメラ事業の形”を変えることなんです(赤羽氏)」

〔中略〕

 赤羽社長はレンズ交換式カメラのトレンドがミラーレスの方向へと急速に流れていることを認めながらも、そんな時代だからこそ“一眼レフの価値にこだわっている”という。規模が小さいメーカーだからできることといえばそれまでだが、主流がいくら大きな流れになったとしても、傍流にも存在する価値、役割があるものだ。

 「自分の眼で見ている像。自然な空気と光を見て、それを感じている像。その光を直接記録するところが一眼レフの良さだと思うんです。その感覚を信じられるからこそ、良い写真になる。便利さや動画機能ではなく、写真に特化したとき、一眼レフを突き詰めることに共感してくれる方々とPENTAXのカメラを追求していきたい(赤羽氏)」

 そう話す赤羽社長は、とても銀行から経営立て直しにやってきた金融マンとは思えない。しかし本来、経営者とはその会社の“本業”を見つめ、誰よりも本業に対して正面から真摯に向き合い、本業の価値を高めることに集中すべきだ。
 そうした意味で、本業を磨き込みながら、その中で生き残る術を探すという方向は、業界を刷新するような大きな力は生まないかもしれないが、カメラメーカーとしてのひとつの生き方とも言える。

 「絵画の才能などがあるならば、美しいと感じるものを自分の才能、技術で体現することができる。しかしカメラという道具があれば、芸術的な技術がなくとも表現できます。光と空気を捉える一眼レフにこだわることで、誰もが芸術に参加できる。そう私は思っています(赤羽氏)」

本誌:本田雅一

出典)上記、『デジカメ Watch』 2022年7月6日 09:00 付配信より抜粋

一眼レフにこだわることで、誰もが芸術に参加できる
   ↓
皆さまのご参加を心からお待ちしております。
「安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店」 店主

 関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2020年7月27日付記事
  「安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店」開業10周年感謝特別記念記事
  【再掲載 / 2019年9月20日 開発発表】
  写真機。
  それは、枕元に置いて夢見るカメラ。
  PENTAXのブランドビジョン「PENTAX STATEMENT」
  2020年7月16日より公開
  【PENTAX / RICOH 一眼レフ】
  http://poppop.sblo.jp/article/187706255.html

 関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2021年11月27日付記事
  【コロナのせい?】
  あえて本格派一眼カメラという選択も!
  & キヤノンさんのスタイリッシュなコンパクトデジタルカメラのロングセラー
  「IXY」シリーズ現行3機種がとうとう在庫僅少に!?
  & 残るスタイリッシュなコンパクトデジタルカメラは
  ソニーさんの「Cyber-shot DSC-W830」のみ!?
  【スマホのせい?】

 関連記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2021年3月31日付記事
  【2021年4月23日 ついに新発売】
  写真機。それは、枕元に置いて夢見るカメラ。
  PENTAXの新APS-Cフラッグシップモデル
  「PENTAX K-3 Mark III」本体の市場価格は
  税込最安251,820円の見込み
  【PENTAX / RICOH 一眼レフ】

 ご参考記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2022年6月19日付記事
  【Made in Germany】
  フィルム写真機「ライカM-A チタンセット」が
  2022年6月18日に新発売!
  【世界限定250セット・319万円】
  & 小中学校の児童生徒に1台ずつタブレットを整備!
  文部科学省の新しい施策 『GIGAスクール構想』 と
  富士フイルムさんの 『FUJICOLOR フジカラー』♪
  http://poppop.sblo.jp/article/189611789.html

2022年7月13日追記)

▽『Yahoo!ニュース』 2022年7月12日 20:42 付配信
 スクリーンショットは2022年7月13 1:15現在のものです。
 ニコン、一眼レフカメラの開発を停止 成長するミラーレスに注力(朝日新聞)
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 (c)Yahoo!ニュース / 朝日新聞

 関連ニュース)
  『Yahoo!ニュース』 2022年7月12日 20:42 付配信
  ニコン、一眼レフカメラの開発を停止 成長するミラーレスに注力(朝日新聞)
  (こちらをクリック)
 ニコンがデジタル一眼レフカメラの開発を止めていることが12日、わかった。1959年から60年以上にわたり、プロや愛好者向けに幅広い機種を販売してきた。今後は成長が見込めるミラーレスカメラの開発、生産に注力していく方針だ。
 ニコンは59年にフィルム一眼レフ「ニコンF」を初めて売り出した。90年代にはデジタル一眼レフに主軸が移った。最新機種は2020年6月発売の「D6」だ。D6のボディーは宮城県の工場でつくっていたが、21年にタイにある子会社の工場に移管した。
 一眼レフの市場は縮小傾向で、ニコンはいったん新規の開発を止める。既存製品の生産や販売は続け、将来は開発を再開する可能性もあるという。ニコンは「デジタル一眼レフカメラの生産、販売、サポートは継続しており、引き続き安心してご利用いただきたい」としている。

