2012年01月01日

【年頭所感】「東日本大震災」に見舞われた2011年を振り返って

2011年の出来事でもっとも心に残るのは、私にとってもやはり、
3月11日14時46分に発生したM9の東北地方太平洋沖地震と
それに伴う巨大津波によってもたらされた、
東日本大震災でしょう。
あまりにも長く続く揺れに、何かとてもいやな予感がしたことを
覚えています。
この度の震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、
被災された皆さまのためにも2012年がより良い年になりますよう、
あらためてお祈り申し上げます。

当店では幸い、
カウンターの上からパンフレット受けが一つ落ちた程度で
被害らしい被害もなく済みました。
地震や雷のときは必ずパソコンの電源を落とすことを習慣
づけているので、データ消去等の被害もなかったのですが、
地元周辺では屋根瓦が落ちたり地面に段差ができるなどの
直接的な被害がありました。

営業面では、精油所が稼働停止したことによるガソリン不足や、
後述する原発事故による計画停電の影響がありました。
営業時間も制約を受け、さまざまな物資が不足しましたが、
乾電池をお探しのお客さまに商品のご提供ができないなどの
事態もあり、ご期待にお応えできなかったことを今一度
お詫び申し上げます。

例年、3、4月は行楽に行かれるお客さまからのプリント受注
が増えるのですが、これも震災の影響で激減しました。
ガソリン不足で自家用車が使えなかったこともありますが、
津波に襲われた福島第一原子力発電所が事故を起こしたため、
放射性物質の飛散を警戒してお出かけを控えられるお客さまも
多くいらっしゃったことと思います。
ゴールデンウィークに東北方面へのご旅行を予定されていた
お客さまも、心理的に自粛せざるを得なかったことでしょう。
しばらくお見えにならなかったお客から後日、
「震災のショックで出かける気になれなかったんですよ」
とうち明けられることもありました。

その一方、お身内の安否確認や復興活動等で、実際に被災地へ
行かれたお客さまからのプリント注文を幾度となく受けました。
かなりの枚数に及ぶこともあり、作業を終えた後はクラクラとして
まっすぐ立っていられないほどの心労に襲われるのですが、
「現状はとても、写真で伝えられるようなものじゃないんです」
と、どの客さまもおっしゃられていました。
津波で残った海水の腐敗臭は、漏れ出した下水とも混ざり合って
もの凄く強烈だったそうです。

今回の震災では、地震直後の津波の襲来が多くの人によって動画
で撮影され、ただちにインターネットから世界中に公開されたことも
注目されます。ケータイやスマートフォン、デジカメが多機能になり、
ネットサービスも充実して、誰もが手軽に通信端末を扱える時代が
訪れたことを実感させられる出来事でもありました。
そのおかげで、津波がいかに短時間で甚大な被害をもたらしたか、
私も一部始終を初めて具体的に知ることができ、かつてないほど
多くの貴重な教訓が得られたと感じています。被災状況をもっと
知ってもらいたいという、当事者の方々の思いも伝わってきました。
ただ、どの映像も衝撃的過ぎて、見終えたあとの心理的ショック
は避けられません。自由に公開や閲覧ができることは何より大切
ですが、同時に何らかのケアも今後は必要になるかもしれません。

写真関係の専門店である当店としては、被災で汚損したプリント
や壊れたデータファイルの復元方法についても復習する良い機会
になりました。
実のところ、プリントにしてもデジタルデータにしても、写真の
保管方法としてこれなら大丈夫、と言えるものは無いのが現状の
ようです。大切なお写真はプリントとデータと両方での、かつ複数
の手段での保管がお勧めです。ネットサーバーも有効でしょう。

当店のプリント方式(銀塩写真または銀写真と呼ばれる方式)は、
長時間の浸水でも他のプリント方式より比較的傷みにくいことが、
今回の津波の被災現場でも確認されているそうです。
また、当店ではSDカードやコンパクトフラッシュなど、お客さま
がお使いのデジカメ用メモリカードのデータ消失に備え、壊れた
データファイルを復元できる専門会社への取次にも応じています。
万一の際はぜひご利用ください。プリントの復元も外注できます。
なお、軽度のプリントの傷みや消失直後のデータは、当店で復元
できる場合もあります。お困りのときはどうぞご相談ください。
補足ですが、安売りのメモリカードは経験上、デジカメ撮影には
お勧めできません。お客さまが撮影された大切なお写真のために
も、当店では実績のある有名ブランドのメモリカードだけを信頼
できる商社から厳選して取り寄せていますのでご安心ください。

写真プリントが水や泥などをかぶったときの対処法については、
当ブログの2011年3月29日付記事をご参照ください。

posted by 安瑠芭夢驛(アルバムステーション) 吉 川 写 真 店 at 06:00| フォトライフ