出典)上記、『Yahoo!ニュース』 2022年7月12日 20:42 付配信より

▽『Nikon』 (公式) 2022年7月12日 公開のスクリーンショット。
 本日の一部報道について | ニュース | Nikon 企業情報
220712_nikon-news_101.JPG
 (c)ニコン

 関連リンク)
  『Nikon』 (公式) 2022年7月12日 公開
  本日の一部報道について | ニュース | Nikon 企業情報
本日の一部報道について
2022年7月12日

 本日、一部報道機関より、当社が一眼レフカメラ開発から撤退という報道がなされましたが、憶測によるもので、当社が発表したものではありません。
 デジタル一眼レフカメラの生産、販売、サポートは継続しており、ご愛用のお客様には引き続きご安心してご利用頂ければと思います。

 こちらに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。販売が既に終了している製品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

出典)上記、『Nikon』 (公式) 2022年7月12日 公開
    「本日の一部報道について | ニュース | Nikon 企業情報」より

ニコン(旧、日本光学工業)さんが1959年に発売された「Nikon F」も、
リコーイメージング(旧、旭光学工業)さんが1957年から発売開始された
「ASAHI PENTAX」シリーズも、写真印刷技術の進歩に伴い世界中の報道機関の
第一線での取材に使用されました。両社はカメラに関して一眼レフカメラのみに専念
された時期もあります。キヤノンさんも1964年にFシリーズで一眼レフに本格参入。

ニコンさんが「59年にフィルム一眼レフ 『ニコンF』 を初めて売り出し」て以来、
ニコンさんに対し一眼レフカメラのシェア争いを挑んでこられたキヤノンさんもたぶん
今後は成長が見込めるミラーレスカメラの開発、生産に注力していく方針」でしょう。

光学ファインダーを構成するレフレックスミラー、フォーカシングスクリーン(ピントグラ
スとも呼ばれています)、そして象徴的なペンタダハプリズムこそ一眼レフカメラの要
です。リコーイメージングさんの今年発表の「PENTAX K-3 Mark III Jet Black」
は特殊光学ガラスを新たにペンタダハプリズムに採用し、困難な加工を克服し実装
したことが話題になり、その見やすく長時間使用しても疲れない光学ファインダーは、
写真撮影を愛好する新たなファン層を開拓しています。同社はこの技術を別の機種
にも展開すると表明しています。一眼レフ用の交換レンズは、レンズの後部がカメラ
内部で上下動するレフミラーと接触しないよう設計する必要があり高度な光学技術
が求められます。一眼レフの開発はいったん止めると再開は困難です。一眼レフの
技術を継承し開拓し続けていく企業は、リコーイメージングさん一社になりそうです。

▽リコーイメージングさんから2022年4月に新発売の限定品として
 クラウドファンディングで販売された漆黒の「PENTAX K-3 Mark III Jet Black」。
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▽『RICOH IMAGING 公式サイト』 2021年3月31日付ニュースリリースより、
 「PENTAX K-3 Mark III ブラック」(シルバーとも、2021年4月23日発売)。
 HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR レンズ装着時。
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 (c)リコーイメージング

 関連リンク)
  『RICOH IMAGING 公式サイト』 2021年3月31日付ニュースリリース
  APS-Cフラッグシップデジタル一眼レフカメラ
  「PENTAX K-3 Mark III」を新発売
  〜高い基本性能とPENTAX STATEMENTを体現する
   こだわりの機能を小型堅牢ボディに凝縮〜 (こちらをクリック)

 関連リンク)
  PENTAX K-3 Mark III / 製品 | RICOH IMAGING (公式)
  http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/k-3-3/

リコーイメージングさんは入門者向きの一眼レフ製品を今年から直販サイト中心に
販売する方針へ切り替えました。この施策により同社は確実に自社の一眼レフ製品
の入門者を把握できることになります。安売り店で入門者向き製品の販売量を競う
時代は去りました。今後は、交換レンズや光学部品の生産拠点をベトナムから日本
国内へ移すことでしょう。私の住む小川町にある「PENTAX」の内視鏡工場は現在、
HOYAさんが保有されていますが、リコーイメージングさんが買いもどすかもしれま
せん。最近、「PENTAX」の内視鏡の商標登録もリコーイメージングさん名義なので。

小川町にある「PENTAX」の内視鏡工場は20年前の2002年春まで一眼レフカメラ
用交換レンズの主力工場でした。当時はまだまだフィルム一眼レフカメラが主流で、
お子さまの運動会の写真撮影用に、ズームレンズとセットの一眼レフカメラの安売り
を各社が競っていました。コストダウンで価格競争に勝つため人件費の安いベトナム
工場へ交換レンズの生産を移すことは、旭光学工業(現、リコーイメージング)さんに
とって当然の判断でした。今は運動会の撮影も明るい高性能レンズを備え高画素化
したスマホカメラのデジタルズームで間に合うようになり一眼レフカメラ用交換レンズ
は高価でもより高品質の製品が求められるようになりました。「PENTAX」交換レンズ
にも「Made in Japan」復活の機運が高まりつつあります。期待して良いと思います。
もちろん、ベトナム工場の皆さまも従来から丁寧なお仕事をされていると感じています。

▽『レンズ沼のイラスト』
 「一眼レフカメラのレンズを買い続ける沼に落ちた人のイラストです」
 上記のカメラストラップも数量限定カメラも霊感商法の類ではありま
 せん。メーカーが高価な交換レンズの購入を強いる事実もないです。

numa_lens_hamaru_man.png
 (c)かわいいフリー素材集 いらすとや

以降の記事は、当ブログの
2020年7月27日付2021年2月27日付記事の一部を再編集し再掲載しています。


▽1959年発売の伝説のプロ用機、「Nikon F」。先の「1964年東京オリンピック」で
 は世界中のプロが手にし、公式カメラではなかったものの貴重な瞬間を報じました。
 ニコン(旧、日本光学工業)さん初のレンズ交換式一眼レフカメラですが、大成功を
 収め、以降ライバル各社の目標になりました。堅牢で、今も中古カメラ市場で人気。
220713_nikon-f-pic_1959.JPG
 (c)ニコン(旧、日本光学工業)

 関連リンク)
  『Nikon公式サイト』
  Nikon | 歴史 | 企業年表(1946年〜)
  https://www.nikon.co.jp/corporate/history/chronology/1946/index.htm

  一眼レフカメラのトップカバーが
  屋根型である所以(ゆえん)

一眼レフカメラは、二眼レフカメラなども含めたレフレックスカメラの一種。その原型
は素描を補助する携行用「カメラ・オブスクラ」に見ることもできます。写真機としての
一眼レフカメラの歴史もたいへん古く、今から180年前に始まる写真産業の黎明期
までさかのぼると考えて良いでしょう。基本構造は簡単です。レンズと感光材料との
間に設けたミラーにより、カメラ上部に設置したすりガラス状のピントグラス(フォーカ
シングスクリーンとも呼ばれます)にレンズが作る実像を投影します。撮影者はピント
グラスでピントや構図を確認した後、ミラーを上方へ跳ね上げる操作をすれば、すぐ
撮影体勢に移れて便利です。この操作は長らく手動か半自動の時代が続きましたが、
煩わしさを避けるためカメラを二段に重ねた二眼レフカメラも考案されました。その後、
「ペンタックス」ブランドを産み出した旧、旭光学工業さんが世界に先駆けてミラーの
上下動作の完全自動化に取り組み製品化に成功しました。クイックリターンミラーと
呼ばれるその新機構を採用した製品が1954年発売の「アサヒフレックス IIB」です。

▽1954年に発売された「アサヒフレックス IIB」。
 1952年発売の、日本初の35mmフィルム用一眼レフカメラ「アサヒフレックス I」
 に新機構のクイックリターンミラーを組み込み、一眼レフの実用性を高めました。
 目の高さで縦位置構図の写真も撮りやすいよう光学式ビューファインダーも装備。
190924_img_asahiflex_IIB.png
 (c)リコーイメージング(旧、旭光学工業)

初期の一眼レフカメラはピントグラスを上から覗くのが普通で「アサヒフレックス IIB」
も例外ではありませんでした。ピントグラスの上にペンタダハプリズムというプリズム
とそれに続く接眼レンズとを設置すれば、カメラを自然に目の前で構えることができ
ます。旧、旭光学工業さんは製造が困難なペンタダハプリズムの量産化にも世界に
先駆けて成功しました。

▽一眼レフカメラの標準的なペンタダハプリズムを用いた光学式ファインダーの光路。
 この透視図は「PENTAX K-1」のもの(「PENTAX K-1」の当ブログ記事はこちら)。
K-1 fea04_03.jpg
 (c)リコーイメージング

ペンタダハプリズムの“ダハ(dach)”はドイツ語で“屋根”を意味し、横から見ると5角
柱に見えるプリズムの一辺に相当する所が直角の屋根状に加工されていることから
ペンタダハプリズムと呼ばれています。このダハプリズムを採用した一眼レフカメラは
必然的に、その部分を屋根型のカバーで覆ったような、特徴あるデザインになります。

ペンタダハプリズムの量産化に成功した旧、旭光学工業さんがその成果を取り入れ、
1957年に発売した「アサヒペンタックス(通称AP)」が正にその典型でした。発売時に
街の写真店(カメラ屋さん)店頭で、屋根型カバーの外観が人目を引いたことは、言う
までもありません。世のお父さん方の心をショーウィンドウに釘付けにしたことでしょう。

 関連リンク)
  『RICOH IMAGING 公式サイト』
  PENTAX HISTORY since 1919  
  http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/pentax/pentaxhistory/course/

「ASAHI PENTAX」の成功はカメラメーカー各社に大きな影響を及ぼしました。以降、
レンズ交換式写真機の代名詞として、一眼レフカメラは隆盛を極めることになります。

▽旧、旭光学工業さんは、製造が困難なペンタダハプリズムの量産化にも世界に先
 駆けて成功し、1957年発売の「ASAHI PENTAX(通称AP)」から一眼レフカメラ
 に採用してその実用性を立証。続く後継機もオリンピック公式カメラの認定実績は
 無かったものの、家庭用からプロ用までと幅広く「PENTAX」ファンを獲得しました。
 ペンタダハプリズムのカバーは両肩のカバーと一体でその量産も克服しています。

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 (c)リコーイメージング(旧、旭光学工業)

上記「ASAHI PENTAX」に続く後継機の成功はライバル各社にも影響を与えました。
ニコン(旧、日本光学工業)さんは、対抗する製品「Nikon F」を社内にも極秘で開発。
開発のスタートは「ASAHI PENTAX」発売前年の、1956年秋とされているそうです。
デザインに著名グラフィックデザイナーの亀倉雄策さんを起用する力の入れ方でした。
亀倉雄策さんの案はペンタダハプリズムのカバーの頂きをピラミッド型にする意匠で、
工場での金属加工は困難を極めたそうです。当初「Nikon F」は、プロ写真家の間で
一眼レフの使用実績が少ないことから、アマチュア写真家用として開発が進められた
そうです。ところが発売されるとプロからも絶賛され交換レンズが急遽追加されました。
次にご紹介する「ASAHI PENTAX SP」発売までの5年間、特に報道写真家の間で
「Nikon F」以外の選択肢は考えられず「それ以外カメラじゃない」と言う人もいたほど。
「Nikon F」のペンタダハプリズム部は、撮影中にフード式と交換することもできました。

▽東京オリンピックが開催され東海道新幹線(東京〜新大阪間)が開業した1964年、
 最初の「ASAHI PENTAX」発売から7年を経て、露出計を内蔵し、颯爽と登場した
 「ASAHI PENTAX SP」。露出合せの失敗は激減し、家庭にもプロにも売れました。
190924_img_asahi_pentax_SP.png
 (c)リコーイメージング(旧、旭光学工業)

▽『雑誌 買取 - メルク堂古書店』 (公式)より、
 「アサヒカメラ 1964年10月復刊15周年記念増大号」在庫照会ページのスクショ。
 「新しい東京・東京オリンピックの撮影ガイド」の特集記事、「アサヒペンタックスSP
 (ニューフェース診断室)」の連載記事の見出しが五輪開催の高揚感を偲ばせます。 
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 (c)メルク堂古書店 / 朝日新聞出版

 ご参考リンク)
  『雑誌 買取 - メルク堂古書店』 (公式)
  「アサヒカメラ 1964年10月 復刊15周年記念増大号」
   世界の風景、東京オリンピックの撮影ガイド
   アサヒペンタックスSP(ニューフェース診断室)
  https://melkdo.jp/view/1605121010


以上の記事は、当ブログの次の
2020年7月27日付2021年2月27日付記事の一部を再編集し再掲載しました。

 ご参考記事)
  当ブログ『想い出を未来へ運ぶ始発駅*安瑠芭夢驛 吉 川 写 真 店』
  2021年2月27日付記事
  『だから写真店は嫌われる』という本が読みたい私
posted by 安瑠芭夢驛(アルバムステーション) 吉 川 写 真 店 at 19:35| 業界の話題